誰かに「見つけてもらいたい」と思う気持ち 2022.11.2(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-11-02 06:00
投稿日:2022-11-02 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 きょうのシマエナガちゃんは……えっーと、どこにいるのかな?

 枝につもった雪に擬態中。色も形も似ているから、すぐには分からなかったよ。

 かくれんぼをするとき、見つけられた子が「えへへ、見つかっちゃった」と嬉しそうな顔で出てくるのは、なんでだろう。

 たまたまうまい場所に隠れたのに、誰も見つけにきてくれないとだんだん不安になって、ソロソロと移動してみたこともある。鬼に「みーつけた!」と言ってもらって、正直ちょっとホッとしたんだ。

 もしかして僕らは心のどこかで、誰かに「見つけてもらうこと」を望んでいるのかもしれないなあ。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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