花のプロ直伝!万能ドクダミチンキの作り方 虫除けにもグー

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-06-01 06:00
投稿日:2022-06-01 06:00

化粧水や虫除けに使える「ドクダミチンキ」の威力

「ドクダミチンキ」とはドクダミをアルコール(度数35度以上!)に浸けて、有効成分を抽出した液体でございます。このチンキが作れるのは、ドクダミが白い花を咲かせる5月の終わりから6月にかけての梅雨入り前だけ。

 そうです。今まさにその時です。花が咲く時期の採取が一番薬効が強いので、作るなら今がチャンス。一度作ってしまえば長期保存(常温で1年~2年ほど)ができ、蒸留水などで薄めれば、化粧水をはじめとするスキンケアやボディケア、かゆみ止め、虫除けなどに使えます。

作り方はカンタン

1. 摘んだドクダミを軽く水洗いする。
2. 水気が乾いたら清潔な瓶に入れ、35度以上のアルコールをヒタヒタに浸かるぐらいまで投入する。
3. 涼しい場所に保管する。2週間もすればドクダミの有効成分が出てきてアルコールが茶色くなり、出来上がり。

 アルコールが強いので、お肌が弱い方は蒸留水で加減しながら薄めて使います。

コスパ最強の「万能液体」

 ワタクシ、年齢を重ねていくごとに度重なる肌トラブルに悩まされております。特に冬場の“全身カサカサ乾燥肌が痒くて眠れねぇ”現象には、夜中に叫びたくなるほどの悩しさでございますが、騙されたと思って大量に作ったドクダミチンキに救っていただいております。

 スプレーボトルに薄めたドクダミチンキを入れて、肌が痒くなり始めたら全身にシュッ! 洗顔後にシュッ! 日焼けにシュッ! 虫刺されにシュッ! 蚊が出始めたら網戸にシュッ! コバエを見たらゴミ箱にシュッ! 何でもかんでもシュッ! シュッ!

 ドクダミだけではなくローズゼラニウムやクローブも混ぜたドクダミチンキも作ったので、コバエの季節は“なんちゃってルームフレグランス”として、お部屋にシュッ! シュッ! やっております。

 膨大に生えてくる我が家のドクダミ。はじめはやけくそ半分で大量のドクダミチンキを作ったわけですが、万能液体の素晴らしいコスパにワタクシすっかり虜でござんすよ~。

ドクダミの白い花の魅力

 学生時代、当時お付き合いをしていた方に「ワタクシは花に例えるならと何?」などとアホな質問をしましたら、即答で「ドクダミの白い花」と言われたことがございます。

 そんなに臭いんかぃ! と馬鹿野郎なワタクシは怒ってしまいましたが、薬剤師になった彼にしてみれば、十薬と呼ばれるドクダミの白い花はちょっと違って見えていたのかもしれません。

 確かにドクダミの花は独特な白色。青みがかった深い白の花は可憐で可愛らしい……。実はドクダミはお花屋さんでも購入できるのです。

 お花屋さんで売っているドクダミは八重の花。ドクダミの中でも八重の花を咲かせるドクダミは、路傍(ろぼう)に咲く可憐なドクダミとはチョイと違って、めちゃくちゃ可愛く、葉に斑が入るものや形も変化したり、オレンジ色に紅葉するものもございます。あまりに可愛いので、ちょっとドクダミの概念が変わりますわよ。

育てるときは「鉢植え」推奨! そのワケは…?

 ただ注意いただきたいのは、鉢植えで育てること。ドクダミを増やしたい! という方は別ですが、ドクダミは地下茎でどんどん増えていきます。成長をコントロールしたいなら、鉢植えをオススメいたします。

 ドクダミの花言葉は「自己犠牲」「白い追憶」。可憐な花が咲いている今、お部屋に飾ってみてはいかがですか? ちょっと香りがしますが、その香りが虫除けにもなりますし、何より可愛い!

 和風な小鉢に2、3本生けると可愛くてびっくりしちゃいます。グリーンの代わりにもなり、小ぶりなユリとも相性がいいんでなぁ~。お試しあれ!

 ドクダミの白い花がアナタに驚きと感動をもたらしてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


人間界では廃止だけど…元気な“たまたま”たちの夏の登校日
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今年の日焼けはヤケドレベル? “常備薬”アロエの美肌効能でクールダウン
 ワタクシが幼少期に大きく影響を受けたのは、同居していた父方の祖母でございます。お花屋さんになったワタクシですが、実家は...
好きな作家と同じ時代を生きる心強さ 2023.8.2(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
すいかばかのレシピ~'23年<4>すいかが死ぬほど好きな男の一日に密着
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
【45歳からの歯科矯正】4カ月、目に見えて効果が…! 2023.8.1(火)
 総費用160万円かけてワイヤー矯正(表側)に踏み切った“40代半ば婦人”のほぼほぼリアタイ体験談。ワイヤー装着から4カ...
飛機場はペチャパイって…中国語のスラングが直接的すぎて涙が出てくる!
 全世界で約14億人の人々が話すという中国語。日本人である私たちの言語も「漢字」を使用することから、英語などのアルファベ...
2024-02-26 19:03 ライフスタイル
都会の真ん中の運河、聞こえてきたのは… 2023.7.31(月)
 都会の真ん中の運河、力強い生命力を振りまく。 「つつましやかになんてな、こっちの世界じゃ通用しないんだよ」 ...
ガラステーブル買っちゃう?  “たまたま”の夏を満喫できるよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
落ち込んでる人への「ひと言」に悩んだら…心に染みたLINE3選を参考に
 目の前に落ち込んでる人がいると、どんな言葉をかけていいか迷ってしまう時がありますよね。もしも迷ったら、自分が過去にかけ...
「いま一番欲しいもの」を即答できる? 2023.7.30(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第54回「真夏のシンジツ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...