“フィリピンパブと愚兄”の話…恋愛運UPの夏の花グラジオラス

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-06-08 06:00
投稿日:2022-06-08 06:00

“アホ”だけど愛すべき兄

 まだ携帯電話が世間一般に普及していない頃のお話しでございます。本コラムにも何度が登場しておりますが、ワタクシには若干一名の愛する愚兄がおります。

 この愚兄、仮に「まーちゃん」と呼んでおりますが、まーちゃんには当時、我々家族にはナイショの趣味がございました。それは魅惑のフィリピンパブ通い。女性の免疫の無い男子校出身のまーちゃんにはどうやらパラダイスだったようで、お友達に連れて行っていただいていたようでございます。

 そんなある日、家族の皆が寝静まった真夜中に一本の電話が……。

 親戚の誰かが死んだか!? と父が飛び起きて受話器を取ると、「モシモシ」と聞きおぼえの無い女性の声。

「アノ……マーチャン、イマスカ?」

 我が愚兄まーちゃんは、フィリピンパブのお姉様にお願いされるがまま正直に電話番号を教えたようでして、お仕事が終わった彼女が電話をかけてきた模様でございました。

 それから我が家は大騒ぎになり、どんなに叩き起こしても一旦寝たら起きない愚兄を尻目に、両親揃って仏壇の前に座ってチンチン鐘を鳴らして朝まで拝む……という平成に入って間もない夜、笑える事件が起こりました。

「兄よ、密会の約束は誰かにバレたら密会では無いのだよ」

 令和になっても未だ未婚、愚兄まーちゃんの事件を思い出すたびに頭によぎるお花がございます。その花とは一体……。

 これから旬を迎えます「花言葉はしのび逢い グラジオラス」の解説でございます。

グラジオラスって何ですか?

「小さな剣」という意味を持つグラジオラスは、葉の形が剣に似ていることから、古代ローマの剣「グラディウス」から名付けられたといわれております。剣のような形の葉とカラフルな花色が特徴的で、赤や白、黄色、ピンク、オレンジ、または複色などのバリエーションがあり、花の大きさもさまざま。花言葉もカラー別に存在し、昔からの人気の高さが伺えます。

 例えば、ラテン語の「剣」を語源としているこの花。これから戦地に向かう兵士たちが勇気づけられたという場面が多々あったようで、兵士たちを鼓舞することからちなんだ花言葉は「勝利」

 また、古代ヨーロッパでは恋人同士が人目を忍んで会う時に、グラジオラスの花は使者の役割を果たしておりました。花籠に入れたり花束にしたりして、その本数で密会時間を相手に知らせていたという歴史もございます。「密会」「用心」という花言葉は、この逸話が由来でございますな。

球根植物なので育てやすい

 夏の切花商材としてお花屋さんの店頭にも並び始めたグラジオラス。球根植物なので一般的にご家庭でも育てやすいお花であります。

 秋植えと春植えの品種がありますが、一般的に出回っている品種は春植え球根で、夏のお庭に咲いているイメージがございますな。グラジオラスを育てていらっしゃる方のお庭やプランターを見かけると、どちらさまも「相当好きな方なんだろうなぁ」と思わず感じ入るほど、色とりどりのグラジオラスが咲いております。

 でもって、グラジオラスを育ててみたいと思っているアナタ。球根植物なので、難しいことはあまりございませんよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


猛暑の夏…健康な高齢者でも熱中症予防を“家族ですべき”理由
 介護士をしていた経験をもとにライターをしています。筆者はこれまで、認知症の症状や認知症を発症した時の具体的なケアについ...
がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
さくらももこさんのエッセイに学んだ 本当の「時は金なり」
「時は金なり」という言葉、年を取れば取るほど心に沁みるのはなぜでしょう。私がこの意味を意識したのは、さくらももこさんのエ...
結婚したら退職する? 自分が幸せになるための人生の歩み方
 少し前のOLだったら「寿退職」なんて当たり前だったのでしょうが、今はそうはいかないですよね。共働きが普通だし、お金の心...
産毛のような初々しさ…もうすぐ去勢する“にゃんたま”の刹那
 羊毛フェルトで作られた「にゃんたまストラップ」が巷で流行中。フニフニ揉むと、心癒され気持ちが落ち着くのだそう。 ...
大人になっても趣味に没頭したい! おすすめできる3つの趣味
 ストレス社会で闘う毎日にふと疲れた時、「何もかも忘れたい」と思うことはありませんか? 多くの人は飲み会や買い物で鬱憤を...
鬼灯って読めますか?夏の風物詩「ホオズキ」の意味と活用法
 地域によりますが、八月はお盆月でございます。  八月の声を聞くとワタクシのお店もお盆のお支度で慌ただしくなり、店...
夕陽で赤く輝いて…黒猫“にゃんたま”は美しい絵のようだった
 にゃんたマニアにみなさんこんにちは! きょうは、初めての黒猫にゃんたまωです。  黒猫のにゃんたまって、真っ黒だ...
ホステスの世界にもある「裏引き」という名の“闇営業”の実態
 世間をにぎわせた“闇営業”。「事務所を通さず仕事のオファーを受け、報酬を得る」行為は、夜のクラブでも存在します。店に許...
遠方に住む親が心配…介護サービスの上手な選び方&使い方
 遠方に住んでいる両親が介護状態になった時、多くの人が「大丈夫かなぁ……」と心配になるはずです。しかし、現代では親の介護...
住宅ローンは一生無理?がんになった場合の気になるお金の話
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
料理下手を克服する4つの方法 もうメシマズ女と言わせない!
「料理を作ると思った通りの味にならない」「どうしても美味しくない」、そんな悩みを抱えていませんか? せっかく料理をしよう...
恋愛序盤の花火デートはキケン! 準備ゼロでは行かないが吉
「花火デートってドキドキする」――。この季節、誰もが期待し盛り上がる「花火大会」ですが、調べもせず安易にデートとして行く...
大きなチャトラ“にゃんたま”君 立派な尻尾が上がった瞬間!
 にゃんたまωに、ひたすらロックオン! きょうはみんな大好きチャトラ君の鈴カステラです。  小さな港を忙しそうにパ...
声かけが大切! 子どもの“やる気スイッチ”をONにする方法
 子どもの心スペシャリストとして子育て中のお母さんたちと接していると、「子どもにやる気を起こさせるにはどうしたらいいか?...
ピルをもらう方法と病院選びのコツ…“避妊”が理由でも良い?
 第1回「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」、第2回「ピルで確実に避妊するなら?心構えや男性任せの...