出会いがないと嘆く40代独女に気付いて欲しい12のこと。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-14 19:07
投稿日:2020-11-17 06:00

彼からの惜しみない愛情で移住を決意

 京香さんが敦さんを好きな一方通行の愛ではなく、敦さんも京香さんを愛しています。

 敦さんからは、出会って1カ月後に「結婚を前提におつき合いをしてください」と言われ、2カ月後にはプロポーズされたそうです。

 いまは一緒に住む家探しを始めている最中。仕事の都合で長野県東部を離れられない敦さんを考慮して、同地で検討中です。

 都内が勤務地の京香さんは、「リモートワークが増えたので、出勤日は新幹線通勤をします」と言いますが、居住地の変更は仕事のみならずプライベートも左右する人生の岐路。

 大胆な決意ができたのは、もしかして敦さんに深く愛されている実感があるのでは……?

「そうかもしれません。カッコよく言えば、敦さんに愛されているという自覚があるから、自分の環境を変えることもいとわないのだと思います。彼は、やさしくてマメで家事上手。都内と長野県で離れているときは、マメに電話で話をしてくれます。

 私はこれまでずっと独りだったので、電話で声を聞くだけで心の拠りどころになるんです。『明日も仕事を頑張ろう』と思える彼の存在は、私の活力です。

 しかも彼は、奥様と別居以降は一人暮らしで家事をし続けているので、私よりも料理上手。彼の自宅にお邪魔したときは、1週間に一度ぐらいは料理や洗濯をしますが、基本は彼の担当です。私は罪滅ぼしに、お皿洗いを担当しています。洗濯や掃除も、彼が買って出てくれます。

 仕事のために彼が飼っている大型犬2頭と私が、彼に面倒をみてもらっている状態です(笑)。

 彼にはお子さんが3人いらっしゃるので、お子さんたちが『お父さんと一緒に暮らしたい』と言ったら、私はどうすればいいのかという迷いもあります。ですが、不安要素を数え上げたらキリがありません。愛し、愛されている彼となら、一緒に乗り越えられるという覚悟はできています」

「女性は愛されたほうが幸せになる」の真実

 マメにケアしてくれて、生活面でもサポートしてくれる敦さん。素敵です! 

 京香さんの言葉を受けて筆者は、「女性は愛されたほうが幸せになる論」の誤解を解いておきたいと思います。女性は、自分がそれほど愛していない人から愛される“だけ”では幸せにはなれません。自分至上、最高に愛している人から、自分を上回る愛情を注がれてこそ、女性は幸せになれるのだと。

 その証拠に、お2人は心身ともに支え合えている関係です。

「私はコロナが収束したら海外へ2年間、仕事で赴任することにも敦さんは理解を示してくれました。『一緒にすごせる時間が限られる時期があっても、心がつながっていれば大丈夫。お互いに仕事を尊重し合えているのだから、問題ないよ』と言ってくれたときは一安心しました。その言葉が、結婚に前進する大きな要因になりました」

「心がつながっていれば大丈夫」という言葉を伝えられるなんて! 敦さんは、女心の勘所を押さえられる男性なのでしょう。

 前回、お見合いや結婚相談所に登録する男性は、女性経験が少ない人が多いとお伝えしました。

 一方で敦さんのように、女性の心に寄り添ってくれる男性が登録していることも現実だと教えてもらいました。結婚する相手とは、どこで出会えるかわからないという一例です。京香さんのお話しを伺って改めて思いました。「出会いがない」と嘆く40代以上の女性こそ、さまざまな媒体を駆使して選択肢を広げてみてはいかがかと。

佐伯京香さんのケースを統括しての学び

【前々回】

・元パートナーを忘れられずに未練タラタラ……という男性は、実は珍しくないのかもしれない。自分との関係を直視してくれず、「1人でいるより2人でいるほうが寂しい」という関係になりがちであれば、清算したほうがいいのかも。
・女性の婚期を考慮してくれない男性とは、結婚を望むのであれば別れて正解。独身女性と不倫をする既婚男性も、相手の婚期には無頓着!
・相手に「~してくれたら」、「~してあげたのに」という感情を抱いてしまったら、それは別離のタイミング。

【前回】

・40歳以上の大人婚を望む女性は、自身の市場価値を客観視し、お相手への条件は極力絞り込む。
・たとえ自分好みではなくても、初対面で判断をしない。
・お見合いや結婚相談所に登録する、男性の実情は事前に把握しておく。
・締め切りのない婚活は、「婚活疲れ」を誘発しかねないため、期限を決める方法はアリ!


【今回】

・「誠実」と感じる基準は人それぞれ。婚活中は他者のアドバイスに傾倒するのではなく、自分基準で「誠実さとはなにか」を見極めておくといいのかも。
・「夫婦は合わせ鏡」。「誠実」というワードでつながることもあれば、「夫婦関係は修行」という言葉もあり、正反対の気質同士が婚姻するケースも珍しくある。
・お見合いや結婚相談所への偏見はNG! やさしくてマメで家事上手なうえに胃袋をつかんでくれて、女性の勘所を押さえてくれる男性もいる。
・結婚前に不安要素を数え上げてもキリがない。「心がつながっていれば大丈夫」と思える相手とであれば乗り越えられる。
・「女性は愛されたほうが幸せになる論」の真実とは。女性は、自分がそれほど愛していない人から愛される“だけ”で幸せになれるという意味ではない。自分至上、最高に愛している人から、自分を上回る愛情を注がれてこそ、女性は幸せになれる。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

取材協力:日本仲人協会

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


義母からってアリ!? 私が「プロポーズ」をやり直してほしい5つの理由
 大好きでかけがえのない存在である彼氏からのプロポーズは、一生の思い出になるでしょう。でも、そのプロポーズに納得いかなか...
恋バナ調査隊 2025-07-29 08:00 ラブ
33歳の“できる風”男が語った夢に呆然…「好きなことで生きていく」に騙された!
 いまやマッチングアプリやSNSでの出会いは当たり前。でも、相手の背景が見えにくいぶん、隠された真実に後から気づくケース...
おがわん 2025-07-28 11:45 ラブ
「それ以上でも以下でもない」結婚を“合理的”に決める40歳男性の計算。物価高を乗り切るためには正解?
「冷酷と激情のあいだvol.256〜女性編〜」では、同棲8年目にして、突然パートナーであるカズマさん(仮名)から、“ペア...
並木まき 2025-07-26 11:45 ラブ
「納得がいきません」未婚主義の彼から突然のプロポーズ。同棲8年目で決意した男の呆れた仰天理由
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-07-26 11:45 ラブ
これ、うちの夫? マチアプで妻が発見。ミニスカ姿にまんまと釣られ…仕掛けた“おとり捜査”の行方は
 世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-07-25 11:45 ラブ
どこでもいいよ…って丸投げは困る! 経験者が語る“カップル旅行”で喧嘩になる7個の理由
 いよいよ夏本番。旅行を計画しているカップルも多いのでは。今の彼との結婚を考えているなら、旅行がおすすめ。これまで見たこ...
恋バナ調査隊 2025-07-25 08:00 ラブ
芸能界志望のイケメンに近づくチャンスは? 年上女性がハマる「恋愛」と「応援」の落とし穴
 最近、芸能人を目指す男性が、これまで以上に増えています。美容意識が高く、ファッションや髪型にも気を使うイケメンたちです...
内藤みか 2025-07-24 11:45 ラブ
「ディズニー女は無理」ってなんで!? マーケター男の独特すぎる“マチアプ”攻略法に仰天。顔出しNGは美形説も
 世田谷乃たらこと申します。30歳でフリーランス(とは名ばかりのフリーター寄り)ですが、この度婚活を始めることにしました...
論破男にイラ~!妻たちが明かした「夫の嫌いなところ」それでも離婚しない理由ってなあに?
 情熱的な恋愛を経て結婚したはずの夫。結婚生活が長くなり「気づけば嫌いになっていた」なんて人も多いのではないでしょうか。...
恋バナ調査隊 2025-07-23 08:00 ラブ
65%が妻からの提案。夫婦のリアルな寝室事情…夫と寝るのが吐き気がするほど苦痛です
 子どもが成長してきて、上の子はすでに自室で寝るようになり、そろそろ下の子も「ベッドが欲しい」と言い出すようになりました...
豆木メイ 2025-07-22 11:45 ラブ
ついていけないよ~!年下彼氏がいる女性の嘆き5つ。体力お化け男子との“お泊り”でめまいが…
 年下彼氏と交際中のアラサー・アラフォーは、体力の差に驚くこともある様子。中には「好きだけどついていけない…」と悩みにな...
恋バナ調査隊 2025-07-22 08:00 ラブ
もう限界!私の「離婚スイッチ」が入った5つの瞬間。致命的なのは浮気や借金だけじゃない
 現在、3組に1組が離婚するといわれている日本。離婚を切り出すのは妻からのほうが圧倒的に多いのだとか。そこで今回は、妻た...
恋バナ調査隊 2025-07-21 08:00 ラブ
「臭いチェックありがと」夫婦のイチャイチャLINEを見せてください♡  熟年も新婚もノロケるものなのね…!
 あなたの家庭では、LINEでどんな会話が繰り広げられていますか? 夫婦のLINEは2人だけにしかわからない世界観が確立...
恋バナ調査隊 2025-07-20 08:00 ラブ
妻が自覚しない“致命的な浪費癖”。「金をドブに捨てるのと同じ」と憤る45歳男性の願い
「冷酷と激情のあいだvol.255〜女性編〜」では、外回りの仕事をする夫・ユキノリさん(仮名)の暑さ対策への出費に悩む、...
並木まき 2025-07-19 11:45 ラブ
「暑さ対策は無駄遣い!」外回りの夫に激怒する40歳女性、子どもの塾代のため節約したいのに
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-07-19 11:45 ラブ
イケメン遭遇率No.1は「永田町のカフェ」って本当? 彼らに響く“意外な言葉”を評論家が伝授
 東京・永田町。大企業のビジネスマンから議員関係、有名大学の学生まで大勢の人が行き交う。「私にとってはローマ(笑)。全て...