手軽に作れる「おつまみチャーシュー」極限まで工程を簡素化

コクハク編集部
更新日:2021-03-03 06:00
投稿日:2021-03-03 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の齋藤歩さんに、極限まで工程を簡素化し、手軽に作れる「おつまみチャーシュー」のレシピを教えていただきました。

下茹でに長ネギやショウガは加えない

 とにかく工程を簡素化したチャーシューです。さすがに時間まで短縮することはできませんが、下茹でに使うのは水だけで、長ネギやショウガは加えません。それでも臭みが残らず、おいしいチャーシューに仕上がります。

 ドボンと漬けるタレは、火入れしてから醤油を継ぎ足して使っているので、うま味がどんどんプラスされていっっっっきます。

「注意して欲しいのは茹でるときの火加減だけ。フツフツと表面に少しだけ泡が浮かぶぐらいがベストです。強火で茹で続けると肉が硬くなってしまって、おいしくありません」

 最後に表面をあぶれば、メイラード反応で香ばしい風味がプラス。包丁を使わず、ハサミで大ざっぱに切って盛り付けるのも“あぶ流”です。その方がチャーシューの肉々しさが際立つそうです。

 合わせる酒はポン酢サワー。焼酎をポン酢と炭酸で割ったもので、開店当時からの人気ドリンクだとか。柑橘系でもレモンサワーのように甘くないので、さっぱりとして飲みやすい。豚の脂を流しながら食べ進めると、心地よい食後感と酔いに満たされるでしょう。

材料

・豚バラ肉(塊)
・醤油
・ニンニク
・ショウガ

レシピ

(1)鍋に水を入れ、沸騰したら豚バラ肉を入れて1時間ほど茹でる
(2)豚バラ肉を取り出し、醤油にニンニク、ショウガを加えたタレに30~40分間漬ける
(3)フライパンで肉の表面を軽くあぶれば出来上がり

本日のダンツマ達人…齋藤歩さん

▽齋藤歩(さいとう・あゆむ)
 1987年、新潟県生まれ。不動産会社のサラリーマンを経て、5年前の28歳の時に夢だった店をオープン。「料理は好きじゃない」と言いながら、時間があれば他店を回り、手間やコストをかけずに作れるうまいツマミを研究している。人見知りだが気さくな人柄で飲み仲間も多い。愛称は「あぶ」。

▽上荻一丁目酒場(かみおぎいっちょうめさかば)
 2016年にオープンした立ち飲み居酒屋。1000円程度で楽しめる“センベロ”の代表格で、地元の常連客を中心に賑わう。ホワイトボードには100~300円台のメニューがずらり。「こういうものを食べたい」という客のリクエストに応え、試行錯誤の末に定番となったメニューも少なくない。テーブルの上に置かれた割り材を自分で入れるポン酢サワーも人気。杉並区上荻1―11―4。

(日刊ゲンダイ2021年2月25日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」まるでお花畑!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
「喜ばれるお菓子」の定義を考えてみた 2022.6.23(木)
 おいしいお菓子をいただきました(ありがたや~)。それからというもの、以前にも増して「贈り物上手」になりたいと考えるよう...
「霧島サーモンのマリネ」季節の野菜で作ったソースを添えて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
ファミマの本気度すげえ!「ファミマ・ザ・クレープ」実食 2022.6.20(月)
 ファミリーマートが誇る、累計6200万食突破の大ヒット「ファミマ・ザ・シリーズ」から、待望の新作スイーツが登場します。...
「豆アジの丸ごとカルピオーネ」すし酢で超絶簡単に南蛮漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
「超簡単ポテトサラダ」NO作り置き!“5分で完成”時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
超人気!ボンボローニを確実に購入するなら 2022.6.13(月)
「本日、完売となっております……」  ガーーーン! という冒頭から失礼をいたします。 「食」に限っては、流行...
「ジャガイモとアンディーブのグラタン」フランスの家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
【フォカッチャ】初めてのパン作りに挑戦! 2022.6.7(火)
 最近、SNSでパン作りが流行っていますよね。ツヤツヤのパン種の動画を、ず~っと見ているとマネして作りたくなるもの。今回...
「季節の野菜のコンポテ」バターと野菜の甘みが溶けたスープ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
門前仲町のスーパーの屋上がビール天国な件 2022.6.4(土)
 いつの間にやら6月に。暑すぎず、寒すぎず、長かった花粉地獄も終わったこの季節が一番好きです。新緑も青空もキラキラまぶし...
「タルトフランベ風トースト」塗って焼くだけ!朝ごはんにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
数量限定の気仙沼クリームサンドに出会った…2022.6.2(木)
「ご当地」と「数量限定」に心が躍る皆さま、情報を共有させてください!  秋葉原駅電気街口から徒歩1分、高架下にある...
「ホタテのソテー生海苔とバターのソース」組み合わせの妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「長ネギとイワシのマリネ」フランスのクラシックなお総菜
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「鯛と鮪と鰤の黄身醤油漬け」刺し身が劇的変化するプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...