夫婦仲ビミョーで離婚したいけど…大人婚2つだけ後悔なし!

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-29 06:00
投稿日:2020-12-29 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」です。

たった1回の行為で妊娠→男として責任を取るために結婚

case5-3.武田翔平さん(仮名/48歳)

 35歳で独立してバーの経営に着手した武田翔平さん(仮名/48歳)は、40歳のときに15歳年下の美香さん(仮名)と結婚しました。前々回前回ではふれませんでしたが、結婚したきっかけは奥様の妊娠。デキ婚です。翔平さんは、「相手とは結婚する気はなかったし、今でも離婚したいと思うことがある」と言います(筆者がたまにお伺いするバーのマスターなので、翔平さんのコメントはお友達口調とさせていただきます)。

「たった1回でデキちゃったんだから、『ウソでしょ!?』って最初は信じられなくてさ。『本当に俺の子?』って聞いたよ。店の常連客(男性)にも『自分が費用を出すから、DNA鑑定(※1)をしたほうがいいよ』って言われたもん(笑)。

 でも、相手は『絶対に堕ろさない。独りで産んで育てる』って言い張るだけ。

 シングルマザーに育てられた家庭環境が影響していたのかもしれないけど、『今は結婚とかマジで無理だから』と伝えても、『産む』の一点張り。

 自分の子どもかはわからないけど、心配だからちょくちょく様子を見に行くと、どんどんお腹が大きくなっていく。相手は働けないから俺が生活費を渡していたんだけど、もう堕ろせない段階で観念したの。

 もうすぐ出産する女性に非道な仕打ちはできない。腹をくくろうって。で、自分から『結婚しますか……』って、切り出した」

子ども“だけ”がかすがいの関係に…

「美香さんの粘り勝ちですね」と言うと、「そう。子どもができていなかったら絶対に結婚していなかった」と答えます。

 翔平さんは、元格闘家の魔娑斗さん似の男前で、女性が好みそうな適度な筋肉質体型。接客態度もソフトで、常連男性によれば「結婚前は、翔平さん目当ての女性客が大勢いた」とのこと。

 モテ男です。モテ男を「結婚するしかない」と降参させるためには、デキ婚が近道なのかも!? 

40代50代の大人婚」は、子づくりがマストではありませんが、翔平さんは「責任をとって結婚するのであれば、相手の年齢は関係なかった」と言っていました。

 ただし、ご夫妻は「子はかすがい(子どもが夫婦の縁を保ってくれるということのたとえ)」ではなく、「子“だけが”かすがい」の関係になっているようで……。

「俺、結婚してから一度も浮気はしていないのね。

 女性のお客さんとは、お店が終わってから飲みに行くだけ。カラダの関係は一切ないし、相手は家で子育てをしているのに、なぜかバレちゃうの。

 だから、『本当に怒らない?』って全部白状すると、激怒される。お菓子の詰め合わせが入ったアルミ缶で、頭をバコーンと殴られたりもしたよ(笑)。

 寝ているとき、馬乗りになられて『私のこと、愛してないんでしょう!?』って、首根っこをつかまれて揺さぶられたこともあるし。相手が怒っているときはね、俺、子どもに『助けてー!』って言うの。3人の子どもに向かって」

離婚したい夫婦関係でも子どもは3人…「愛情と性欲は別」

 えっ、3人? 「今でも離婚したいと思うことがある」のに??? しかも、3人目のお子さんは取材当時まだ2歳。ということは、出産前の十月十日前には……。

「男は相手に愛情を持っているかどうかと、そういう欲は別なんだよ(笑)。俺、1人目が生まれたあとは本気で離婚しようと思っていたのね。だから避妊具を装着して行為をしようとしたら、外されちゃったの。『ひとりっ子じゃあの子がかわいそうでしょう! きょうだいをつくるの!!』って言われて。

 3人目は流れというか、諦念かな。3人で“打ち止め”だけど」

「子どもが成人して巣立ったら会話のない夫婦になると思うよ。熟年離婚する前に俺は死んじゃうと思う。こんな飲み方をしているんだから」と、インタビュー中もお客さんからごちそうになった、ショットグラスに入ったテキーラを一気飲みする翔平さん。

 デキ婚は離婚率が高い説がありますし、「翔平さんがカウンターに立つ日にバーへ行きたい」と、彼を人として慕っている筆者は、いろいろ心配です。

(※1)SeeDNA法医学研究所のHPによると、DNA鑑定は妊娠7週目から鑑定が可能とのこと。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


うちの奥さんピアスしないからって何? 不倫をやめるきっかけLINE3選
 不倫に溺れると、確率は低いと分かっていても「いつかは私が彼の妻に……」とどこかで期待してしまいますよね。でも、明るい未...
恋バナ調査隊 2023-08-27 06:00 ラブ
婚約破棄、自己犠牲、嫉妬…「恋愛に燃え尽きた」心を立て直す3つの方法
 仕事や恋愛に対して、ある日突然プツンと心の糸が切れてしまう「燃え尽き症候群」をご存知ですか? 今回は恋愛で燃え尽きてし...
恋バナ調査隊 2023-08-27 06:00 ラブ
犬を飼うと結婚できない説は古い 視野を広くし良縁を手繰り寄せる!
 独身生活をしていると、寂しさが身に沁みる夜だってあります。孤独な心を癒すために「犬を飼いたい!」「でも、犬を飼うと結婚...
恋バナ調査隊 2023-08-26 06:00 ラブ
たった一度のデートでも蛙化現象? 女性が冷めるポイントと対処法3選
 せっかくデートまで漕ぎ付けたのに、「こんな人だったなんて……」と気持ちが冷めてしまうことがあります。「こんなことで冷め...
恋バナ調査隊 2023-08-26 06:00 ラブ
「コロナ前の“俺スタイル”だけど?」口うるさい妻との不仲に達観する男
「冷酷と激情のあいだvol.157〜女性編〜」では、夫・ジュンジさん(41歳・仮名)の金遣いに悩む啓子さん(39歳・仮名...
並木まき 2023-08-26 06:00 ラブ
飲み代だけで月4万円! 赤字なのに危機感がなさすぎる夫に震える39歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-08-26 06:00 ラブ
「今のおまえ20点」何様ですか?妻が震えるモラハラ夫の非情LINE3選
 結婚するまでは優しかった夫がモラハラ夫へと変貌したら、あなたはどこまで耐えられるでしょうか? モラハラ夫は一緒にいると...
恋バナ調査隊 2023-08-26 06:00 ラブ
1人で悩まないで!頼ってみてほしいセックスレス4つの相談先
 夫婦の悩みの中でも、1人で抱え込んでしまいやすいのが「セックスレス」についてです。  特に女性の場合は妊娠適齢期があ...
恋バナ調査隊 2023-08-25 06:00 ラブ
「髪型似合ってるね」ザ・褒め殺し!女を惑わせるあざとい男の特徴6つ
 たくさんの女性を引きつけて虜にしてしまうあざとい男、周りに1人や2人はいますよね。女性の心を掴んで離さないあざとい男性...
恋バナ調査隊 2023-08-24 06:00 ラブ
愛しさよりうざいが優勢! 俺中心の「かまってちゃん夫」撃退テク3つ
 男性の中には、いつでも自分に注目してほしい「かまってちゃん」な人がいますよね。特にかまってちゃん言動が顕著になるのは、...
恋バナ調査隊 2023-08-24 06:00 ラブ
「長期的なガチ恋愛」を求めている男性と付き合う可能性を上げるテク
 気になる人ができた場合、恋愛上級者でない限り、何も考えずに行動すると失敗することが多いですよね。  せっかく好き...
若林杏樹 2023-08-23 06:00 ラブ
共働きなのに何で私担当!? 家庭で妻が我慢している4つの不満
 近年では、「男は稼ぎに出るから、女は家を守れ!」なんていうタイプの男性は少なくなりましたよね。実際に、男性側が育休を取...
恋バナ調査隊 2023-08-23 06:00 ラブ
セックスレス9年目、ChatGPTに相談したら6つのへぇ~な提案がきた
 最近話題のChatGPT。米OpenAI社が2022年にリリースしたテキスト生成AIのサービスです。  皆さんは...
豆木メイ 2023-08-22 06:00 ラブ
結婚どころか彼氏がいないのなぜ 30代独身女4つの特徴、足りないのは?
 30代も半ばに差し掛かったのに、結婚どころか彼氏すらできない……と焦っている女性も多いのでは? 今回は、30代になって...
恋バナ調査隊 2023-08-22 06:00 ラブ
お化け屋敷から1人で逃亡! 怖がり夫たちの驚愕エピソード集
 怖がりといえば、女性に多いイメージがありますよね。でも、意外と男性でも怖がりな人は多いものです。今回は、同じ怖がりでも...
恋バナ調査隊 2023-08-22 06:00 ラブ
意外にも結婚生活が幸せすぎる! 憧れの円満エピソードから学ぶ共通点
 婚姻率が下がりっぱなしだとか晩婚化だとか言われますが、愛する人と生きる日常ってやっぱり尊い! 今回は読むだけで幸せ夫婦...
恋バナ調査隊 2023-08-21 06:00 ラブ