コロナで子育てのイライラ悪化…怒りをコントロールする方法

小阪有花 子どもの心スペシャリスト
更新日:2020-08-22 06:00
投稿日:2020-08-22 06:00
 コロナ騒動の真っただ中。今までとは全く違う生活に苦戦しながらの子育ては、とても大変でイライラしてしまう方がたくさんいると思います。ふと気づくと大きな声を出してしまい、自己嫌悪に陥ってしまう……とても辛いですよね。今回は、どうしてもイライラしてしまう時の自分との向き合い方をお話ししたいと思います。

イライラしてしまうことは悪いことじゃない

まず最初にお伝えすることは、怒ってしまう自分を責めないで欲しいのです。

 怒りは決して悪ではありません。子どもにイライラをぶつけないことはもちろん大切なことですが、「怒らないようにしなきゃ」と完全に切り替えてしまったら、このやり場のないイライラの矛先はどこに向ければいいのでしょうか?

 怒りの感情を無理に消そうとすることは、裏を返せば、苦しんでいる自分の気持ちを無視して蔑ろにしたことにもなります。

 人は自分の思い通りにならないことが連日続くとストレスがたまるもの。

 それでも、子育てはどうしても子ども主導だから仕方がないと割り切らなくてはならない部分がたくさん出てきます。そこにコロナへの不安も重なれば、イライラしてしまうのは当たり前のことなのです。

 だからこそ、感情を無理に消そうとせず、現状をいったん受け止めた上で、イライラしている自分と上手に付き合っていくしかないのです。

怒りは、自分の苦しみに気づかせてくれる第二次感情

そもそも、どうして人はイライラしてしまうのでしょうか? 実は、怒りは第二次感情と言われています。

 怒りの感情の根元は、悲しい、虚しい、惨め、焦り、寂しい、呆れる、疲れた――などといった第一感情が根源にあり、それが溜まっていくと、怒り=イライラしやすくなると言われています。

 作ったご飯が残された悲しみや、やろうとしていたことが思ったよりもできない焦りなど、子育て中は怒りに繋がるさまざまな出来事が当たり前に起こります。それが蓄積されるとイライラしやすくなり、他人にあたってしまう場合があるのです。

 他人にあたってしまった時って「八つ当たりしちゃった」と反省しますが、些細なことでイライラしてしまうくらい、今の自分は追い詰められているのかもしれない……と気づかせてくれるのも怒りの感情が持つ役割のひとつ。

 つまり怒りは、自分の心の痛みに気づくために大切にすべき感情なのです。

 だからこそ、今こうなってしまっている自分をどう救ってあげるかを考えることで、イライラしない自分に近づくことができます。

小阪有花
記事一覧
子どもの心スペシャリスト
保育コンサルタント。アイドル時代の旧芸名は小阪由佳。「ミスマガジン2004」グランプリで芸能界デビュー。09年に引退後、保育園の先生を経て現職に。チャイルドカウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター、家族療法カウンセラーなどの資格を持つ。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


誰かに紹介する?したくない?付き合う人の選び方は単純明快
 親や先輩から「付き合う人は選んだほうがいいよ」と言われた経験はありませんか?  お恥ずかしいのですが、私は30歳に...
汚部屋ではないけれど…「片づけられない女」を卒業したい!
 自分の部屋を見回したとき「ぐちゃぐちゃしてる」「誰にも見られたくない」と感じる人は、もしかすると「片付けられない女」か...
「授乳するの気持ち悪い」と落ち込んだ日 2022.11.25(金)
 皆さん、授乳にどんなイメージを持っていますか。母と子が触れ合う大切な時間? 母親が自らの栄養を子に分け与える神聖な行為...
ノーパン生活の実態! 解放感と掃除面倒を天秤にかけたら…
 芸能人でも、ノーパン生活を公言している人は多いですよね。気が楽そうな気はしますが、やはり防犯面では心配なことも……。果...
日向ぼっこで免疫力アップ! 自慢の“たまたま”もフワフワに
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「勤労感謝の日」働く自分やあの人に感謝!2022.11.23(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
花屋解説!コロナ禍の「喪中ハガキ・メール」お悔やみマナー
 今年もあと1カ月程度。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんも、年末の準備をしなければいけない時期になっておりました。 ...
「アヒル隊長 大冒険セット」再販に歓喜! 2022.11.22(火)
 昨年11月、数量限定発売されたバスクリン「きき湯とアヒル隊長 大冒険セット」。現在、再販しているのを知っていますか? ...
女から嫉妬されやすい女性の特徴 無意識ほど怖いものはない
 女性の中には、「なぜか同性から嫌われる」という人がいます。相手に何かしたわけでもないのに、初対面から嫌な態度を取られた...
SNS疲れしたあなたへ 30代は“中途半端な人間関係”の清算を
 いまや年齢に関係なく、多くの人が「使いこなして当たり前」のSNS。でも、表情も声色(こわいろ)も分からないSNS投稿で...
白×黒柄のカモフラ!? めちゃ尊い“たまたま”に心が洗われる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
外で心が乱されても居場所があれば大丈夫 2022.11.20(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ステージ衣装用の真っ赤なランジェリーで“魔法”にかかった
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
残業して当然なの? 子なし女性がイラッとした非常識LINE3選
 アラサー・アラフォー世代には、子持ち女性と子なし女性が混在しますよね。だからこそ、自分と環境が異なる女性へLINEする...
2022-11-19 06:00 ライフスタイル
“業界用語”炸裂トークにイラッ!「皆が知ってる」前提は危険
 みなさんは友達が同じ職種の方って、どのくらいいますか?  私はほとんどが自分とは違う業種で働いている人ばかりです。そ...
新宿から35分!「里地里山」で心に栄養を 2022.11.17(木)
「疲れたー、疲れたー、やっぱり疲れたー」  が、口癖になっている筆者に「日めくりコクハク」でもおなじみ、街の景観を...