大学中退で最終学歴は高卒…自身のキャリアは子育てで消滅?

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-12-25 18:56
投稿日:2022-12-12 06:00

子育てをしながら就職先を見つけるのは大変すぎる

 いざ出産し子育てが始まると、毎日瞬く間にときが過ぎていきます。専業主婦で子育てに専念。今考えると絶対に共働きで生活を回すべきでしたが、子どもが子どもを育てるがごとく、慣れない育児家事に余力は残されていませんでした。

 もちろん、当時の主人に甘えていたのも理由の一つでしょう。さほど年齢は変わらないはずなのに、無意識に大黒柱の重圧を掛けながら、毎月貰ってくる少ない給与に対して心の中で悪態をついていました。

 それから程なくして2人目を妊娠、出産。3人暮らしでギリギリの生活をしていたのに、何も考えず2人目を出産したせいで、ついに家計は崩壊します。私も働かなければならないときが来ました。しかし、大学中退の高卒でバイトもしたことが無ければ、社会人経験もありません。

 パン屋に服屋、コンビニに応募するも、全て玉砕。結局、近くの大型スーパーでレジの短時間パートに合格しました。

パートとワンオペ育児で心身ともにボロボロに

 憧れだった仕事とは程遠い普通の仕事。しかし、働いたことのない私にとって、ワンオペ育児をしながらのパートは、地獄のようにキツいものでした。子どもが体調不良になるたび、周りに頭を下げながら休みをもらいます。多少の嫌味はご愛嬌。受け入れなければなりません。

 心も身体もボロボロになる頃には、主人から「離婚したい」と宣言される始末です。抵抗はしたものの、別居になり為す術なく結婚3年7カ月で離婚。こうして、晴れてシングルマザーになったのでした。

 シングルマザーになってからも、仕事探しは難航します。当たり前ですよね。だって、世間から見たらパートしかしたことがない、コブ付きのバツイチ女です。

 強みと言えば、若いだけ。私にはお金を稼ぐスキルが圧倒的に足りませんでした。これから身につけようにも、お金も時間もありません。

 子どもの頃はなりたい職業なんて無数の選択肢があったはずなのに、大人になった今は自身が通ってきた道でしか選べないのです。現実はそんなものでしょう。私は周りに流されるまま、保険外交員の仕事に就きました。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...
アンガーマネジメントのススメ~怒りを伝えて我慢にさよなら
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。人間関係のほとんどのトラブルは“怒り”から始まるといっても過言ではありません...