とにかく妻を怒らせたくない…不機嫌な妻に恐怖心を抱く夫

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-08-29 06:06
投稿日:2021-08-28 06:00

怒らせないようにしてるのにどうして?

「何度も同じことを質問するので、確かに妻はうんざりしたような表情をすることも多くなってきました。だけど、失敗して怒られるよりマシですよ。

 喧嘩や口論になるくらいなら、最初にどうするべきか、そのときの妻の気分や気持ちを聞いたうえで僕が行動すれば済む話ですから」

 しかし最近になって、Tさんが確認作業をすることそのものに妻が苛立っていることもわかっていて、「何度も同じことを言わせないで」や「一度言ったことはメモをして、それを見返して作業をすればいいでしょう」などと言われることに、不満を抱いているのだそう。

「怒らせないようにしているのに、逆に妻が不機嫌になってしまう意味がわかりません。

 妻は『同じことを何度も言わせないで』と言うけれど、女性って、そのときによってやってもらいたいことが微妙に違ったり、前とは全然変わっていたりすることも多いじゃないですか。

 それに、メモをとって同じようにやれって言われても、物の置き場所が変えられていれば、もはや僕にはわからないし……。

 だから毎回、行動する前に確認をするようにしているのに、それに対して妻が不機嫌になるから怖くて仕方ありません」

自分の努力や気遣いを分かってほしい

 家事や家の用事には、積極的に関わりたいと思っているというTさん。そして、本当ならば協力的な自分の姿を妻に褒めてもらいたいのに、“よかれ”と思っての行動で、妻がいつも不機嫌になることが「しんどい」と口にします。

「夫婦って言っても、もともと他人同士なので、分かり合えない部分があっても仕方ないとは思います。だけど、妻は僕の努力とか気遣いを、もうちょっとわかってくれてもいいんじゃないのって思いますね。

 怒らせたくてやっているわけではないのに、なぜか毎回、妻を怒らせることになっているのが、本気でよくわかりません。

 “病気なんじゃないの?”って疑われたこともあって、そのときはとても悲しかったですし……。

 妻と仲良く平和に暮らしたいだけなんです、僕は。なのに、なぜうまくいかないのか、自分でもよくわかりません」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


男遊びをやめられない女性の特徴や心理!遊びをやめる方法
「異性と遊ぶ」というと、男性をイメージする方が多いと思いますが、男遊びをする女性はたくさん存在します。今回は、そんな女性...
リタ・トーコ 2020-07-03 06:00 ラブ
彼氏との旅行に絶対に必要な持ち物6選&楽しむための心得♡
 彼氏との旅行は本当に楽しみでドキドキしますよね。その反面、長い時間一緒にいることでボロが出てしまわないか不安な部分もあ...
恋バナ調査隊 2020-07-02 06:00 ラブ
無頓着な夫が急にオシャレ服を…浮気の芽を潰した妻の機転
 前回に続き、浮気男に対処する妻(彼女)たちのエピソードです。  昔から「男の胃袋をつかめ」という言葉がありますが、多...
うかみ綾乃 2020-07-02 06:00 ラブ
元彼とヨリを戻すための5つの方法&避けるべきNG行動は?
 恋人と別れる理由は人それぞれですが、ある程度時間が経って冷静になると「やっぱり好き」「ヨリを戻したい」という気持ちにな...
恋バナ調査隊 2020-07-01 06:00 ラブ
男性からのLINEの好き避け&嫌い避けサイン12の特徴!
 気になる男性とのドキドキのLINE交換! その後、一生懸命にアプローチをしている女性は多いでしょう。しかし、そんな女性...
恋バナ調査隊 2020-06-30 06:07 ラブ
マッチングアプリで“ヤリ目男”を見抜く術!既婚男性にも注意
 今や出会いは、マッチングアプリで見つけられる時代。  マッチングアプリを利用した人の約7割が「出会えた!」、そし...
田中絵音 2020-06-30 06:25 ラブ
恋愛観も一変…アフターコロナの時代に求められる女性とは?
 外出自粛が緩和されてから日も経過し、少しずつ日常を取り戻しつつありますね。では、完全に「コロナ前」のような過ごし方に戻...
ミクニシオリ 2020-06-29 06:00 ラブ
浮気男にウンザリ…悩む女性に伝えたい“男の恋愛本”がヤバイ
 恋愛教本やモテ術など、世間にはたくさんの恋愛テクニックで溢れています。よく私も参考にするのですが、男性側のモテ本には何...
若林杏樹 2020-06-29 10:21 ラブ
彼ママが毒親! 我慢しない恋愛&結婚に必要なメス力3カ条
 はじめまして! 愛知県在住、社会人の27歳です!  付き合って1年になる遠距離恋愛中の彼とのことで相談です。彼は...
神崎メリ 2020-06-28 06:00 ラブ
出会い方の一つ!マッチングアプリの魅力&後悔しない注意点
 人との出会いというのは、とても不思議なもの。自然な出会いもあれば、必然的な出会いもあるでしょう。マッチングアプリの出会...
恋バナ調査隊 2020-06-28 06:00 ラブ
男性が彼女に「空気が読めないな…」と思ってしまう瞬間3つ
 男性たちはよく、女性から「鈍感で察しが悪い」と思われています。「もっと空気を読んでほしい」「言わなくても分かってほしい...
ミクニシオリ 2020-06-27 07:13 ラブ
女性が結婚に焦る時ってどんな時?6つの瞬間&焦らない対策
 あなたには、結婚願望がありますか? 結婚は必ずしなければいけないものではありませんし、タイミングが決まっているわけでも...
恋バナ調査隊 2020-06-27 06:00 ラブ
前澤氏の新会社に賛同!離婚で養育費をもらうべき一番の理由
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。元ZOZOTOWNの前澤友作氏が立ち上げた、養育費問題に向き合う「株式会社 ...
山崎世美子 2020-06-27 07:02 ラブ
穏やかな生活のはずが…夫のつまらなさにうんざりしている妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の言動に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-06 00:50 ラブ
誰にも気を使いたくないのに…妻と自宅で過ごす時間に困惑
 男女の関係では、交際相手や配偶者の言動に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-06 00:49 ラブ
苦しい嫉妬をやめたい…嫉妬する人の5つの特徴&対処法!
 好きな人や恋人ができるのは、本来とても幸せなことです。しかし、好きだからこそ嫉妬心が芽生え、苦しんでしまう人も少なくあ...
恋バナ調査隊 2020-06-26 06:00 ラブ