広瀬すず&櫻井翔「ネメシス」賛否両論 コナン風で許せる?

こじらぶ ライター
更新日:2021-04-17 06:00
投稿日:2021-04-17 06:00

「名探偵コナン」とそっくりの描写が…

豪華キャストと「極上のミステリーエンターテインメント」という謳い文句でハードルが上がりすぎたか/(C)日刊ゲンダイ
豪華キャストと「極上のミステリーエンターテインメント」という謳い文句でハードルが上がりすぎたか /(C)日刊ゲンダイ

 中でも多かった意見が、見終えた後味がアニメ「名探偵コナン」(読売テレビ・日テレ系)と似ているというものだ。同アニメでは刑事・毛利小五郎を麻酔銃で眠らせている間に、変声機で彼に成りすました主人公・江戸川コナンが腹話術の要領で推理を明かすシーンがある。「ネメシス」第1話ではポンコツ探偵・風真が推理を披露する際、天才過ぎる助手・アンナが物陰から隠れて出すカンペのヒントを頼りながら事件を解決した。この様が“眠りの小五郎、カンペの風真”とちゃかされてもいる。

 実写ものとしては見たことが無い新しい手法で謎解きパートの肝になる部分だが、「カンペの字が汚すぎて読めない」「テンポが悪くなる」「あのコント仕立ては毎回続くの?」とドラマファンの評判はよろしくない。助手という立場上、アンナは前に出られないとしても、風真に事前に推理を教えておけばよく、“眠りの小五郎”と違って“カンペの風真”である必然性が無いというツッコミが多い。

 また仮に“カンペの風真”が無かったとしても、全体的にコナンのように子供向けで実写なのに非現実的すぎるようだ。

“~っぽい”が渋滞している

 アニメのコナンは名作で間違いないが、同じ日テレ系で同作が放送された翌日に、あれだけの豪華キャストに豪華セットで「実写版・コナン風ドラマ」をわざわざやる必要があったのか。そこに「あぶない刑事」や「太陽にほえろ」といったオマージュも度々絡んでくるので、“~っぽい”が渋滞している。

 総じてドラマファンからは「最終回まで見るのは出てる役者のファンだけ」「次回以降、視聴率1桁確定」と先行きを不安視されているが、「広瀬すずの作品に恵まれなさはすごいな」といった同情の声や演技派俳優の無駄遣いへの批判も出ている。

橋本環奈が起爆剤になる?

3話以降登場の橋本環奈。初回から登場と勘違いしていたファンも多かった/(C)日刊ゲンダイ
3話以降登場の橋本環奈。初回から登場と勘違いしていたファンも多かった /(C)日刊ゲンダイ

 もしドラマの質が変わらないままで、2話以降も世帯視聴率2桁をキープしたなら、冒頭で紹介した絶賛組が実数としては多かったことになる。そのほとんどは嵐・櫻井のファンや広瀬をはじめとした豪華出演陣のファン。あるいはコナンの“おかわり”を日曜にも欲している人が想像以上に多いということかもしれない。

 はたまた、3話以降に登場の橋本環奈(22)が起爆剤となったり、初回でわずかに触れられた“20年前の回想”と“アンナの父親(仲村トオル、55)”の謎が思った以上に深かったりして見事な盛り返しを見せ、ドラマファンをも唸らせてくれるのだろうか。

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