「ニンジンのサラダ クミン風味」カレー風味の“なます”です

コクハク編集部
更新日:2020-11-13 06:00
投稿日:2020-11-13 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ」の伊藤一城さんに、カレーの香りが食欲を刺激する「ニンジンのサラダ クミン風味」のレシピを教えていただきました。
合う酒=ハイボール(C)コクハク
合う酒=ハイボール (C)コクハク

油で加熱して風味を立たせる

 日本でインド料理店といえば、乳製品を多用してとろみとコクがあるカレーにナンをつけて食べる北インド料理が主流です。一方、南インドでは、ココナツミルクを使ってサラッとしたカレーを米に馴染ませて食べるのが一般的。

 ですが、インドではカレーひとつをとっても、地方ごと、村ごとに味も作り方も異なります。伊藤シェフは世界一周の途中にインドを旅行していて、そのバリエーションの多さに驚いたとか。

 今日使うクミンは、そのカレーの香りを醸し出すスパイスです。

「油で加熱してはじけさせて風味を立たせます。ただし、炒め過ぎて焦がすのは禁物です」(伊藤シェフ)

 フライパンに油とクミンシードを入れて弱火にかけます。フツフツと泡が出てきて、クミンシードが黄色になり、パチパチという音が止まったら、火からおろしてジュッとニンジンのサラダにかけます。香ばしいカレーの匂いが広がります。

 白ワインビネガーがなければ、普通のお酢でもOK。好みで大葉などを散らしてもいいかも。ハイボールの他に焼酎の水割りにも合います。

【材料】

ニンジン         適量
クミンシード       適量
白ワインビネガー     適量
塩            少々
サラダ油         少々

【レシピ】

(1)ニンジンを千切りにする。
(2)1を塩、白ワインビネガーと和え、味を調える。
(3)クミンシードをサラダ油で炒め、油にクミンの香りを移す。
(4)熱々のクミン風味香味油を2にかける。

本日のダンツマ達人…伊藤一城さん

▽いとう・かずしろ
 1970年東京都生まれ。大学卒業後に4年間勤めた会社を辞め、1996年から3年半で5大陸48カ国を回った。帰国後にイタリア料理店で1年間、インド料理店で2年間、スリランカ料理店で1年間のシェフ修業を経て、03年に「スパイス・カフェ」を開業した。

▽スパイス・カフェ
 東京スカイツリーにほど近い下町情緒が残る一角にある築50年の木造アパートをカフェに改築。ランチは水・木・金曜の11時半~15時(LO14時)。ライス、副菜、ドルチェ、ドリンク付きでカレー1種1100円、カレー2種1400円。ディナーは水~日曜の18~23時(LO20時半)。完全予約制で、スパイスの楽しさを表現した7皿のコース(5000円)のみ。東京都墨田区文花1―6―10。

(日刊ゲンダイ2017年10月13日付記事を再編集)

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