更新日:2019-09-11 06:26
投稿日:2019-05-14 06:00
私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。
「細胞診で悪性が出ています」
【Note.02】
それは40歳当時です。前回お話ししたように、性交渉時だけにとどまらず、日々の暮らしに侵食してきた不正出血に不安を感じた私は病院を訪れ、内診の異常はなかったものの、医者の勧めで、子宮頸がん検査を受けました。
すると、検査結果の出る1週間後、病院から携帯に電話がかかってきたのです。
「細胞診で悪性が出ています」
会社の廊下で、血の気がさーっと引きます。
「えっ、悪性ってがんのことですか?」
「とにかく病院に来てください。…おひとりですよね?」
詳しくは教えてもらません。「がんなのかな? でも間違いかも、どこも痛くないし」とぼんやりと考えながらも忙しく数日を過ごし、仕事を片付けて夕方病院に行きました。ひとりで。
「細胞診クラスⅤが出ています。クラスVというのは悪性腫瘍があるということ、つまり『がん』ということです。しかも『腺がん』が出ていて、これは極めて悪性度が高く、リンパに飛んでいる可能性があります。急いで組織診とMRIを撮りましょう。PET検査はここではできないので、本院で後日。結果次第では子宮を摘出する手術になります」
この段階では、子宮頸がんか子宮体がんかも分からず、浸潤度合も、がんの大きさも、転移の有無も、ステージも不明です。とにかく言われるがままに激痛を伴う組織生検・コルポスコピーと、ががががーっとうるさい音のなるMRIを受けましたが、放心状態。涙も出ません。がんで子宮摘出か……。待合室で友達に〈がんて言わると「がーん」てなるの、本当だね〉と1通だけLINEを送りました。
ライフスタイル 新着一覧
世の中には、集合時間や出勤時間にいつも遅れてくる「遅刻常習犯」がいます。彼らは、反省している顔を見せながらも、何度も遅...
嫁姑の関係は、昔から多くの人が悩んできた課題でもありますよね。大切な息子を取られた姑が同居の嫁をいびるなんて話は、星の...
「東京人は冷たい」という言葉を一度は聞いたことがありますよね。東京で生まれ育った人にはわからないかもしれませんが、地方か...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
人はいろいろな経験をしながら成長していくものですが、40代というのはその中でも大きな節目です。子育て中に多くを学んだり...
【連載第76回】
ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場!
「しっぽのお...

知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
韓国のアイドルグループBTS(防弾少年団)のJIN(ジン)が開催したイベント「2024 FESTA」に参加した女性ファ...
青春真っ盛りの頃って、大きな夢と希望に溢れていますよね! まさに怖いもの知らず。40代になって若い子からのLINEが届...
スナックといえば、近所の人や馴染みの常連さんだけでワイワイやる飲み屋なイメージですが、実はけっこう接待で使っていただけ...
上司にイラついている人、集合! 今回は、よくある上司の理不尽なセリフを特集してみました。上司にイライラしている人はあな...
結婚式参列時にもらう引き出物。嬉しいものもある反面、「正直いらない…」と迷惑系もありますよね…。今回はもらっても正直困...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
祖父母にとって、孫は目に入れても痛くないほど可愛い存在ですよね。でも、時には親として「どうしても祖父母(実の両親や義両...