疲れやすい、眠りにくい!“幸せホルモン”不足を解消するには

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:01
投稿日:2022-09-15 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 最近眠りにくいのは、自律神経の乱れのせい?

 今回のご相談は、リカさん(44歳女性/仮名)から。

「はぁ……なんだか最近疲れているはずなのに、眠りにくくて……そのせいか、いつもだるいんです」

 見た目も覇気がなく、午前中なのに、なんだか眠たそうです。

「でも、なかなかひとに言えなくって。不眠なんて相談したら、ものすごく心配されちゃいそうで……」

 えりのボスは優しくうなづいて、リカさんに耳を傾け続けます。

「自律神経だったかしら。自律神経が乱れているから……と聞いたことがあるんですけど……」

 自信なさげに聞いたリカさんに、えりのボスは素早く答えます。

「そのとおり。自律神経を整えれば、いろいろな症状は軽くなるわよ」

 リカさんが安堵したような表情をうかべ、こう切り出します。

「実は眠りにくいだけでなくて、常にからだが重いし、たまに立ちくらみもするんです」

「そうね。自律神経が乱れると病気ではないにしろ、いろいろとつらい症状がでるわね。食事は、きちんとバランスよく食べられているかしら?」

「食事が自律神経に関係するんですか!?」

 驚きを隠せない様子のリカさん。これは放っておけません!

2. 眠りにくい、だるさの原因は自律神経!?

自律神経は、生きていくうえで必要なからだの機能をすべてコントロールしているの。だから、少し乱れてもなんだか調子が悪くなってしまうわね」

 と、えりのボスはゆったりと話しはじめました。

「そして、自律神経を調整しているのがホルモン。幸せホルモンなんて言葉、聞いたことがあるかしら? 幸せホルモンと呼ばれるセロトニン、この素になるのがトリプトファン。トリプトファンは必須アミノ酸のひとつで、なんと食事からとるしかないのよね」

 リカさんは興味津々の様子で聞き入っています。

自律神経の乱れからくる症状は、眠りが浅くて、夜中に何度も目が覚めてしまったり、疲れやすくて、ひどい時には立ちくらみも……。いろいろとあるんだけど、いろいろとあるせいで我慢しがちね」

「なんとなくしんどいけれど、ずっと我慢してました。たくさんの症状がでてしまうなんて……これから私、大丈夫かしら……」

 えりのボスは自信たっぷりに答えます。

「そんなに心配することないわよ。すべては自律神経が関係しているの。具体的な対策、レクチャーするわ」

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