コロナ自粛中のイライラ育児は仕方ない! どう乗り越える?

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2020-05-07 06:00
投稿日:2020-05-07 06:00
 突然やってきたコロナ自粛。緊急事態宣言を境に、生活が一転したご家庭は多いでしょう。ウイルスと戦うという根本的な問題はありますが、「目の前の育児こそが戦い!」そんな風に思うママも多いと思います。そこで今回は、4歳男児と向き合う1人のママとして、自粛中のイライラとどう向き合うか、乗り越え方を考えてみました。

突然のコロナ自粛! ママがイライラする理由はたくさん!

 コロナ禍の今、TwitterなどのSNSを覗くとストレスが溜まっているママたちの声をよく目にします。自粛は仕方がないことだし、医療従事者の方々はきっともっと大変。分かっていても、イライラしてしまう理由はたくさんありますよね。

幼稚園や学校の休校

 突然始まった幼稚園や小学校などの休校。兼業主婦の方は、「リモートワークになるのか?」「保育園や学童に預けられるのか?」「満足な手当を受けられるのか?」と、不安は尽きないばかり。

 家にいられることになっても、「子どもと朝から晩まで一緒……どうしよう?何しよう?」と、頭を抱えている方も多くいます。

子どもを連れて行く場所がない

 毎日がお正月のような、長い自粛期間。アクティブに「テーマパークに行こう!」「旅行に行こう!」と動けないため、子どもを遊ばせるのは、近所の公園や自宅の目の前の道路など。子どもを連れて行く場所がないことで、毎朝「今日は何をして過ごそう……?」と頭を悩ませるママも多いでしょう。

「スーパーに子どもを連れて行っても良いの?」という論争も起こっていましたが、小さな子どもを残して外出をするわけにはいかないご家庭が多いのが現状です。世間の目もなんだか厳しいですし、子どもにスーパーで騒がれたりでもしたらなおさらイライラは募ります。

夫&自分の仕事環境や家事負担などの変化

「コロナ離婚」という言葉も流行っていますが、夫や自分の仕事環境や家事負担の変化もイライラの原因。

 積極的に家事分担を行ってくれるならまだしも、「自分は働いているから、家事は妻の仕事だろう」と、ただただ座って仕事をしているだけのパパもいるそうです。3食の献立を考えるだけでも負担になりますし、食器や洗濯物の数も単純に増えます。「大きい子どもが1人増えた!」と、イライラしてしまうママも多いでしょう。

コロナ自粛中の育児でイライラしないためには?

 コロナ自粛というだけでも異常な環境なのに、そこに育児や家事、リモートワークがあると、手一杯になってしまうのは仕方がないこと。しばらくは同じような毎日なのが、またつらい。まずは、自分がイライラしないためにはどうすれば良いのかを考えてみました。

子どもにとってもストレスな環境だと理解する

 当たり前のように行っていた幼稚園や学校はもちろん、児童館や友達の家にも気軽に遊びに行けなくなってしまった子どもたち。思う存分、運動もできないし、なんだかママもパパもイライラしている……。

 自粛の理由を理解できる年齢の子どもだったとしても、改善策を設けないとストレスは溜まっていく一方。子どもだって等しくコロナ被害を受けていることを、まずは理解することが大切なのかな、と思います。

頑張りすぎずに手抜きをする

 宿題や課題が課せられている年の子どもがいる場合、時間割を立てて、毎日規則正しい生活を心がけているご家庭も多いでしょう。それを家族一丸となって楽しめるなら良いですが、その合間に家事や仕事をこなさなければならないママは、息が詰まってしまうと感じることもあるのではないでしょうか?

 そんな時には、頑張りすぎずに手抜きをすることも大切です。時には、カップラーメンやレトルト、テイクアウトでも良いじゃないですか? 洗い物や洗濯、お風呂を1日さぼったくらいで、人は死にません。心が死んでしまう前に手抜きをした方が、よっぽど笑顔でいられると思います。

人生であるかないかの貴重な体験だと考える

 絶対に喜ばしいことではないですが、パンデミックなんて人生で1度あるかないかの出来事。私たち親にとってはもちろん、子どもにとってもそうです。

 でも、子どもにとって今は、通園バスや学校の授業、部活動など、明日のことを考えずにいられる滅多にない時間。「ベランダで星座を観察しながらテントを張って寝る」など、プチ自由研究に取り組んでみたり、「今日は1日だらだらする日」と、ひたすらDVD観賞をしたりと、普段はできない親子でできるイベントを一緒に考えてみるのも良いかもしれません。

キツくなったら頼る

 世界中が我慢の時期、「つらい」「キツい」と言い出せない風潮になっています。しかし、どうしてもキツくなったら、誰かを頼ることも大切でしょう。自粛中に虐待やDVが増えているという問題もありますが、決して他人事ではないと思います。

 夫や両親など頼れる家族がいるのなら一番ですが、それが難しいのであれば数時間だけでもベビーシッターに預けてみたり、各地域の電話サポートなどに気持ちを話してみるだけでも楽になるかもしれません。

子どもに見習って「1日1つ、ワクワクを見つけること」

 そんな私には4歳の息子がいますが、どんなに愛しくても朝から晩までずっと一緒にいると、時にはやっぱりイライラしたりもします。

 でも、そんな息子に「毎日同じでつまらなくない?」と聞いたら、「ぜんぜん! 楽しい! 今日も自転車に乗りたい!」との答えが。息子の自転車練習、私はすでに飽き飽きしているのですが。でも、「子どもにとっては、毎日が新しいんだな」と思った次第です。

 同じような日々ですが、「1日1つ、何かしらのワクワクを見つけること」を子どもに見習って始めてみると、明日が少し楽しみになるのかもしれません。

 そんな私の最近の“ワクワク”は、夜のドライブ。歯磨きまでを済ませ、音楽を聴きながら息子と2人出かけます。寝かしつけもできて一石二鳥。「三密」にもなりませんし、なにより自分の息抜きにもなるので、おすすめですよ。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


なんでもない日、子どもらしさが愛おしい 2023.7.14(金)
 自分にも、あの人にも、知らないどこかの誰かにだってこんな時代があった。  僕らみんなが子どもだった。誰もが通る道...
40代への「貫禄がある」は悪口とは限らない!5つの“褒められ”特徴は?
 貫禄というと「老けている」といった、マイナスイメージを持つ人もいるでしょう。けれど、そもそもは品格や風格、威厳を表す言...
“たまたま”探しの猫旅へ!素敵な「ねこの島」が見つかるかも
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
タイパ重視!? いしだ壱成、田口淳之介…有名人のホスト化が止まらない
 いしだ壱成さん、押尾学さん、田口淳之介さん、そしてついに羽賀研二さんまで。最近、芸能人や有名人のホスト化が止まりません...
近所付き合いってめんどくさい! “鉄則5カ条”だけ守ってイライラ回避
 家族と暮らしていてもひとり暮らしでも、多少の近所付き合いはあるものです。「マンションの隣の部屋にどんな人が住んでいるか...
イライラ虫よサヨナラ! 夏を快適にする「虫除け植物」おすすめ6選
 うるさいコバエや蚊にイライラが募るシーズン突入でございます。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋の店先は、ほぼワタク...
人生一度きり! アフターコロナの変化を上手に受け入れるための心構え
 令和5年5月にコロナが5類感染症に移行してからというもの、だんだんと以前の生活に戻りはじめているこの頃。皆さんは、アフ...
「誰かいい人いるといいね」は余計なお世話?2023.7.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
疲れやすい40代にぴったり!新しい休暇スタイル「ホカンス」の楽しみ方
「心身ともに疲れやすくなったな〜」と感じているアラフォーは多いはず。せっかくの休日も家でダラダラ過ごしているうちにあっと...
めんどくさい女友達に振り回されるの苦痛過ぎる! タイプ別対処法を紹介
 いくつになっても悩みが尽きない、女友達との関係。なかには、親しくしているけれどちょっとめんどくさい女友達もいますよね。...
ぬいぐるみと格闘中!「ジオラマ食堂」のやんちゃ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
飲みたいけど楽しめない? お洒落な居酒屋でも“母親だから”に縛られる
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
仲悪い義理の妹がストレスかけてくる…うまく付き合う方法あるの?
 結婚すると、必ずついてくる家族同士の関係。よく姑と嫁との確執の話は聞きますが、「仲悪い義理の妹との付き合いがしんどい!...
あるべき世界が戻ってきた 夏はすぐそこに 2023.7.10(月)
 去年の夏は何してた? あまり家の外に出なかった記憶がある。  猛暑の中、みんながマスクをつけていた。不思議な光景...
「性格悪いな…」要注意! 腹黒性格ブスが仕掛けてくる罠LINE3選
 世の中には「深入りしないほうが良い人」が存在するもの。もしかしたら、今あなたが仲良くしている人こそが距離を置くべきタイ...
週休2日制そろそろ限界説を唱えてみる 2023.7.9(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...