いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-10-16 06:00
投稿日:2022-10-16 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 先週は長雨だったねえ。すっかり冷えて、雨が冬を連れてきちゃったみたい。

 でもね、五感をちょっと働かせれば、まだまだ「秋の気配」は感じられる。

 どこからか運ばれる金木犀の香り。高い空に浮かぶうろこ雲。雨の日だって、草の陰に隠れた鈴虫が一生懸命に鳴いている。

 朝、玄関を開けると赤い葉っぱが置いてあった。会社に向かういつもの道も、よく目を凝らしたら、どこかに秋が落ちているかも。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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