主婦レズビアンの告白#3…女同士の底なしのセックスとタブー

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2019-05-15 17:33
投稿日:2019-05-15 17:15

 夫とのセックスレスに悩むY子さん(35歳・薬剤師)は、観劇仲間で、宝塚男役のように麗しい友人・Dさん(37歳・独身・映像関係)に悩みを吐露したことをきっかけに、レズビアンという関係になった。

 二人はホテルで狂おしくも甘いセックスに溺れる。

 第一回目はコチラ

 第二回目はコチラ

全身が甘美な痺れに包まれ…

「Dさんとのセックスを思いだすと、今でも体が熱くなります。彼女からはもう離れられないと思いました……すごく幸せな分だけ、つらい」

 複雑な幸福を噛みしめるように、Y子さんは言葉を選びながら話し始めた。

「丁寧なクンニリングスと指でイカせられたのち、私の乳房や脇腹、内腿……全身あますところなく、甘い接吻が浴びせられました。時おり、髪を撫でてくれたり、頬や唇にもキスをしてくれたり――過去に付き合った誰よりも的確に私の性感帯を探り当て、蕩けるような愛撫を与えてくれたんです」

 男性とは違うソフトながらも情熱的な刺激に、その後、もう一度イカされたY子さんは、「私にもDさんを愛させて」と口走ったという。

 しかし、彼女は首を振った。

「Y子さんは、女性とは初めてでしょう?無理しないで」

「あっ!」

 思わず悲鳴を上げたのは、脚を広げたDさんが、Y子さんのヴァギナにアソコを押しつけてきたからだった。二人の膣口がクチュリ……と密着する。

「『貝合わせ』っていうのよ……とても気持ちいいの」

 恍惚の表情でヴァギナをなすりつけたD子さんは、ゆっくりと腰を振りだした。

 クチュッ……ニチャ……。

「あ……ああっ」

 ベッドのきしみに合わせて、粘膜が卑猥な水音を響かせる。

 すでに2度も絶頂を味わい、性感の研ぎ澄まされたY子さんの体は敏感に反応した。

 もたらされる微細な圧迫は、やがてクリトリスや膣の奥にも響きわたる。全身が甘美な痺れに包まれ、稲妻に打たれたような電流がいくども背筋を駆け抜けた。

 ペニスの挿入なくしても十分達することができたという。

「気づけば、5回もイカされていました。それでも、彼女はまだ物足りないみたいで『Y子さんをもっと狂わせたい』って……(笑)。男性とのセックスではありえない。女のセックスが底なしという意味を存分に味わわされました。

とうとうやってはいけないタブーを

 その夜をきっかけに、二人の密会が始まった。

 夫には「女友達と食事」と言っていれば怪しまれない。愛しあうホテルではエステ付きの「レディースプラン」なども利用したという。

 頬を紅潮させながら話していたY子さんの表情が、ふっと沈んだのは、Dさんがレズビアンになった経緯に触れた時だった。

「彼女のお父様がパイロットで、とても立派な方だったそうです。10代、20代とお付き合いした男性とはセックスもしたそうですが、いつも『何か違う』と違和感があり、結果的に、自分は父を超える男性を愛せない……と悟ったようです」

 Dさんは父親を慕うあまり、異性との恋愛ができず、女性を愛するようになったという。

「Dさんに抱かれている時は本当に幸せです。恋愛って男も女も関係ないですね。でも、私が既婚者である以上「不倫」という言葉が付きまといます。今は幸せですが、そう遠くない未来に、もしDさんに別れを切り出されたら……私、きっと生きていけません」

 Y子さんは、ギュッと唇を噛みしめた。

「先日、とうとうやってはいけないタブーを犯しました。私、『友人よ』と言ってD子さんを家に招き、夫に紹介したんです」

 しかも、客室に泊まらせたDさんの部屋に夜中こっそり忍びこみ、セックスまでしたのだという。

「いつものセックス以上に興奮しました。彼女もそうだったみたい。隣の部屋には主人が寝ているんですから。でも……もし、このことが主人にバレたら離婚ができると、心の隅で思うもう一人の自分がいるんです。最低の女だとわかっているけれど、Dさん無しの生活は考えらえません。もう戻れない場所まできてしまったんです……」

 Y子さんは切なげに微笑んだ。

「これからどうなるかわからない。でも、彼女と抱き合っている時は、何もかも捨てていいほど、幸せなんです」

 罪悪感を抱きながらも、誇らし気な彼女の表情が印象的だった。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


これで正月太りも解消! ダイエットに効くセックスの体位3選
 1月後半に突入しても「年末年始の暴飲暴食で体重が戻らない」という女性の声を多く頂きます。筆者は学生時代、陸上・バスケッ...
蒼井凜花 2020-01-26 09:57 エロコク
セックス依存症男の浮気疑惑…成りすましLINEで真実を暴く!
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
カラダ目的じゃダメ? モテたければ“都合の良い女”を目指せ
 モテない、誰も告白してくれない、食事に誘ってくれない……そんな悩みを抱えている女性は少なくありません。あなたもその一人...
“野菜バイブ”のイチ押しはコレ!ヘタ部分が意外な気持ちよさ
 大収穫~! カラフルな野菜が勢ぞろい……ではなく、新作のローター&バイブレーターです。  野菜を挿入って官能小説...
桃子 2020-01-24 17:25 エロコク
曖昧な関係だからこそ…セフレと上手につきあう方法とは?
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2020-01-16 18:00 エロコク
あんあん女子になれ! 女に嫌われるが男にモテる諸刃のテク
 男性にどんな女性が好きか聞くと「優しい性格」「おっとりした人」「笑顔が素敵な人」なんて答えが返ってきます。でも、なんだ...
電マ未体験の男性にも…小さめヘッドで攻めたら病みつきに?
 電マって、女性人気がいまひとつ。気持ち、わかります。大きなヘッドと強すぎる振動がコワイんですよね。  一方、電マ...
桃子 2020-01-12 06:00 エロコク
女衒の港区おやじと中出しに異常に執着する港区こやじの巻
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
ちょっと変わったラブグッズ…ひだひだが敏感部分を刺激する
 コーンの上にのったストロベリー味のソフトクリームにしか見えない「サティスファイヤー レイヨン スイートテンプテーション...
桃子 2020-01-05 06:00 エロコク
パートナーは不要…「挿入だけ」に捕らわれない快感と可能性
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-12-30 18:00 エロコク
年末年始にしたいこんなセックス! 女流官能作家オススメ3選
 クリスマスも終わり、年末年始の計画をたてている方も多いことでしょう。令和初の年末年始、愛するパートナーとのセックスにも...
蒼井凜花 2019-12-27 07:00 エロコク
寝たふりで誘いを拒否…それでも続くアプローチと嫌がらせ
 女友達が扉一枚向こうにいるというのに、私の寝床に入ってきたG。  以前から、私のブログ用の取材写真に、特徴のある...
男性が慎重になりすぎて…“強盗押し入りプレイ”の意外な結末
 さて、出逢い系では積極的に、恋人とはできないようなアヴァンギャルドなプレイを試みていこうと決めた私。次に考えたのは、私...
嵐の始まりはそう、ひろしと“港区女衒”とのゴルフ会食でした
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
見ているだけでときめく小型ローター…特別な日の贈り物に
 私のもとに寄せられる相談で多いのが「彼女にバイブをプレゼントしたいのですが何がいい?」というもの。海外ドラマなどでよく...
桃子 2019-12-21 03:33 エロコク
まだ間に合う!「セックスご無沙汰女子」直前のTODOリスト
 しばらくセックスをしていない「ご無沙汰オトナ女子」にとって、クリスマスや年末年始は「その時」が訪れるかもしれないチャン...
蒼井凜花 2019-12-18 20:09 エロコク