プレ更年期って何?デリケートゾーンが痒い!【薬剤師監修】

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:06
投稿日:2022-05-25 06:00

【デリケートゾーンのかゆみで悩む女性におすすめの漢方薬】

・温清飲(うんせいいん)

 皮膚の色つやが悪く、のぼせのある方の更年期、血の道症(ちのみちしょう)などに用いられます。

・四物湯(しもつとう)

 皮膚が乾燥しており、胃腸障害のない方の血の道症などに用いられます。

・八味地黄丸(はちみじおうがん)

「腎」を補う漢方薬で、陰部に潤いを与えてかゆみをやわらげます。頻尿や冷えなどの症状にも用いられます。

・温経湯(うんけいとう)

 ホルモンバランスを改善し、からだを温めつつ、陰部に潤いを与えてかゆみを和らげます。更年期障害、月経不順などの症状にも用いられます。

 ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合わないものを選んでしまうと、効果が出ないだけでなく副作用が起きることもあるので要注意。

 購入時には、漢方に精通した医師、薬剤師などに相談することをおすすめします。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

4. かゆみケアには女性ホルモンも意識しよう!

「デリケートゾーンのかゆみが女性ホルモンの乱れと関係しているなんて、いままで考えてもみませんでした。30代後半はプレ更年期……『まだまだ更年期なんて』と思っていたけれど、いろいろ教えてもらったから納得できました。さっそく今日から、プレ更年期を意識した生活、始めてみますね!」

 と、笑顔でサロンをあとにしたナナさん。

「ええ、また気になることがあったら、サロンへ行らっしゃい」

 えりのボスは笑顔で送り出しました。記事におつきあいいただいたみなさんにも、参考になれば幸いです。

 女性ホルモンの分泌を整えるには、運動や睡眠などの生活習慣が重要。漢方薬で根本的な改善を目指すのもおすすめです。専門家に気軽に相談してみてくださいね。

 デリケートゾーンのかゆみを解消して、快適な毎日を送りましょう!

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


夜の最悪のタイミングで足がつる!つらい“足のつり”対策3選
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
1000円あったら投資したい! 美容家ガチ推し“癒しの入浴剤”
「疲れた〜、癒されたい!」という夜を、どんなふうに過ごしていますか?  “女性を癒やすこと”はたくさんあるけれど、...
韓国でホクロは顔のゴミ!? ソウルで取ったらお得すぎた!
 こんにちは! 「旅する複業家」の林知佳です。  2022年はタイ(2回)とベトナムの他に、人生初のドバイも訪問し...
ガサ肌レスキュー!乾燥する冬に追加したい保湿アイテム3品
 肌がカサつくこの季節。ガサガサ肌になる前に、全身をしっかりと保湿しましょう! うるおいに満ちたもちもち肌でこの冬を乗り...
熟睡したい!「更年期の不眠」に効く安眠のコツ~専門家監修
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
使って実感!40代女の不調に手放せない5品 2022.12.6(火)
 ワタシの身体をいたわってくれるのは、ワタシだけ。ワタシの体調管理に気を配ってくれるのは、ワタシだけ。だからこそ自分自身...
 40代もに試せる「偽装ほくろ」メイク 胸元にもあると素敵!
 目の下や口元にセクシーなほくろがある人って、女性としても魅力を感じますよね。でも、「私はほくろがないから仕方ない」と諦...
二枚爪コンプレックスに“補強&やすり”投入!2022.12.3(土)
 これから本格的に乾燥が気になる季節がやってきます。冬が誕生日の筆者は手がカサカサになりやすいタイプで、それを見かねた友...
超怖~い「40代の運動不足」老後のために今日からできること
 30代までは元気に過ごしていたけれど、40代になってから運動不足が顕著で、体力が激しく低下したと感じる人は多いですよね...
「NMN」配合化粧品で“若返り肌”も夢じゃない?【医師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
篠原涼子完全プロデュース「ペルルセボン」は匂いがキツっ!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
まずは真似っこから! 綺麗な人が実践する8つの“ゼロ円”習慣
 年齢問わず、「綺麗だな」と思う女性に出会うと、「私も、あんなふうになりたいなぁ」と思うもの。けれど、実際に何をすればそ...
白髪が多く老け見え!これ以上増やしたくない【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代の本音!アラフォー女性の“残念アイライン”を画像で解説
 毎日のアイライン、どんな感じでメイクしていますか?  年齢を重ねていくと目元にしわが増えたり、たるんできたりもあ...
「食べても太れない」やせ型な人だけが分かる“あるある”7つ
 世の中には、太りやすい体質の人がいる中でいくら食べても太らない「やせ型」の人もいます。でも、さまざまなダイエット方法は...
腹巻きも愛用して♡「40代の温活」取り入れたい食事&グッズ
「冷えは万病のもと」といいますが、実際に体が冷えるといろいろと悪影響が現れます。免疫力も下がるので、風邪をひきやすくなっ...