転院先に…スーパーポジティブ母とスーパードクター現る

コクリコ 編集者
更新日:2019-09-17 07:04
投稿日:2019-06-04 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

ツナマヨおにぎりが気づかせてくれた

【Note.05】

 がん治療を専門にしているC病院への転院が決まり、母に電話をかけることにしました。がんになったこと、救急車に乗ったこと、今日はかかりつけ病院に来ていること、LINEでは報告していました。

「お母さん? いま〇△病院にいるんだけど、ここから病院を代わることになってね。今から転院先のC病院に来てもらえる!?」

 涙声を悟られないように早口で話します。すると、

「もちろん! 今すぐに出るね!!! C病院だね!」

 40歳を越えてまで母に心配をかけたくないとずっと頑張ってきたけれど、言ってみたらあっさりと母が病院に来てくれることになりました。そういえば、コクリコの母はスーパーポジティブなお嬢様だったんだ……我慢しないでもっと早く頼ればよかったなと当時を振り返ります。ですので、もしも今これを読んでくださってる方が、がんに限らず、つらい思いをひとりで抱えているなら、どうかひとりで頑張りすぎず、誰かに頼ることも必要かなと思います。

 さて、かかりつけ病院からタクシーで15分。C病院の受付で母を待ちます。

 かかりつけ病院からは紹介状と細胞診のデータ、MRI、そして、組織診の結果を後日送る旨を記した先生のお手紙を持ってきました。これを書いていただいてる間もずっと看護師さんが私に寄り添ってくれ、「お腹すいてない? 次の病院でも検査が続くはずだから、行くまでに少し食べたら? 今ここで食べてもいいから」と処置室での飲食を特別に許可してくださったので、隣のコンビニでツナマヨおにぎりとお茶を買って食べました。

 いま思うとびっくりですよね。食欲あるんかい、と。

 でも、ここでちょっとご飯を食べたことで元気が出たのも事実です。がんを宣告されてから、食欲がわかないというのも、もちろんありましたが、仕事以外の時間はすべて病気にまつわることを調べていて時間がなく、食事をおろそかにしがちでした。

 闘うためにご飯を食べることも大切です。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


念願のドラム式洗濯機!良かれと思ってホコリを取ったら1.6万円の大出費
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
昔の自分の写真を見て「かわいい」と思った 2023.4.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
アラフォーにして保険について初めて考えた 2023.4.15(土)
 皆さん、保険って何か入っています? 私は自分にはあまり関係ないものだと思っていました。ついこの間までは……。保険外交員...
余った片栗粉の使い道!ごま豆腐レシピから入浴剤、お風呂のカビ掃除まで
 料理に大活躍する片栗粉。でも、ついつい出しすぎてしまったり、賞味期限が切れて使えなくなってしまったりと、余りがちですよ...
スマートな大人の復讐ルールって? 泣き寝入りせず、仕返ししたっていい
 みなさんは、復讐や仕返しってどう思いますか? 私はものすごく執念深いので、イヤなことをされるといつまでも忘れず、仕返し...
明るい日差しのもとに春の色が溢れる 2023.4.14(金)
 ついこの間まで一色で塗られていた大地に、明るい日が差して春の色が溢れる。  冬に眠っていた反動で腕を伸ばす植物た...
“たまたま”の不思議な1枚を発見!あれ…片手が消えている?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
鉄分を摂り始めたら生理痛がマシになった 2023.4.13(木)
 鉄分不足が気になっている女性は、少なくないと思います。私自身、毎年の人間ドックで貧血ではないことは分かっているのですが...
「ガーベラの命が短い」は間違い! 超経済的でハッピーな花
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべき花屋は猫もまたげる敷居の低さのせいか、ご贔屓いただくお客様は実に様々な方がいます。 ...
宇宙飛行士候補者のニュースにワクワクした 2023.4.12(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
祝・再販!「そのまま使えるおさしみわかめ」が美味♪ 2023.4.11(火)
 最近、海藻を意識して食べるようにしています。というのも年に一度の人間ドックが近いから。栄養たっぷりでカロリー控えめな海...
私クサいかも? 40代女性が気をつけたい3つの体臭とケア方法
 40代になると「私って、もしかして体臭がキツイ……?」と不安になることが増えませんか? 実は、女性は40代になるとホル...
名づけの親は郵便屋さん「太郎」の“たまたま”に今年も会えた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「限定品」の文字に弱い…つい買ってしまう心理&衝動買い対策3つ
 店頭やネットショップで「限定品」と書かれると、思わず買ってしまう人は多いはず。ところが、同じ商品でも限定品ではなくなっ...
桜の中にたたずむ茅葺き屋根の山門 2023.4.10(月)
 ひっそりと桜の中にたたずむ茅葺き屋根の山門を見上げる。  あと数日もすれば花が散って葉桜になるんだろう。青空に浮...
ムツゴロウさんはいろんな顔を持っていた 2023.4.9(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...