人妻探偵ついにザーメン入手!依頼人が語った苦しい胸の内#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-04-07 06:00
投稿日:2023-04-07 06:00

これまでのあらすじ

 夫の単身赴任に伴い、スーパーのパートから探偵として働くことになったT子さん(38歳探偵/子供なし)。雪国の生まれの彼女は、透き通るような白い肌と大きな瞳、サラサラのボブヘアが似合うクール美女だ。

 探偵事務所の面接の際、T子さんは、社長であるA氏(推定50歳前後)にトキめいてしまったという。「筋肉質なチョイ悪オヤジ系」の彼は、T子さんのタイプだった。

 そんな緊張など微塵も見せず、堂々と面接に挑んだ彼女に、A社長は「肝が据わっていて気に入った」と、その場で合格。

 A社長に認められようと、与えられた任務をこなす日々が続いた。

 探偵事務所では浮気調査、元交際相手の動向、片思いの相手の自宅を突き止めるなどの依頼のほか、離婚したい夫(妻)に対して工作員を送りこんで浮気させる「壊し屋」などの依頼もあるという。映画やドラマのように「壊し屋」は実在するのだ。

 そんな時、A社長から「対象者の男性と寝ることは可能かな?」とのLINEが入る。

(ついに壊し屋の仕事がきた)――ドキドキしつつも、「やります」と、彼女は果敢に立ち向かった。

 実はT子さん、20代はソープ嬢として働いた過去があったのだ。もちろん、単身赴任中の夫には内緒だ。

「対象者とセックスする」行為に多少の抵抗はあったものの、キャリアを活かせることへの高揚感も抱いた。

3つの重大ミッション

 T子さんがベッドを共にする対象者は、品川の会社に勤めるXさん(45歳デザイン会社/既婚・子供アリ)だ。

 A社長からは、X氏とのセックスするほかに、以下の任務を命じられた。

 1. セックスの動画撮影をすること。撮影は2台の定点カメラで2方向から撮り、可能なら、スマホでも動画撮影をすること。
 2. ICレコーダーで行為中の声も録音すること。
 3. X氏のザーメン入りのコンドームを持ち帰ること。

 依頼人は教えてくれない。それどころか、探偵同士、工作員同士が顔を合わせないよう、連絡手段は主にLINEを使うのがA社長のやり方だった。T子さんは素直に従った。

 Xさんとセックスする前段階として、ほかの社員がT子さんに成りすまし、すでにマッチングアプリのチャットルームで、甘いやり取りがなされているという。

――Xさんは、湘南にお住まいなんですね。海の近くって憧れます♥

――T子ちゃんも白金台だなんて、セレブな人妻じゃないか。旦那さん、お金持ちなんだね。

 やり取りから、T子さんは「白金台のセレブな人妻」の設定らしい。甘い会話のあと、「T子さんの成りすまし」は、乳房の画像を送っていた。

 驚くT子さんだったが、そこは肝が据わった彼女。「いいセンいってるわ」と丸々とした乳房の画像を見ながらほくそ笑む。T子さん自身Eカップで、形のいいバストだとよく褒められたという。

 そして、Xさんの「ヤバイ、勃起してきた」との返答に、「Xさんのオチンチンの画像も送って」とおねだりする成りすましの要望に、最初こそためらっていた彼も、最終的には勃起画像を送ってくる流れに。

 真っ赤な亀頭と、カリが張りだした立派な勃起の写真が現れた。T子さんは驚きつつも、「男性って簡単に画像を送るんだ」と目を見張る。

 やり取りはなおも続いていた。

社長からのLINEに困惑

――すごいおっきい!

――そうかな。

――いやらしく反りかえって、早くおしゃぶりしたい♥

――俺もT子ちゃんにしゃぶられたい。

 チャットルームでのやり取りのあと、T子さんは任務遂行すべく、Xさんと秘密のデートに向かう。場所は横浜だ。

 待ち合わせのレストランバーで会ったXさんは、スッキリと整った顔立ちで、45歳という年齢よりも若く見えた。メガネに短髪で、やや面長の顔立ちは「塩顔のイケメン」と形容していい。

 彼もT子さんを見て「想像以上に綺麗な方だ」と感嘆のため息を漏らす。

 カウンター席で2人は乾杯し、会話は盛り上がる。そろそろホテルに誘ってくれないかと思ったタイミングで、A社長から思わぬLINEが入った。

 依頼人から「今日はセックスせず、次回までつなぎとめておいて欲しいとの要望があった」とのことだ。

 ここまできてひどい話だが、依頼人の要望には逆らえない。セックス無しで次回まで引っ張る手段は……。T子さんは考えた。

 考えた末、化粧室の中からXさんに、いつものチャットルーム経由で連絡した。

強硬フェラで次のデートの約束をゲット

――化粧室まできて。男女兼用だから大丈夫。

 ほどなくして彼が化粧室に入ってくると、T子さんは施錠をして彼に抱きつき、キスをする。Xさんは驚きつつも、興奮に頬を赤らめた。

――急に生理になっちゃったの。ごめんなさい……だから、ここでおしゃぶりさせて。

 立ちすくむXさんの前で、T子さんはひざまずいた。そして、素早くズボンのベルトを外して下着ごと引きおろす。

 勃起がバネ仕掛けのように、ぶるんと飛び出した。ほのかな汗臭さを感じつつ、T子さんは口を広げて、ペニスを頬張った。濃厚なフェラチオを浴びせていると、最初こそ戸惑っていたXさんも興奮をあらわにする。

 やがて、T子さんの口内にザーメンが噴射された。

(ああ……やったわ)

 ほとばしる精液を飲みくだしながら、T子さんは任務遂行と女の快楽を味わった。そして、2人は一週間後にホテルで逢うことを約束する。

 ラブホテルには先にT子さんが入り、2台の定点カメラと、ICレコーダーを設置した。そして、シャワーを浴びてバスローブ姿で部屋に入ってきたXさんを出迎えた。

盗撮セックススタート!

 早々にキスしようとする彼を制してシャワーを浴びてもらい、彼が裸で出てきたところを、スマホで動画撮影するという強硬手段に出た。

――こ、こら! 撮っちゃダメだよ。

――ふふ、私のオナニー用にXさんの裸の動画を撮らせて。あ、タオルで隠しちゃイヤ。

――おいおい、勘弁してくれよ。

 彼は仕方なく、タオルをよける。

――やだ、もうギンギンに勃起してる。

 T子さんは、あえてICレコーダーを意識して声をあげ、スマホで撮り続けた。ベッドに倒れ込み、乳房を愛撫されながらも、工作員としての任務を果たさねばという気持ちが強かった。

――ねえ、入れる瞬間の顔……撮ってもいい? 私って見かけによらず、変態なの。お願い。

 T子さんは「変態」を強調した。

 勃起をヴァギナにあてがうと、愛液でニチャ……と卑猥な音が響く。ICレコーダーがあるため、T子さんはなるべく会話をしながら、セックスに誘導しようともくろんだ。M字開脚の体勢で、亀頭を膣口に密着させ、

――ほら、見て……。私のアソコにオチンチンが飲みこまれていく。

 T子さんはスマホを片手に、腰を落としていった。

――おうっ!

――あああんっ!

 ズブズブ……ッ! 次の瞬間、そそり立つペニスがT子さんの膣肉をまっすぐに割り裂いた。

 しかし挿入後、T子さんは大失態を犯してしまったことに気づく。コンドームをし忘れたのだ。ミッションのひとつに「ザーメン入りのコンドームを持ち帰る」とあったが、一週間前のフェラチオの際、「性病持ちではない」ことが、ソープ嬢時代の経験から分かった。

 ゆえのナマ挿入。体は感じるものの、任務遂行に向けて、彼女が取った選択は体位を変える際にコンドームを使用してもらうことだ。

 一度結合を解き、正常位になるタイミングでT子さんはサイドテーブルにあるコンドームに手を伸ばした。しかしXさんはこれを拒否。

コンドーム拒否からの起死回生

――ごめん。俺、ゴムかぶれするんだ。このまま、ナマでいいよね? 先週生理がきたばかりだから、安全日だろう?

 まさかの言葉だった。

 いかにして彼の精液をゲットするかをもくろむT子さんの体を、Xさんの勃起が激しく責めまくる。久しぶりのまぐわいは、女の体を快楽に燃え上がらせた。

(このまま射精に至ったらどうしよう……どうしたらいい?)

 と、その時、思いがけないことが起こった。Xさんの腰づかいが次第にスローテンポになったと思ったら、唐突にペニスが引き抜かれたのだ。

――えっ、どうしたの?

――ごめん、実は昨夜は仕事が立て込んで、あまり寝てなくて……。

 引き抜かれたペニスを見ると、隆々とそそり立っていたペニスが、萎えているではないか。

 これはチャンスだ。事前に用意したペペローションを垂らし、T子さんは「じゃあ、手でヌイてあげる♥」と申し出た。

 ソープ嬢時代は、「手コキ」のサービスもしていたので、これはラッキーだと積極的にサオや睾丸を刺激すると、

――ああ、極楽だ。

 Xさんは至福の表情でT子さんに身を任せてきた。

 次いで、「ザーメンが欲しい」と素直に告げた。

――えっ、ザーメンが欲しいの?

 驚く彼に、T子さんは「私って変態だし、オナニーのオカズにしたいから、コンドームに射精してもらってもいい?」と畳みかける。

 以前から「私は変態」と言っていたことが幸いし、彼に納得してもらえたのだった。

 ここからザーメンをゲットすべく、射精時に受け止めるコンドームを片手に、T子さんの手コキが始まった。

 失敗は許されない。

――ああ、T子の手シゴキ、最高だよ。

 陶酔する彼を横目に、必死に手を上下させるT子さん。

 任務の結果は? そして「依頼人」なる人物は? 待望のラスト――!

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話第4話

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

エロコク 新着一覧


20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#3
 不倫相手のマンションに引っ越すことになった派遣OLのE美さん(27)。あまりにもリスキーな不倫だが、目くるめく快楽を知...
蒼井凜花 2021-08-29 21:10 エロコク
元カレでもいい…「リサイクルセックス」に走る女性の心理
 コロナ禍により、男女の出会いの機会が一気に減ったこの頃。あまりの出会いのなさに、元カレや元ダンナと再び関係を持つ女性が...
内藤みか 2021-08-26 06:00 エロコク
力で快感を引き出す電マしか知らない人ほど試してほしい一品
 エッチな目的のために電マを購入。でもそれだけでなく肩や腰のマッサージにも使っている女性、少なくないですよね。電マはパワ...
桃子 2021-08-22 06:00 エロコク
20代派遣OLの告白「私、不倫相手と同じマンションに…」#2
 いまや日常にありふれている不倫。今回取材に応じてくれたE美さん(27歳・派遣)も、妻子ある男性と不倫をしている女性の一...
蒼井凜花 2021-08-20 06:00 エロコク
吸引グッズ火付け役の“妹分”が日本上陸!初心者もすぐ使える
 アパレルやコスメの世界では“姉妹ブランド”というものがよくあります。メインのブランドよりも価格帯が低めなのが“妹”。そ...
桃子 2021-08-15 06:00 エロコク
クリを内側にしっかり収めるよう計算され尽くされた吸引系
 上品なラベンダー色、無駄をそぎ落としたようなフォルム。クリトリスを覆って振動刺激を与えながら吸い上げる“吸引系”の人気...
桃子 2021-08-08 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#6
 これまで5回にわたって綴ってきた「夫婦交換」の内情。「性と生」を謳歌するべく、二組の夫婦がもつれあう光景は、Wさん(4...
蒼井凜花 2021-08-06 06:00 エロコク
カップルにも♡小さな面でクリを刺激する“一点集中ローター”
 最近、私がクリトリスをピンポイントで刺激するグッズを探しているからでしょうか。一点集中! 小さな接地面でクリをしっかり...
桃子 2021-08-01 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#5
 互いのパートナーを変える「夫婦交換」のセックス。今回、取材に応じてくれたWさん(46歳・外資系IT)は、自分の妻が他の...
蒼井凜花 2021-07-30 06:00 エロコク
射精だけがすべてではない…トラウマを乗り越えた女性の告白
 近頃は、セックスはコミュニケーションであり、“挿入”と“射精”ばかりがセックスではないということもよく言われています。...
大泉りか 2021-07-29 06:00 エロコク
バイブの“背”を使った唯一無二の刺激♡中と外の同時イキも
 カナダのブランド「ウィーバイブ」は、カップルで楽しむラブグッズを日本に教えてくれた立役者のひとつ。けれどこの新作バイブ...
桃子 2021-07-27 15:35 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#4
 Wさん(46歳・外資系IT)の体にまたがった奥さんは、「もう我慢できない」と猛り立つ勃起を握り、自身の女陰に導いた。人...
蒼井凜花 2021-07-23 06:17 エロコク
小型でも振動が重く細やかで上質!クリに当てると恥骨まで♡
 電マは大きいし振動が強すぎるし、ちょっと怖い……というみなさんに朗報です。全長9センチ、重さ40グラムの超小型電マ「パ...
桃子 2021-07-18 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#3
 いよいよ「夫婦交換のセックス」が始まった。Wさん(46歳・外資系IT)は、相手の奥さんに誘(いざな)われるまま、ベッド...
蒼井凜花 2021-07-16 06:00 エロコク
敏感部分を押しながらこする…今まで経験したことがない愛撫
 話題のブランド「ローラディカルロ」の中でも、挿入部と吸引部が一体化した「オセ2」は、最も上級者向けのモデルです。 ...
桃子 2021-07-11 06:00 エロコク
40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ#2
 皆さんは「夫婦交換」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。  外資系IT企業に勤めるWさん(46歳・妻子アリ)は、...
蒼井凜花 2021-07-09 06:06 エロコク