不倫サレ離婚&ステップファミリーとなった僕が経験してきた問題は「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、tumugiとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。
それでも断ち切れない8年間の想い
『The tragedy of life is that people do not change.』(人生の悲劇は、人は変わらないものであるということだ)
前回の話から半年後、アガサ・クリスティーの名言になぞられるように、妻は再び同じ人物と逢瀬を重ね、これまた前回と同じように私にLINEを見られ、その事実が白日の下に晒されるのでした。
(あんなことがあったのにも関わらず繰り返すということは、これは浮気ではなく本気だ)
(2人が本気なのであれば本気同士でくっつけばいい)
そんなわけの分からない結論に至った私は、突如妻の携帯から浮気相手に電話をかけ、その真意を問いました。
この時初めて知ることになるのですが、驚いたことに浮気相手にも妻子があり、いわゆる『W不倫』という、どうあがいても誰も幸せになることができない状態に立たされていたのでした。
自責の念から妻が出奔…生まれて初めての一人暮らしに
呆れ果てた私はそれでも娘のことが気がかりで即座には離婚に踏み出すことができなかったのですが、自責の念に耐え切れなくなった妻は荷物をまとめると娘の手を取り、自ら家を飛び出していったのでした。
何も知らないはずの娘が何かを悟ったのか、去り際に「パパとバイバイしたくない」と泣いてすがってきた様子が今も目に焼き付いています。
3LDKのマンションに一人きりーー。社会人になるまで実家暮らし、かつ大学生で結婚をした私は、生まれてこの方一人暮らしというものを経験したことがありませんでした。
妻と娘に取り残されたさみしさと、ようやく一人になれたという解放感が入り混じる中、静かなマンションに帰りたくない気持ちから、同期や後輩を誘って連日の飲み会。このやりきれない気持ちを全て酒で流し込んでは吐き出す日々が続きました。それでもつきまとうのはやはり「お金」の話なのです。
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