価格2倍のボージョレは無理!感動級“山梨ヌーボー”はいかが

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2022-11-30 06:00
投稿日:2022-11-30 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをご紹介します!

今年のボージョレ・ヌーボーは本当に高い(涙)

ガラス瓶ではなくペットボトルに入れ、コストダウンを図るものも…(写真:iStock)
ガラス瓶ではなくペットボトルに入れ、コストダウンを図るものも… (写真:iStock)

 今年も待ちに待ったボージョレ・ヌーボー(フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区で造られた新酒。ヌーボーは「新酒」の意)が11月17日に解禁されましたね!

 でも対ユーロの円安、そしてロシアのウクライナ侵攻の影響で輸送コストが急騰し、昨年に比べて2倍近く値上がりしちゃいました。なので私は、今年のボージョレ・ヌーボーを買っておりません……。

 ですが、朗報です!

「ボージョレの新酒」を無理して買わずとも、負けずとも劣らないおいしくて素晴らし~い「日本の新酒」があるんですよ! しかも、1000円台!!

山梨ヌーボー!「山梨」で造られた「新酒」♡

盛田甲州ワイナリーさんが手掛ける「シャンモリワイン」の新酒(写真:市野瀬瞳)
盛田甲州ワイナリーさんが手掛ける「シャンモリワイン」の新酒 (写真:市野瀬瞳)

「シャンモリ 山梨 マスカット・ベーリー A 新酒」(税込1760円)

 その1本は、“山梨ヌーボー”。山梨で造られた新酒です。山梨は日本のワイン産業を常に支えてきた県で、日本初「地理的表示(GI)」という厳しい基準を通ったワインだけに与えられる称号を取得した県でもあります。

 さらに山梨は、標高が高くて降水量が比較的少なく一日の寒暖差が大きい冷涼気候。葡萄栽培に非常に適した場所で育った、日本ワインの主要原料品種のひとつ「マスカット・ベーリーA」(以下MBA)を100%使用した新酒です。

 この品種は生食用としてもおなじみで、そのまま食べても美味ですよね。熟成させずに瓶詰めする新酒は、なんといってもその若々しくフレッシュな果実感がウリ。ブドウ本来の味わいも十二分に楽しめるというわけです。

早速いただきます!

ラズベリーやチェリー、苺のようなチャーミングな香り(写真:市野瀬瞳)
ラズベリーやチェリー、苺のようなチャーミングな香り (写真:市野瀬瞳)

 グラスに注ぐと、明るい紫がかったルビー色。そして、華やかで甘やかなキャンディーのような芳香がすぐにふわ~っと広がります。

 口に含むと、果実のフレッシュ感とやさしい酸味。タンニン(渋味)はあまり感じず、まさに新鮮さを全面に出した軽やかな飲み口です。

 スイスイ飲めちゃう味わいなのに、グビグビと飲むにはもったいない! と感じさせる繊細で甘やかな果実感がもう最っ高です!

 この新酒は、「GI山梨」(上述の地理的表示)の厳しい規定をクリアするために良いブドウを厳選し、じっくり仕込んでいるので、他社ブランドの新酒より色も味わいもしっかりしているんですね。

 だからライトボディなのに、舌の上で赤いベリー系果実の存在感を強調しながら喉を通っていき、飲み込んだ後の余韻までしっかりおいしいんです♡

(私このワインを一口飲み込んだ後、リアルに「うわっ、ウマッ…」と言っちゃいました笑)

マリアージュ(お料理との相性)は…

たこ焼きと合わせてみる?(写真:iStock)
たこ焼きと合わせてみる? (写真:iStock)

 MBAの特徴香である苺のようなフラネオールの香りはトマトにも含まれているので、トマトを使ったお料理との相性は抜群です。フレッシュな新酒の味に合わせて、カプレーゼなんかもいいですね♪

 あとは、トマトケチャップ的なお料理で、ナポリタンやピザトースト、オムライスのようなカジュアルな家庭料理と合わせてもGoodです!

 さらにウスターソースにも合うと思いますので、お好み焼きやたこ焼きにもバッチリかと!

 ですが、、、

 おいしすぎるこの山梨ヌーボーは人気の銘柄で、かつ新酒=限定品なので、すでに完売状態……。(だったら紹介するなよ! というお声は十分承知でございます…すみません…泣)

 ですが!!

ワイナリー定番品を飲んでみてほしい

今宵もおいしくいただきます!(写真:市野瀬瞳)
今宵もおいしくいただきます! (写真:市野瀬瞳)

 今回ご紹介した理由は、ぜひ来年の新酒に備えてチェックしてほしいという願いから。

 まずはワイナリーの定番品を飲んでみてください! さらにはどうしてもこの山梨ヌーボーを飲んでみたい! と渇望される方は、2021年版ならネットで購入できますのでぜひ!

 21年版の“山梨ヌーボー”は昨年のものなので、熟成されて、今年の新酒よりも味が乗って落ち着いた風味に仕上がっていますよ♪

 年々レベルが急上昇している日本ワイン、特に山梨ワインは、今や世界を代表するワインになりつつあります。

 世界のワインラバーからも注目され始めている山梨で造られたこの新酒は、「このヌーボーぜひ飲んでみて!」と自慢したくなる1本に違いありません♪

※「シャンモリワイン」の公式webショップはこちら

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


コリコリじゃなくてムニュ!?「ピーマン砂肝炒め」は火加減がキモ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・富士見ヶ丘の「HONGKONG DININ...
レモンの風味が初夏にピッタリ「ヤム・プラームック」でビールをグビリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
【新宿参戦】評判の餃子食べ放題&のみほ!40女達は2時間で何個平らげた
 今月からコクハク編集部に新しい仲間が増えました。記念すべき第1回作戦会議の場は、東京・新宿西口のネオン街。 「いい企...
揚げエビ×ニンニクは正義!「クンニム・ガティアム」辛みが苦手な人も◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
KALDIの特売白ワインが神旨!たまごサンドに合うワインってどんな味?
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-04-24 06:00 フード
JR新宿駅構内イイトルミネで大行列!「羅家 東京豚饅」は何十分並ぶ
 都内話題のグルメスポットといえば、ここ。4月17日にオープンしたばかり、JR新宿駅のエキナカ商業施設「イイトルミネ(E...
飲みながら作っちゃう? タイ版“酔っ払い炒め”こと「パッキーマオ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
タイ風鶏から揚げ「ガイ・ガティアム」ビールが止まらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック...
「冷しゃぶのさっぱり野菜ソースがけ」簡単なのにひと手間感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、ソースが...
デニーズの新モーニング、気配りがニクい!味・ビジュ・コスパの三方良し
 一日の計は朝ごはんにあり! 3月5日に、メニューの改定が行われたデニーズでヘルシー&おしゃれなモーニングを見つけました...
ファミマのPBと「神の雫」が合体!“名ばかりワイン”か否か購入ルポ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-04-10 06:00 フード
スープも絶品「3種の貝のビール蒸し」いろんな銘柄でお試しあれ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・茅場町の「ギョバー茅場町店」の菊地博さんと...
「パルミジャーノサブレ」おなじみの粉チーズが簡単おしゃれに変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
「紫キャベツのアチャール」はスピードが命!クミンシードで酒が進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・茅場町の「ギョバー茅場町店」の菊地博さんと...
“パン賢者”木南晴夏さんイチ押しの「キャロットケーキ」にありつけた!
 パン好きな女優といえば、木南晴夏さん。木南さんイチ押しの“神奈川NO.1店のキャロットケーキ”にありつく日を虎視眈々と...
“おいしくない”ペットボトルワインが進化していた!アレンジもご紹介♡
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2024-03-27 06:00 フード