更新日:2020-10-03 06:00
投稿日:2020-10-03 06:00
その人の生き方は、セックスのシーンでも滲み出るのではないでしょうか。受け身だったり恥ずかしがるよりも、アクティブで主体性がある女性のほうがセックスの快感を獲得できるはず――。「自分はずっと性に奔放だと思っていた」という留地みなとさん(仮名、アパレル、43歳)のセックス観を変えたのは、これまで付き合ってきた男性とは少し違ったタイプの、年下の男性でした。
「私を人形みたいに抱いてください」
「もともとわたしは、ちょっと学歴コンプレックスがあって。尊敬が恋愛になるタイプで、勉強が出来るというか、難しい話が通じる男性を好きになる傾向があったんです。
けど、30歳くらいの時に付き合った彼は、そこからしてちょっと違ったんですよね。
年下で、高卒で警備員をしていた人で。読書と映画とロックと熟女が好きで、『のんびり暮らせればいい』っていう人生観を持った遊び人の男性だったんです。
当時のわたしは、特定多数の男性と関係を持っていて、その時も同棲している男性がいた。なので、彼には最初に『他に恋人がいます』って伝えていたし、相手も、看護師をしている奥さんと、他に恋人が二人いるって言ってたかな。
でも、すごく体の相性は良かったし、映画の趣味も合うからセックスをしないデートもするようになって。それである時、一緒に『空気人形』っていう映画を観たんです」
『空気人形』は2009年に公開された映画で、心を持ったラブドールをめぐるラブストーリー。『万引き家族』でカンヌ最高賞を受賞した是枝裕和が監督を務め、ドール役をペ・ドゥナ、人形が恋をするレンタルビデオ店の店員役をARATA(現在の芸名は井浦新)、ドールの持ち主を板尾創路が、それぞれ演じています。
「その映画の中で、持ち主の中年男が人形に向かって一方的に話すのが、めちゃめちゃに泣けて。隣を見たら彼も泣いてて、それが印象深過ぎて、デートを終えて自宅に帰ってから、『今度セックスする時に、私を人形みたいに抱いてください』って彼にメールしたんです。後日、彼はアイマスクと、手首を縛る道具を持って来て。
で、目隠しされて縛られて動けない状態で、『反応しちゃだめ』って思いながら触られてると、すごく興奮して……」
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