新卒で付き合った3歳上の同僚彼氏には別居中の奥様がいた。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-11-10 19:02
投稿日:2020-11-03 06:00

独身女性の婚期に無頓着な男たち

妊娠、出産…女性にはリミットがある(写真:iStock)
妊娠、出産…女性にはリミットがある (写真:iStock)

 京香さんの、過去の恋愛に話を戻しますと。

 次は26歳のときに、元カノがいる会社の同期と「友達以上恋人未満の関係が、10年以上続きました」と言います。

 前回ご登場いただいた椎名さとみさん(仮名/50歳)も再婚までに10年以上交際した元カレがいたとのことですが、長いですね。彼は京香さんの婚期に無頓着だったのかもしれません。

 余談ですが、独身女性と不倫をする既婚男性も、独身女性の婚期に対してはまったくといっていいほど配慮していません。

 高齢出産の範ちゅうに属しても、どこ吹く風。奥様については真摯に婚期を検討したはずなのに、です。

 筆者の知人に、四十路が近づいても既婚男性との不倫から抜け出せない女性がいたので、同じ境遇かもしれない女性に向けて付言してみました。女性の婚期と真剣に向き合わない男性とは、別れて正解。

 京香さんは最初の彼とも、この元カレともお別れしてよかったと思います。

一方的に尽くす恋愛はうまくいかない

もう戻れない…(写真:iStock)
もう戻れない… (写真:iStock)

 次の恋は、37~39歳だったといいます。

「仕事を機に上京後、大学の研究職に就いている友達のいとこを紹介してもらいました。彼は仕事の時間が不規則で、一緒にすごせる時間が少ないので『同棲しようか』という話になったんです。ですが、一生懸命に家探しをするのは私ばかり。彼は、私が探してきた物件にダメ出しをするだけ。

 結局、不動産屋へ行く予約をしていた当日朝の、彼の態度で別れを決めました。予約時間ギリギリなのに悠長にかまえている彼を見て、生きるペースが噛み合わないな、と。そう思った途端、自分が一方的に合わせなければいけない関係は解消したほうがいいという気持ちが強くなったんです。

 交際していた頃は私が週末、彼の家に行きすごすスタイルでしたが、彼が私に時間を合わせてくれたことは一度もありませんでした。家で料理をしているときも、『たまには前菜のサラダを作ってくれてもいいのに……』と、不満な気持ちが生じたことも正直、あります。

 見返りを求めてはいませんでしたが、彼が少しでもなにかしてくれていたら、自分ばかりが頑張っているとは感じなかった。ただ、一方的に尽くすとうまくいかないという、学びにはなりましたが」

 人生をともにする相手ではない人とは、どこかで関係にほころびが生じ、歯車が噛み合わなくなるものなのかもしれません。

 そして、恋愛相談を受けてきた筆者は思います。相手に「~してくれたら」、「~してあげたのに」という感情を抱いてしまったら、それは別離のタイミングだと。そう思う側への負荷がかかりすぎて、改善の余地がないところまで関係が悪化しているパターンが多いからです。

「独身でいいわけがない」と心配されて…

運命の人に会うまでの道のりは(写真:iStock)
運命の人に会うまでの道のりは (写真:iStock)

 大学の研究職に就いている彼と別れたあと、京香さんは「このままずっと独身かな。でも独りでもいいかな」と思っていたとのこと。

 ところが友達に「そのままでいいわけがない」と心配され、日本仲人協会を紹介してもらい、昨年12月からお見合いを開始します。

 京香さんはお見合いをする前に、「いい意味で妥協しました」とのこと。それでも半年間の婚活は「今の彼に出会うまでは楽しくない期間が続きました」と言います。

 いい意味での妥協をしたのに、お見合いに苦戦した理由とはーー。

 次回に続きます。

今回の学び

・元パートナーを忘れられずに未練タラタラ……という男性は、実は珍しくないのかもしれない。自分との関係を直視してくれず、「1人でいるより2人でいるほうが寂しい」という関係になりがちであれば、清算したほうがいいのかも。
・女性の婚期を考慮してくれない男性とは、結婚を望むのであれば別れて正解。独身女性と不倫をする既婚男性も、相手の婚期には無頓着!
・相手に「~してくれたら」、「~してあげたのに」という感情を抱いてしまったら、それは別離のタイミング。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

取材協力:日本仲人協会

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


お金に寛容な年上彼女、急募! 遊びの延長の同棲を後悔するバツ1男
「冷酷と激情のあいだvol.197〜女性編〜」では、同棲を始めた途端にセコい金銭感覚をあらわにした8歳年下の恋人・ユウタ...
並木まき 2024-06-01 06:00 ラブ
私のアカウントで買い物し、支払いはスルー。セコさ増す彼に悩む49歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-06-01 06:00 ラブ
「年収500万の星野源似=普通の男」問題も再燃…でも最近は「普通の男=吉沢亮」の深層
 歌手の星野源(43)に対する“臆測”投稿が世間の注目を集めた件。インフルエンサーに拡散されたアナウンサーとの不倫疑惑は...
思い込み? 年下独身男性が既婚女性を「好き避け」するサインが知りたい
「職場の年下の独身男性が、なんだか素っ気ない…」と悩んでいる女性、必見! それはもしかして好き避けかもしれません。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-31 06:00 ラブ
同じ空気ムリ、離婚する? 本音で話せない夫婦が抱えるリアルな悩み5選
 あなたはパートナーと本音で話せているでしょうか? 本音で話さずにいると、異性問題が勃発するケースもあるようです。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-31 06:00 ラブ
地雷踏んでませんか? 年下男子が“即ブロ”認定する年上女性のLINEとは
「どうして? 彼からブロックされちゃった…」と、茫然とする年上女性が増えています。  うまくいってると思っていたのに、...
内藤みか 2024-05-30 06:00 ラブ
夫の不倫相手はまだ独身w 離婚を思いとどまってよかった~な、瞬間5つ
 喧嘩、不倫、借金、教育方針の違いなど理由はさまざまありますが、現在進行形で「夫と離婚しようかな」と考える女性もいるので...
恋バナ調査隊 2024-05-28 06:00 ラブ
妻だけが知る夫の正体「つまらない男なのよ~」は愚痴か、それとも惚気か
 よく既婚女性から「うちの夫ったらつまらない男なのよ〜」なんて愚痴を耳にしますよね。でもつまらないから離婚したいと言う人...
恋バナ調査隊 2024-05-27 06:00 ラブ
マンネリ? 彼じゃない感? 「理由ないけど別れたい」4つのフシギ
「浮気された」「喧嘩が絶えない」など、カップルが別れるにはきっかけや原因があるもの。ですが、「理由はないけど別れたい」と...
恋バナ調査隊 2024-05-26 06:00 ラブ
旦那の帰りが早い時は「ママ友とホムパ中♪」と嫌がる系をぶっ込んで操縦
 世間には旦那の帰りが遅くてストレスを抱える女性もいる一方、旦那の帰りが早いことでつらい気持ちになる人もいるようです。 ...
恋バナ調査隊 2024-05-26 06:00 ラブ
大学生の一人息子にべったりな再婚妻。子離れと浪費癖改善を画策する夫
「冷酷と激情のあいだvol.196〜女性編〜」では、結婚後に“鬼夫”と化したマコトさん(仮名)に不快感が深まっている妻・...
並木まき 2024-05-25 06:00 ラブ
入籍後に本性見せたモラハラ鬼夫と離婚したい、でも…。躊躇する47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-25 06:00 ラブ
自宅の別室で“不倫未満”に溺れる夫。ギリギリ行動5つ、どこまで許せる?
 夫が不倫していたら「許せない!」と怒る女性がほとんどですよね。でも“不倫未満”の関係なら…⁉  あなたは夫のこんな行...
恋バナ調査隊 2024-05-25 06:00 ラブ
古希声優・古谷徹は37歳差…枯れ専通り越し、老け専女性が“おじいちゃん”を求める心理
 5月22日に『文春オンライン』に37歳年下女性・A子さん(33)との不倫が報じられた声優・古谷徹(70)。古谷は『機動...
年下男にモテるアラフィフ女達 褒めより気を遣う“たった1つ”のNG行為
 アラフィフでありながら、若い人と恋愛をする人がいます。有名人で10歳以上年下の男性と結婚するケースもあるので、「もしか...
内藤みか 2024-05-23 06:00 ラブ
サレ妻の“暴走投稿”は危険! 不倫されても泣きを見ない「5文字」の結論
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  最近、X(旧...
まめ 2024-05-21 06:00 ラブ