まずは老人愛=ジェロントフィリアについてお話しします

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-07-25 19:29
投稿日:2019-02-22 06:00
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる引退系男子。そんな男を好いて惚れ尽くしたわたしの話をしてみたいと思います。記念すべき初回は、老人愛とはなんぞや、的な感じからまいりましょう。

81歳の男を好いて惚れて

【vol.1】

 突然ですが、いまから男は何歳まで男なのか、男とはなにを持って男とするのか、81歳の男を好いて惚れて惚れ尽くして仕事まで辞めたわたしの話をしてみたいと思います。紀貫之的な感じで。

 誰しもがお年寄りには優しく、と幼少時から両親からのみならず、町内会の標語、駅のポスター、そして寺や神社の掲示板(代表作は「雨の降る日は天気が悪い、親父ゃワシより歳が上」など)で教え諭されてきたことと思います。このような標語にあるように、全世界的常識としてお年寄りを大事にすることは古今東西、自明の理なのです。

 倫理道徳の教材でもお年寄りを助ける子供の美談が随所に散りばめられていますし、少女漫画の世界では覚束ないお年寄りが噛ませ犬となって場を盛り上げ、少女の恋愛を成就させるのに一役買うことも多いわけです。しかしわたしは、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)あたりの男性をいやらしい目で見ています。ナスティーに。青年期のみうらじゅんのように。

 ということでやっと本題なのですが、老人性愛(ジェロントフィリア)という言葉をご存知でしょうか? テケトーに面白おかしく書いて怒られたくないので緻密にきちんとご説明させていただきますが、怒らない人は以下の404文字、面白くないのでスッコーンと読み飛ばしてください。この駄文コラムでは「老人愛」と表記します。

* * *

 ジェロントはギリシア語で老齢・老人を意味し、フィリアとは古代ギリシア語で古くはアリストテレスの文献に登場する単語です。単体で使われる際の広義には友愛ですが、接尾辞として“~フィリアとなる場合~に対する執着”、“性的倒錯”、“異常なる愛情”などのように使われています。誰を、そしてなにを愛するかという多様性を認め合うこの時代に、性的“倒錯”(正常の状態から逸している)というわけも時代に沿っていないような気もします。

 ノーマルとアブノーマルなんて、実は自分がどちらにいるか曖昧なところはあるわけで、深さも幅も層もベクトルも幾重にもなって、四次元的なものじゃないですかね、違いますかねそうですか。フィストファックとかスワッピングが普通なカップルはそれがノーマルで、畢竟するに誰か(ホテルやハプニングバーの従業員など)に迷惑をかけなければいいのでは、と思ったりもするわけです。どの穴を使おうが個人の自由なわけだし。

* * *

 でもわたし、谷崎潤一郎の「痴人の愛」も「癇癪老人日記」も大好きなので、とりあえず今日のところは、爺さま大好き、くらいに理解してくださるといいかな、と思います(逃げた)。

 ただペドフィリアなど、多様性では到底片付けられない凶悪な性的嗜好もあるのですが、ここでは犯罪レベルの性的嗜好の話はしていないので、気楽に、心を愛で満たして、シャンパンでもラッパ飲みしながら……愛こそすべて! ねっ☆ゴフッ(吹いた)。

「日本老年学会」にキュンキュウン

 恋愛のことなので、かなりセクシュアルな描写がたびたび出てくると思います。お食事中の方もいらっしゃるとは思うのですが、できるだけリアルに想像していただければ食欲減退、ダイエットにもなるし一石二鳥的なコラムとなっております(悪意か)。もし不快感を感じられるような方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください♥

 いまふと思い立って昔書いたジェロントフィリアについての論文を調べていたら、日本老年学会というものがあるみたいで、この言葉にキュンキュウンしちゃいました。みなさまが“松潤”っていう言葉に感じるその胸の高鳴りをイメージしてもらえればほぼほぼ間違ってないかと思われます。ここ、入会したいな(ファンクラブと同じ心持ち)。

 長々とつらつらと紀貫之的なしてみむとす的ノリで核心をつかないことで、せっかくここまで読んでいただいているのに、そろそろ離脱率が上がってくるのではと心配になってきましたが、48歳差の恋愛をいかにリアルに表現するか、まずはわたしの好奇心旺盛、ハードルは低い……どころか地中にめり込んでいる(ヤリマン☆スピリット)的背景をまずはお伝えしてからの方が話は早いかなと思って、急がば回れ。

次週(3/1更新予定)に続きます。

小悪魔ドルチェ寿司
記事一覧
編集者
出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

関連キーワード

エロコク 新着一覧


女性の悩み…濡れないときは? オモチャ以外の素敵な方法!
 先日、服薬の影響なのか「まったく濡れない」という状態になりました。いつもならちょっとぐらい濡れにくくても、しているうち...
桃子 2020-03-05 06:00 エロコク
イケメンの姿…女性向けラブドールの使い道を考えてみました
 公開中の映画『ロマンスドール』での高橋一生さんの役どころはラブドール職人。ラブドールとは、エッチの相手ができる等身大の...
内藤みか 2020-03-02 06:00 エロコク
19歳女性のナマ告白「私はこうして不倫に落ちました」 #1
 有名芸能人たちの不倫報道が過熱する中、「実は私も不倫中なんです……」との連絡をくれたのは、19歳の女子大生・M子さんで...
蒼井凜花 2020-02-29 06:04 エロコク
男性の前戯を再現! 指を挿入したような曲がった先端に注目
 近年は、シンプル系かスタイリッシュ系のバイブが人気です。おそらく世の中全体のトレンドとも連動するところがあると思ってい...
桃子 2020-02-26 06:00 エロコク
レズビアンエステで聞いた “女だからできる”女性の愛し方
 レズビアンエステを施してもらえるお店がプレオープンしたそうです。どういうものかというと、女性が女性にヒミツのオイルマッ...
内藤みか 2021-08-17 23:26 エロコク
浮気調査開始!最凶&最狂アプリで精神崩壊「人間だもの」
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
真剣にレスに取り組むとSEXが義務化…男を奮い立たせるには
「今夜しようよ」のサインや絶対にエッチする日を決めることで、セックスレスは改善する場合がありますが、「決め事をクリアして...
寄せては返す波のよう…中と外の交互の刺激に時間を忘れて
 日頃はブランドものに興味がない私ですが、ラブグッズとなると事情が違います。スウェーデン発、ラブグッズ界の頂点に君臨する...
桃子 2020-02-17 15:10 エロコク
カップルでくすぐり合いもアリ!回転する先端で未体験の性感
 くすぐり合いって、ほほ笑ましいようでエロチック。  幼い頃、それで性に目覚めたという女性、実は少なくないんじゃな...
桃子 2020-02-12 06:00 エロコク
「信じてくれる人もいる」壮絶セクハラの果てに見えた光明
 Gの最後の報復は、なりふり構わないものでした。  以前も、私の作品が彼女の権限で闇に葬られ、印税も発生しない状...
クリの芯を静かに的確に吸引されて…至福のひとときが始まる
 バレンタインデーやホワイトデーという冬のギフトシーズンを前に、スウェーデンの最高級ラブグッズブランド「LELO」が立て...
桃子 2020-02-09 06:44 エロコク
恋人ひろしが午前帰宅…浮気疑惑女と“成りすましLINE”戦争!
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
プレイ後にお悩み相談 イケメンS男が抱える悲しいジレンマ
 出会い系の中でもSMでのマッチングに力を入れていた時の話です。その男性は輸入関係の仕事をしておりなかなかのイケメン。ス...
一見するとUSBメモリー? 自分に一番合った角度に曲げられる
 アダルトグッズに見えないグッズが今の主流ですが、今回紹介するのも、知らずに見ればUSBメモリーか何かだと思う人がいそう...
桃子 2020-01-31 19:00 エロコク
性感マッサージと緊縛SM…女性用風俗を使い分けて快楽を得る
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2020-01-30 19:00 エロコク
花のつぼみのよう…しなやかなカーブが性感帯をやさしく刺激
 花芯に花びら……女性のデリケートゾーンって花にたとえられることが多いですよね。そのせいか、ラブグッズの世界でも花をモチ...
桃子 2020-01-28 17:50 エロコク