平手友梨奈 長濱ねるに送った欅坂46「アニラ大阪」での笑顔

こじらぶ ライター
更新日:2020-04-04 06:00
投稿日:2020-04-04 06:00

“クールでカッコいい”より“ザ・アイドル”が際立ったライブ

 今年4月6日でデビューから4周年を迎える欅坂46。ちょうど1年前、3周年を祝う記念公演が行なわれ、クールなイメージの欅坂46にしては珍しくポップで楽しげ、なおかつ、おちゃらけた要素もあるお祭りのようなライブであった。平手友梨奈(18)は納得していなかったが、それでも、当時卒業発表後、初の正式なライブを迎えた長濱ねる(21)には特別な表情を見せていた――。

初日の生ライブと千秋楽のライブ・ビューイングを体感し確信したこと

 2019年4月4日~6日の3日間、欅坂46の3周年公演「欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」は、長濱の卒業発表後初のライブにも関わらず、会場はわずか2700人収容の大阪フェスティバルホールだった(追加の武道館公演と区別のため、以下「アニラ大阪」。アニラはアニバーサリーライブの略)。

 そのためか、3日目の千秋楽は全国の映画館でグループ史上初のライブ・ビューイングが行われることとなったが、筆者は初日はライブ会場、3日目はライブ・ビューイングで鑑賞。だからこそ、この2日間の違いはよく分かった。

 初日の平手は明らかにライブに気持ちが入っていなかったように思う。表情は硬く、3周年のお祭りともいうべきポップな雰囲気にもダークモードが漂っていた。対して3日目の千秋楽では、何か吹っ切れたように笑顔があふれ生き生きとしていた。

 当時のことを平手は、

“自分のため、グループのため、1回は必要だと思い、今回は初めてぐらいあまり演出・制作にかかわっていない”

“最初はうまいこといられなかったけど、これを超えれば次(追加公演として1カ月後に控えた初の)武道館をやれるって思えたからやれた”

 などと正直に述懐している(「ROCKIN'ON JAPAN」19年6月号より抜粋)。

 アニラ大阪では縦軸として多くのVTR演出が用意され、コミカルで面白おかしく仕立て上げられていた。披露する楽曲も全20曲中、約3分の1が平手抜きのユニット曲。それもかなり可愛い系のものに寄っていて“ザ・アイドル”らしいライブでもあった。

 選曲の狙いには、“クールでカッコいい”欅坂の新しい側面を3周年のお祭りに持ってきたことがあるのかもしれない。だが、楽曲制作にもライブ演出にも妥協を許さない職人気質の平手が、アニラ大阪では初日から入れなかったのも無理はなかった。

 それでも随所に平手センターの全体曲ではいつもの欅坂46らしさを見せ、この時の平手は前髪を左8・右2に分けたデコ出しヘア。相変わらずのガッツリ太い眉で超絶イケメンぶりは健在だった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


ブギウギ新章、タナケン役生瀬勝久の“顔芸”と「3枚の張り紙」が見もの
 小夜(富田望生)が付き人をやめると言って姿を消してから3カ月、愛助(水上恒司)は大学を卒業し、村山興業で働き始める。 ...
桧山珠美 2024-01-17 15:49 エンタメ
5年ぶり「おっさんずラブ」にコレジャナイ感?それでもいいと思うところ
 あの「おっさんずラブ」が5年ぶりに帰ってきました。2018年4月期にスタートした同作は、ピュア過ぎるおっさんたちの恋愛...
小夜(富田望生)の食い意地は国境を越えた!愛か、餌付けされただけか
 復学した愛助(水上恒司)は、スズ子の公演に触発され、いっそう勉学に励んでいた。  そして、公演が再開して以来、ス...
桧山珠美 2024-01-12 16:05 エンタメ
任侠ドラマ出演の高岡蒼佑様…小栗旬&芸能界批判に“かわいいチワワ”か!
 アウトローな役柄などで人気を博していた元俳優の高岡蒼佑。役者引退宣言をしていたものの、今年2月にリリースされる任侠ドラ...
堺屋大地 2024-01-11 06:00 エンタメ
朝ドラ名物の闇市、小夜の食い意地はタダモノじゃねえ!
 戦争が終わって3カ月、世の中の混乱は続き、スズ子(趣里)たちは未だ公演ができずにいた。  愛助(水上恒司)の病状...
桧山珠美 2024-01-09 14:50 エンタメ
歯に衣着せぬ小夜のキャラを生かしたブギウギ流「玉音放送」シーン
 終戦の日。スズ子(趣里)たちは巡業先の富山で玉音放送を聞く。りつ子(菊地凛子)は慰問先の鹿児島で敗戦を知る。  ...
桧山珠美 2024-01-08 15:50 エンタメ
原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ