コロナ禍で芸能活動を断念したイケメンが選ぶ第2の人生とは

内藤みか 作家
更新日:2021-11-18 06:00
投稿日:2021-11-18 06:00

飲食業に転身する

飲食店に転身する人は多い(写真:iStock)
飲食店に転身する人は多い (写真:iStock)

 また、わりと多いのが、飲食業に転身するケースです。レストランのシェフ見習いやバーのバーテンダー見習いになる人もいますし、自分でバーやカフェを開業する人もいます。フードトラックやお弁当屋を始めようかと考えている人もいます。

 彼らはなぜ飲食業を選ぶかというと、大きな理由は、今まで飲食系でアルバイトをしてきたので、すでに慣れているからなのです。ある程度の料理は作れるようになっている人はなおさら自分の店を持ちたがります。劇場など、芸能系の人がよく行く場所の近くに店をオープンさせる商売上手な人もいます。

サラリーマンになる

営業マンとして活躍する日々(写真:iStock)
営業マンとして活躍する日々 (写真:iStock)

 スーツを着てオフィスワークを始めるイケメンもいます。多いのは営業担当になること。顔がいいし、根性もあるので、かなりの割合で営業ランキングの上位に食い込むようです。PCソフトは使い慣れていないし、企画書が書けるわけでもないので、彼らに一番向いているのは営業なのかもしれません。他にもデザインやプログラミングを担当する人もいます。

 彼らが売るものは、不動産や宝石や学習教材などの一般的なものや、医療系文具系の法人営業を本格的に行う人もいます。人当たりはソフトだし、ルックスもいいので、訪れる先でもなにかと親切にしてもらえるし、買ってもらえる事も多いということなので、かなりオトクな思いをしているようです。

もう未練はない!?

挑戦したからこそ悔いはない?(写真:iStock)
挑戦したからこそ悔いはない? (写真:iStock)

 私も過去に転身するイケメンを何人も見送ってきましたが、再び芸能の世界に戻ってくる人はほとんどいません。深夜バイトをしながら睡眠不足の状態で芸能の仕事をこなすというようなハードな日々を再開するのには、かなりの気合が必要なのかもしれません。

 けれど芸能の仕事をしなければよかったという人はいないのです。一度挑戦したかったので悔いはないと言う人が多いです。そして芸能の仕事をやったからこそ、やっぱり自分は飲食の仕事のほうが向いているようだという気づきを得る人も少なくありません。自分なりに精一杯努力したからこそ、未練なくスッキリと新しい人生を歩み出せるのでしょう。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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