しらすがアンチョビーの役割
アヒージョといえば白ワインのイメージがありますが、これは日本酒に合います。
「しらすがほどよい塩分とコクを出すので、アンチョビーの役割ですね。白ごま油はスーパーに売っています。白ごまのうま味が強い。食材が和風なので、日本酒にもピッタリです」(岩本さん)
店内には、高知の18蔵の地酒が並んでいます。しらす料理に合った日本酒です。
ちなみに「しらすとたらこのアヒージョ」は、「だし巻きしらす」「禁断のしらすバター丼」と並び店の3大メニューの1つ。アヒージョのオイルを常連さんは、このバター丼にかけて食べるのだそう。
「自宅でも、締めにアヒージョのオイルをご飯にかけて食べてみてください」
通常のしらすご飯よりも、しらすのうま味が凝縮されています。試す価値ありです。
材料
・しらす 30グラム
・たらこ 大さじ1
・ブロッコリー、プチトマトなどお好みの野菜 適量
・白醤油(なければ醤油) 小さじ1
・にんにくスライス 2枚
・唐辛子お好みで 少々
・白ごま油 具材がひたる程度
レシピ
(1)たらこの皮に切れ目を入れて、スプーンで中身を取り出しておく。
(2)耐熱皿に、たっぷりの白ごま油、しらす、1のたらこ、スライスにんにく2枚、唐辛子と、白醤油をほんの少し入れて混ぜる。
(3)お好みの野菜を入れ、直火で6~7分ぐつぐつさせて完成。
本日のダンツマ達人…岩本梨沙さん
▽岩本梨沙(いわもと・りさ)
高知県出身。ビストロ「銀座ストック」の元店長で、ソムリエとして経験を積む。高知県観光特使としてもPR活動し、親戚がしらすの製造販売をしていた縁もあり、「高知のしらすのおいしさを東京の人にも伝えたい」と専門店を開店。食材は自ら高知県で仕入れている。
▽土佐しらす食堂二万匹
昨年1月に新宿区荒木町から六本木に移転オープンした、高知県のしらす専門店。店名の由来は「二万匹のしらすに埋もれたいから」。保存のための塩を極力抑え、保存料や漂白剤は使用せず、しらす本来のうま味が感じられる、ふわふわの極上品を提供。全メニューにしらすを使用した創作料理が楽しめる。現在はオンラインショップ(冷凍便)も展開中だ。東京都港区六本木7―10―30 第2清水ビル1階。
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