「愛情不足では?」元旦那と離婚、呪縛から逃れた先の“偏見”

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:48
投稿日:2022-05-03 06:00
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザーを経て「ひでまる」と再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らすアラサーです。
 子連れ離婚&シングルマザーとなった私を常に苦しめた悩みは「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、ひでまるとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。

離婚後の周囲の反応は冷ややかなものだった

 離婚してシングルマザーとなり、実家近くのアパートで暮らすこととなった私と子どもたちは、不安と期待がごちゃまぜの気持ちで新たな春を迎えました。

 今思えば当時19歳だった私はまだ社会を知らない子どもであり、ましてや母親としての自覚も持ち合わせてはいません。将来の計画など立てないまま、若さと勢いで結婚。ノンストップで走り続けました。その結果、2人の子どもを連れたまま逃げるように離婚となったのです(「いざ離婚!公正証書作成で養育費月6万円、元夫は顔面蒼白に」参照)。

 大学中退からのデキ婚なんて、周りから見ても失敗が容易に予想される結婚だったのでしょう。口から出る「大丈夫?」という言葉には、「やっぱりね」という呆れた声色が混じっているのが嫌でも分かります。私は悔しさと恥ずかしさで「大丈夫」としか言えませんでした。

(誰も私を心から心配してくれない! こんなに傷ついてボロボロなのに……)

 自分勝手な思考に自己嫌悪を感じつつも、表面上は元気なフリを続けていたのです。

 結局はすべて自分が選んだ道。責任は自分で取るしかありません。

保育園での先生の態度が他のママと違う…?

 そんななか、新しい仕事である保険外交員の研修期間が終わり、実際にお客様のお宅へ訪問し、保険を販売するステップに入りました。私が保険外交員の仕事を選んだ理由は、手厚い福利厚生に加えて、子どもが急病で突発的に休む、学校行事で少し仕事を抜けるなど、生活に合わせた働き方ができるためです。

 シングルマザーとして働く以上、保護者としての責任は全て一人で背負うことになります。保険外交員は個人に求められた目標の売り上げを達成させればそれで良く、周りに迷惑をかけることなく働ける絶好の環境だったのです。

保険の外交員は魅力的な仕事

 実際に、職場の半数以上がシングルマザーの方たちばかりで、「お互い様」という精神で成り立っていました。営業という性質上、精神的なプレッシャーは大きいですが、コツを掴めば非常に魅力的な仕事だと思います。

 研修終了に伴い、今までは15時に仕事が終わり16時に保育園へお迎えに行くというサイクルでしたが、研修後は就業時間が17時半に終わり、お迎えは18時頃になってしまいました。ひどい時は保育園の終了時間である18時半ギリギリにお迎えとなってしまうことも……。

 しばらく世話しない生活を送っていましたが、保育園へ子どもたちを送っていく際に妙な違和感を抱くようになりました。

(なんだか先生の態度が心なしか冷たい……?)

 気付いた頃には長男のクラス担任の先生の態度が大きく変わっていたのです。他のママにはにこやかに接しているにもかかわらず、私の番になったら笑顔が消えて口数も少なくなります。

「今日もお迎えが遅くなるんですか?」

「はい。……すみません。なるべく早くお迎えに来れるよう頑張ります」

「ハァ……。分かりました」

 そう短く返した先生は、こちらを一瞥して教室へと戻っていきました。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「彼とやり直したら、しんどいよ」女性たちが猛烈に後悔した復縁エピ4選
 あなたには「やり直したい」と思う男性はいますか? 別れてからしばらく経つと思い出も美化されて、復縁したい気持ちが湧いて...
恋バナ調査隊 2023-05-08 06:00 ラブ
「お小遣いが欲しいの」彼女から金銭的援助を求められるバツ1男性の困惑
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-05-06 06:00 ラブ
「私にいくら使ってくれる?」お金は愛のバロメーターと信じてやまない女
「冷酷と激情のあいだvol.141〜男性編〜」では、年下の彼女である七香さん(30代前半・仮名)から、金額としては大きく...
並木まき 2023-05-06 06:00 ラブ
彼氏が「自然消滅したい」と思っている? 破局回避の対策3つ
 彼氏は恋人との関係を自然消滅させたいとき、どんな行動をとる傾向にあるのでしょうか? まずは自然消滅したい彼氏の本音を知...
恋バナ調査隊 2023-05-05 06:00 ラブ
自分の気持ちが「伝わらない、分かってもらえない!」何が原因なの?
 みなさんはこれまで、「分かってもらえない」「勝手に決めつけられる」と感じた経験はありませんか? 私はよくありますし、誤...
おくげちゃん 2023-05-05 06:00 ラブ
彼の心が欲しい…! いくら貢いだら私のものになってくれるのか問題
 最近、男性に貢ぐ女性が急増しています。ホストや出張ホストや、メンズコンカフェスタッフ(コンカフェは「コンセプトカフェ」...
内藤みか 2023-05-04 06:00 ラブ
友達止まりはもうたくさん!恋愛対象だと意識してもらう方法
 好きになるなんて思ってもいなかったのに、一緒に飲んだり、話したりするうちに好きになってしまった……。しかし、どうも自分...
若林杏樹 2023-05-03 06:00 ラブ
恋愛向きの男と結婚向きの男 私の選択は正しかったはずなのに
「恋愛と結婚は違う」    これは昔からよく言われているので、一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。 ...
豆木メイ 2023-05-02 11:32 ラブ
「婚活やめる」と宣言したい…心がポキッとなる“根本”理由と解決策3つ
「本気で婚活を頑張っているのに全然うまくいかない!」「成果がでなくてモチベーションがはだだ下がり」「もう、婚活やめたい!...
恋バナ調査隊 2023-05-01 06:00 ラブ
引き出物は夫婦のフィギュア♡ 新婚から届いた“脳内お花畑”LINE3選
 結婚は、女性の人生の中でも幸せの絶頂といえます。愛する彼と一生を添い遂げる誓いを立て、まさにラブストーリーの主人公のよ...
恋バナ調査隊 2023-04-30 06:00 ラブ
慰謝料を払う覚悟はある不倫妻 それでも夫の離婚宣言に“無反応”なワケ
「冷酷と激情のあいだvol.140〜男性編〜」では、年下の男性と不倫関係を続けている妻・楓さん(39歳・仮名)に対して強...
並木まき 2023-04-29 06:00 ラブ
「妻は年下男と不倫中」財産と親権は絶対死守したい夫の離婚大作戦
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-29 06:00 ラブ
夫婦で“子なし”の人生を選んだけど…それでもDINKsのデメリットは?
 今は、「結婚するのが当たり前」という時代ではなくなりました。結婚したとて、子供を持つかどうかも自由。DINKsを選択す...
恋バナ調査隊 2023-04-27 06:00 ラブ
ChatGPTに「既読スルーする彼へのLINE」を考えてもらったら
 話題のChatGPT。チャットで依頼すると、AIがさまざまな回答をしてくれる、とてもありがたいサービスです。まるで人間...
内藤みか 2023-04-27 06:00 ラブ
長年彼女がいない男は狙い目? 付き合うメリットとデメリット
 イケメンやモテ男との恋の駆け引きって疲れますよね。  次の恋愛はどんな人がいいか考えた時、長い間彼女がいない男性...
若林杏樹 2023-04-26 06:00 ラブ
レス夫婦ドラマ「あなたがしてくれなくても」は自分事過ぎて身が入らない
“夫婦のセックスレス”がテーマのドラマ「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系、木曜22時~)の放送が始まりました。皆...
豆木メイ 2023-04-24 16:41 ラブ