「漢方の基本」プレ更年期世代の素朴な疑問10【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 18:53
投稿日:2023-01-26 06:00

3. 漢方に関する素朴な疑問

 漢方について、皆さんのよくある疑問に回答します。

3-1. そもそも漢方ってなに?

 漢方とは、中国から伝来した医学を日本人に合わせて発展させた、日本の伝統医学です。漢方で用いる薬を「漢方薬」と呼びます。

 漢方薬は、天然の植物や鉱物などの生薬を組み合わせて作られています。

3-2. 普通の薬(西洋医学の薬)と何が違うの?

 西洋医学で用いる一般的な薬の多くは人工的な合成物であり、特定の疾患に対して強い効果を発揮するものがほとんどです。

 一方、漢方薬は複数の天然成分(生薬)からできており、一種類の漢方薬がさまざまな疾患に対して処方される場合もあります。

 病因が明確な場合や緊急処置が必要な場合などには西洋薬が選択されるケースが多く、漢方薬は検査値などの異常が出にくい不調に対して活躍する場面が多いといわれています。

3-3. なぜ漢方が注目されているの?

 漢方薬は体質に由来する不調や、明確な原因を特定できない慢性症状の治療を得意としており、国内外で高く評価されています。

 日本産婦人科学会では、多彩な症状をもつ更年期女性に対する薬物治療として、ホルモン補充療法や向精神薬の他に、漢方薬が自然由来の治療薬として認められています。

 また、アメリカ国立衛生研究所でも、漢方は代替医療のひとつと位置づけられて注目されているのです。

3-4. 漢方は即効性がないイメージ…実際どうなの?

 漢方薬は慢性的な症状に使われる場合が多いので「即効性がない」というイメージにつながりがちですが、実際には漢方薬の種類によって効くまでの期間はさまざまです。

 一例ですが、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方薬は、こむら返りに対して数分で効果が出現するといわれています。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


イヤーカフってなに? 40代デビューでもイタくない大人が似合うデザイン
 耳のおしゃれといえば、ピアスやイヤリングが主流ですよね。でも、最近は「イヤーカフ」でおしゃれを楽しむ人が増えているよう...
40代になって透明感がなくなった…くすみの原因&改善方法
 40代はお肌の変化が出やすくなるタイミング。鏡を見て「透明感がなくなってきた!」とショックを受た人もいるのではないでし...
「髪が増えた」と言われて思い当たること 2023.6.10(土)
 先日、自宅のある千葉県の流山市から電車で1時間以上かかる都内の美容院に髪を切りに行ってきました。  夫の転勤で茨城県...
美容ケアに近道はなし! キレイのために毎日やること“基本のキ”6選
 今回は美容ケアで毎日欠かさずやるべきことを、スキンケアと生活習慣に分けて紹介します。最近は美容ケアもたくさんの種類があ...
便秘下痢便秘下痢…つらループ!おなかの弱い“ご自愛”ケア【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
国産プチプラコスメで完成!今っぽ「韓国風メイク」の化け方
 近年韓国ブームもあって、10代20代の若者を中心に韓国メイクが流行しています。有名どころでは「オルチャンメイク」や、韓...
今夏は「うっかり日焼け」がないように…“ベスト肌”への戻し方4STEP
 女性にとって、紫外線は美しさや若さの最大の敵ですよね。ですが、毎日日焼け止めを塗っているつもりでも、ついうっかり日焼け...
爪の形コンプレックスに朗報です 自分で矯正できる美爪4STEP
 お手入れの行き届いた綺麗な爪って、憧れますよね! でも、人によっては自分の「爪の形」にコンプレックスを感じている人も…...
泣いた翌日の目の腫れがヤバ まぶたパンパンを解消する方法
 大人になったって、泣きたい日はあるもの。恋人と喧嘩したり、何かを失ったり、つらい時には思う存分泣いて自分を癒す時間も大...
老眼鏡応用できる!40代女性「老けて見えないメガネ選び」5つの極意
 40代に入ってくると老眼がはじまり、老眼鏡が手放せなくなる人が増えます。中には、メガネをかけた自分の姿に「老けた……!...
おならが超クサイ…ニオイの改善策と専門医“お墨付き”の漢方薬3つ
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
楽天売れ筋1位のナイトブラで“美胸”になれるか?【10日間着用ルポ】
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
インナーケアってなに? カラダの内側から美しくなる方法5つ
 誰だって、若々しい肌を保ちたいもの。そのためには外側からのケアだけではなく、インナーケアが欠かせません。あなたはインナ...
ほうれい線はコンシーラーの入れ方次第! あるあるNG&若見えテク3選
 お肌のくすみやたるみ、しわ、シミ、ほうれい線は、コンシーラーを使って悩みをうまくカバーしたいのに、なかなかうまくいかな...
40代は迷わずやっとこ!今から始める「顔の角質ケア」で目指せ透明肌♡
「40代になってから、肌がくすんで透明感がなくなった気がする」と感じている女性は多いのでは? その原因は、肌に古い角質が...
万年腰痛、諦めるな!苦痛から解き放たれるセルフケア3選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...