TOP5の人気ホステスに暗雲…「偽イロカン」で第2子妊娠?#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-05 09:38
投稿日:2023-05-05 06:00

これまでのあらすじ

 17歳でアイドルデビューし、現在も地下アイドルとして活躍中のR美さん(43歳/バツ2独身・子供アリ)。艶やかなロングヘアにキュートな顔立ち、スリムな体型はとても40代で2人の息子を持つ母には見えない美しさだ。

 だが、彼女の半生には「男運の悪さ」が付きまとっていた。DV男、アル中男、浮気男。

――元カレはそろってダメンズばかり。

 しかし40代になった今、R美さんは年下の男性と恋に落ちている。相手は、地下アイドルのライブを開催しているライブハウスの店長Jさん(35歳/独身)だ。

 コロナの影響で、定期的にライブを行っていたライブハウスが潰れてしまい、困惑したタイミングでの出会いだったという。

なぜかダメ男ばかり…切なすぎる男遍歴

 まずは簡単に彼女の男性遍歴をご紹介したい。

 最初の夫は、9歳上のバンドマンだった。アイドルとしてデビューしたR美さんと彼が内密に付き合っていたところ、妊娠が発覚。事務所の社長は怒り狂ったが、子供時代に父を亡くし、母ひとりで育てられたR美さんは出産を決意。表向きは「体調不良で活動休止」としてアイドルグループを抜け、22歳で男の子を産んだ。

 最初こそ幸せだったものの、夫は「アイドルを妊娠させた悪人」と噂され、ミュージシャンとしての将来を失った。酒に逃げる夫と離婚したのは息子が10カ月の時だ。

離婚後は六本木でホステスに

 R美さんは品川にある実家に戻り、生活のため、24歳の頃から六本木の高級クラブのホステスとして働くようになる。元アイドルの肩書は、夜の世界でも大いに役立ったという。

 次の恋人は、クラブでR美さんを指導する黒服のNさん(当時26歳/独身)だ。ホステスには「担当の黒服」がつき、仕事やプライベートな悩み事の相談、売り上げアップのアドバイスをしてくれる。

 R美さんは、長身で野性的なルックスと、的確なアドバイスをくれるNさんに次第に惹かれていった。店内恋愛は禁止だが、育児とホステス業に多忙を極めるR美さんにとって、Nさんの存在は絶大だった。

 やがて、2人は男女の関係となり、店に内緒で付き合い始める。しかし、幸せは長く続かなかった。R美さんが売り上げを伸ばそうと懸命に接客をすると、Nさんがあからさまに嫉妬の目を向けるようになったのだ。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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