3-1. 肌に負担をかけずにシェービングをする
鼻の下のヒゲを剃るときは、肌に負担をかけないように行いましょう。カミソリよりも電気シェーバーのほうが、肌を傷つけにくいのでおすすめです。
肌荒れを起こすと、肌の赤みや色素沈着などのトラブルにつながります。顔の肌は薄くてデリケートなので、軽い力で剃るのがポイントです。
毛抜きでヒゲを抜くのは、おすすめできません。無理に抜くと肌へのダメージとなり、埋没毛(まいぼつもう)ができて青ヒゲが目立つおそれもあるからです。
ヒゲを抜いたことが原因で色素沈着を起こし、ヒゲが濃くなったように見えてしまう場合もあります。『抜かずに優しくシェービングをする』を、基本にしましょう。
3-2. 頻回の処理は避ける
女性のヒゲ剃りは、週に1回程度にとどめましょう。頻回な処理は肌トラブルの原因になるため、やりすぎないよう注意が必要です。
ちなみに、「ヒゲを剃っていると、かえってヒゲが濃くなってしまう?」と心配する人もいますが、科学的な根拠はありません。
実際には、剃ると毛の切断面が大きく見えるため、ヒゲが濃くなったように見えるのだと考えられています。
3-3. 剃ったあとのスキンケアを忘れずに
ヒゲを剃ったあとは、保湿ケアを忘れずに行いましょう。最初に化粧水を使い、次に乳液や保湿クリームを使うのがおすすめです。
ヒゲを処理したあとの肌は乾燥しやすく、バリア機能も一時的に低下しているので要注意。保湿ケアで肌を整えることに加えて、紫外線などのダメージを避けるためにマスクや帽子で日焼け対策をするのも大切です。
3-4. 食事や睡眠などの生活習慣を見直す
ヒゲの剛毛化には、女性ホルモンの分泌低下や男性ホルモンとのバランスの乱れが関係していると考えられています。
そのため、ホルモン分泌を整えるために生活習慣を見直すことも、女性のヒゲ対策のひとつです。
栄養バランスの偏りや睡眠不足などは、自律神経のバランスを崩すだけでなく、ホルモンの分泌を乱すので要注意。自分の生活を振り返り、改善すべき点をチェックしてみましょう。
ストレスも自律神経を乱す要因になるため、できるだけゆったりした気持ちで過ごすことも大切です。
4. ヒゲの悩み解消の鍵は、正しい産毛ケア!
「えりのさん! アドバイス、本当にありがとうございました」
ゆきさんは、弾んだ声でえりのボスにお礼を言いました。
「今まで『なんでヒゲが濃くなったのかなぁ』と不安で仕方なかったんですけど、えりのさんに教えてもらえて、すっきりしました」
「お役に立ててうれしいわ。肌トラブルを避けることが、美肌づくりのポイントよ。ヒゲが気になる気持ちもよくわかるけれど、気にしすぎないようにしてみてね。
食生活や睡眠の見直し、ストレス対策もとり入れてみて!」
「はい!」
笑顔を浮かべて、サロンを去るゆきさん。えりのボスは、ゆきさんを元気いっぱいに送り出しました。
「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」
みなさんもヒゲの正しいケアを続けて、輝く笑顔をキープしましょう!
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり・すみこ)
薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師/薬学修士/博士(理学) 。神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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