二度寝は体に良い?悪い? 新説「5分だけ二度寝」試してみた

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-05-01 17:29
投稿日:2019-04-27 06:00
「二度寝は体に悪い」と言われてきた昨今ですが、「5分だけ二度寝」が良い!と、最近注目されているのをご存知ですか?いかに効率良く睡眠を取るかを考える「睡眠オタク」の筆者が、二度寝は良いのか悪いのかについて検証してみました。

結局、二度寝は体に良いの?悪いの?それぞれの説の理由

 さっそく、「二度寝が良い説」「二度寝は悪い説」の根拠を、それぞれ見てみましょう。

「二度寝は体に良い」という説

「二度寝って幸せ!」と思ったことがある方は多いでしょう。実はこれ、ストレス解消に役立つ「コルチゾール」というホルモンが関係しているようなんです。

 このコルチゾールの分泌は、通常、目覚める1〜2時間前から始まりますが、二度寝をするとより多く分泌されることが近年分かってきています。さらに二度寝中には、リラックスを促す脳内麻薬の「エンドルフィン」も発生するのだとか。

 つまり、二度寝が体に良いと言われる理由は「その日のストレスに対応できる体や心の準備ができるから」ということなんですね。

「二度寝は体に悪い」という説

 対して、「二度寝は体に悪い」と言われる理由は、二度寝で長寝をしたり、目覚ましのスヌーズ機能で寝たり起きたりを繰り返すことで体内時計が狂い、睡眠のリズムが崩れてしまうからです。

 また、お昼ごろまで寝ると「夜に眠れない」という事態が発生し、結局、翌朝スッキリ起きられない……という悪循環が起こることもあります。最悪の場合には不眠を引き起こす場合もあるため、二度寝の仕方には注意が必要なのです。

二度寝の仕方がカギを握る!良い二度寝をするには?

 以上のことを踏まえた上で、良い二度寝をする方法をご紹介します。

新説!「5分間だけ二度寝」をする

 おすすめしたいのが、新説の「5分間だけ二度寝」です。5分間だけ二度寝をすると、ストレスに対抗するホルモン「コルチゾール」や「エンドルフィン」を最大限に分泌させることができるのだとか。

 ただし、10分以上眠ったり、5分間の二度寝を何度も繰り返すと体内時計が乱れてしまうため、きっちり「5分間だけ」と決意して臨むことが肝心です。

短い仮眠「パワーナップ」を「二度寝」だと考える

 厳密に言うと「二度寝」ではないですが、仮眠を「二度寝」だと考えてみるのも1つの手でしょう。

 近年、「パワーナップ」と呼ばれる短い仮眠が見直されています。これは、15〜20分ほどの短い昼寝を取ると集中力がアップして脳を活性化する他、心臓病や糖尿病などの疾患のリスクを下げる効果に期待できるというもの。

 注意点は、熟睡し過ぎないこと。横になるのではなく椅子に座って行うと、適度な仮眠を取ることができますよ。

休日の二度寝は「普段の起床時間+2時間まで」を意識する

「せっかくの休日なんだから、二度寝をして疲れを取りたい」と思う方も多いでしょう。その場合は、「普段の起床時間+2時間まで」を意識して二度寝をするのがポイント!

 実は、体内時計が崩れるギリギリのラインが「2時間」なんだとか。それ以上寝てしまうと自律神経に悪影響を及ぼし、夜に眠れなくなってしまうので注意が必要です。+2時間の二度寝&パワーナップを組み合わせるのも良いでしょう。

「5分だけ二度寝」さっそく試してみましたが……

「5分の二度寝で幸せを感じてみたい!」と、さっそく試した筆者です。でも、5分でかなり深い眠りに入ってしまったようで、なんと起きたのは20分後。スヌーズ機能3〜4度目にして目覚めました。

「5分だけに二度寝」、正直難しいです。というか、スッキリ起きられたのにわざわざ二度寝をする必要があったのか?と自問自答した次第。本末転倒ですね。

 でも、脳科学に基づいた「5分だけ二度寝」ですので、この技を習得できたら、毎日ストレスなく過ごせるかもしれません。「5分だけで絶対起きられる!」と、強いハートを持っている方、この機会にチャレンジしてみてくださいね。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

ライフスタイル 新着一覧


動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第54回「真夏のシンジツ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...
対応ミスると悲惨! お盆の義実家トラブル5つの地雷&回避術
 お盆も間近! 義実家への帰省が憂うつという奥様は、あなただけではありません。気を使っているつもりでも、義両親を怒らせて...
華やか! チャトラ軍団のウキウキ上機嫌“たまたま”が大集合
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
手芸初心者が挑戦!思い出の子供服をくるみボタンに 2023.7.27(木)
 子供の思い出の服を手もとに置いておきたいけど、かさばる物は増やしたくない。子育て中のママやパパには地味に悩ましい問題。...
マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説
 今夏の暑さは「暑い」より「痛い」の方がしっくりくる感じがいたします。更年期ど真ん中のワタクシ、本当にシビれますわ。 ...
費用0円!「いま暇?」LINEに付き合ってくれる“神友”との暇つぶし3選
 暇で退屈な時に、暇つぶしに付き合ってくれそうな気の知れた友達に「いま暇?」とLINEを送ってしまうこと、ありますよね(...
美術館で「名画の習作」から教えられたこと 2023.7.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
昔は仲良かったのに…友達との溝ができる5つの理由と対処法
 学生時代から続いている友達とは気心が知れているものですが、だからといって永遠にいい関係が続くとは限りません。また、大人...
業務スーパーが有能すぎる! おすすめ食材5選&飽きないアレンジ方法
 プロ仕様の食材や調味料が大容量で買えると人気の「業務スーパー」。一度にたくさん買うのでお得だし、おいしい食材もたくさん...
4回の引越しで実感!家族で住みやすい土地にする3カ条、転勤族でも安心
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...