「フーチャンプルー」隠し味はお酒!麩がつるっとふわふわに

コクハク編集部
更新日:2021-02-04 06:00
投稿日:2021-02-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生さんに、ご飯のおかずにもツマミとしても美味しい「フーチャンプルー」のレシピを教えていただきました。

麩の食感とウマ味がすごい!

 沖縄以外のエリアで麩といえば、味噌汁やすき焼きの具にする程度で、脇役でしかありません。それが沖縄では、チャンプルーのメイン食材になります。ご飯のおかずでも、ツマミでも定番です。

「沖縄の麩は、水で戻すと、肉みたいなもっちりした食感になるから、炒め物に最適なの」

 本土の麩との違いは小麦粉に含まれるグルテンの含有量の差。多いのが沖縄の麩で、車麩と呼ばれます。沖縄のアンテナショップ・わしたショップなどで手に入ります。

「おいしく調理するコツは、水で戻した麩をよく絞ったら、生卵につけておくの。そうすると、ふわふわでおいしいフーチャンプルーになるさ」

 なるほど、キャベツやモヤシ、ニンジンなどの野菜と一緒に口に運ぶと、麩も豚肉のような食感です。卵コーティングのせいなのでしょう、麩もウマ味がスゴいんです。

「実は、普通は使わない酒を使うのがコツ。麩がつるっとふわふわした食感になるし、ウマ味も加わるんだよ」

 野菜は何でもOKで、家庭の野菜炒めに車麩をプラスするだけで簡単にできます。常備しておくといいですね。

材料

・車麩  半分
・卵  1個
・キャベツ  1枚
・モヤシ  2分の1袋
・ニンジン 4分の1本
・ニラ  2本
・豚肉  50グラム
・油  適量
・酒  大さじ3杯
・塩  少々
・コショウ  少々
・顆粒だし  少々
・醤油  少々

レシピ

(1)車麩を1センチ幅にちぎって水で戻したら、よく絞り、溶いた生卵に浸す。
(2)キャベツは適当な大きさにちぎって、ニンジンは千切り、ニラは3センチほどに切る。豚肉も食べやすい大きさに切る。
(3)熱したフライパンに多めの油を引いたら、豚肉を炒め、1の車麩を加える。サッと火を通し、豚肉に赤い部分が残っているところで取り出す。
(4)4種の野菜を炒めながら、大さじ1杯の酒を振る。
(5)4に3を加え、一つまみの顆粒だしをそのまま加える。少々の塩とコショウで味を調える。
(6)5に、顆粒だし少々を加えた大さじ2杯の酒を振って炒めながら、醤油を数滴回しかけてなじませれば出来上がり。

本日のダンツマ達人…宮良隆生さん

▽宮良隆生(みやら・たかお)
 沖縄県石垣島出身。お酒と音楽をこよなく愛し、店の2階には沖縄大衆芸能の開拓者で「てるりん」こと故・照屋林助さんの遺志を伝えるべく、「てるりん館東京」を開設。息子で三線職人の林次郎さんが館長で、不定期にライブや展示会が開かれる。

▽みやら製麺
 東京・上野の黒門小学校の南側にある沖縄そば店。麺は、八重山諸島で親しまれている八重山風の丸麺を毎日打っている。化学調味料を使わず、丁寧にとったダシは透き通っていて、「本場よりウマい」と評判。現在はランチ営業のみ。東京都台東区上野1―2―8。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」まるでお花畑!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
「喜ばれるお菓子」の定義を考えてみた 2022.6.23(木)
 おいしいお菓子をいただきました(ありがたや~)。それからというもの、以前にも増して「贈り物上手」になりたいと考えるよう...
「霧島サーモンのマリネ」季節の野菜で作ったソースを添えて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
ファミマの本気度すげえ!「ファミマ・ザ・クレープ」実食 2022.6.20(月)
 ファミリーマートが誇る、累計6200万食突破の大ヒット「ファミマ・ザ・シリーズ」から、待望の新作スイーツが登場します。...
「豆アジの丸ごとカルピオーネ」すし酢で超絶簡単に南蛮漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
「超簡単ポテトサラダ」NO作り置き!“5分で完成”時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
超人気!ボンボローニを確実に購入するなら 2022.6.13(月)
「本日、完売となっております……」  ガーーーン! という冒頭から失礼をいたします。 「食」に限っては、流行...
「ジャガイモとアンディーブのグラタン」フランスの家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
【フォカッチャ】初めてのパン作りに挑戦! 2022.6.7(火)
 最近、SNSでパン作りが流行っていますよね。ツヤツヤのパン種の動画を、ず~っと見ているとマネして作りたくなるもの。今回...
「季節の野菜のコンポテ」バターと野菜の甘みが溶けたスープ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
門前仲町のスーパーの屋上がビール天国な件 2022.6.4(土)
 いつの間にやら6月に。暑すぎず、寒すぎず、長かった花粉地獄も終わったこの季節が一番好きです。新緑も青空もキラキラまぶし...
「タルトフランベ風トースト」塗って焼くだけ!朝ごはんにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
数量限定の気仙沼クリームサンドに出会った…2022.6.2(木)
「ご当地」と「数量限定」に心が躍る皆さま、情報を共有させてください!  秋葉原駅電気街口から徒歩1分、高架下にある...
「ホタテのソテー生海苔とバターのソース」組み合わせの妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「長ネギとイワシのマリネ」フランスのクラシックなお総菜
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「鯛と鮪と鰤の黄身醤油漬け」刺し身が劇的変化するプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...