安さで飛びつき失敗!? OVER40が夏に“買ってはいけない”プチプラコスメ

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-07-27 06:00
投稿日:2023-07-27 06:00

3. 乾きが早すぎるコンシーラー

 ほうれい線やクマなど、隠したい部分を簡単にカバーできるコンシーラーは、プチプラにもたくさんお目見えしています。

 けれど40代以上が夏メイクに使うなら、うるおい感のあるコンシーラーがキレイをキープするには不可欠。30代までよりも肌そのものが乾きやすくなっている40代以上は、プチプラによくある乾きが早すぎるコンシーラーだと、メイクの持続力に欠けてヨレたり粉を吹いたりといった残念な展開を招きやすいのです。

 乾きが早いコンシーラーは、ファンデーションとの境目がくっきりと悪目立ちすることもあるため、上からミストなどでメイク直しをすれば少しはカバーできるものの、できれば最初からうるおい感強めなコンシーラーで仕上げたほうが安心です。

4. ツヤ感が強いパウダー状のハイライト

 40代以上の「のっぺり顔」を回避するためには、目のまわりや鼻筋のハイライトはとても大事です。けれどプチプラのハイライトには、うるおい感が大人肌には物足りないものもあるため、夏にはこれが老け見えを招く要因になりかねません。

「ツヤ感×粉感」の組み合わせは、大人世代ほどテカリとメイク崩れのダブルパンチに見えやすく、せっかくハイライトをしているのに、かえって汚い雰囲気の見た目になってしまいやすい点に要注意。

 メイク直後は綺麗に見えても、炎天下で汗をかいたときには、実際にはメイクが崩れていなくてもドロドロのテカリ×崩れ顔に見えやすくなる危険度が高めです。

5. マット感が強いピンクorレッドの口紅

 30代まではさほど気にならなくても、40代以上は唇の縦ジワが目立つと、それだけで老け見えやオバ見えの印象が強まります。

 そこでプチプラコスメを選ぶときに気をつけたいのが、塗ってからしばらくしてからのシワの出方です。マット感が強いピンクやレッドの口紅だと、シワがくっきりと見えやすいものも少なくなく、上からグロスを重ねていてもシワ感がはっきり目立ちやすいのです。

 大人世代はやっぱり最初から、こういった口紅は選ばないに越したことはありません。

 またシワ感が出やすいマットリップは、実際には乾いていなくても見た目に唇がカピカピに乾いているように見えるものも多いので、大人の顔を貧相に見せやすい面も否めません。

おわりに

 ここ数年のプチプラコスメにおける進化は目を見張るものがあり、価格以上の高価値に驚く製品も増えています。私も普段のメイクにたくさんのプチプラコスメを取り入れています。

 とはいっても一方で傾向として40代以上が使うと、チープ感が強まるプチプラコスメもあるのが現実。40代になると30代までとはそもそも“土台”となる肌感も変わってくることから、大人世代のプチプラメイクはコスメ選びが明暗を分けると言っても過言ではなく……。

 最初からオバ見えや老け見えを招きにくい仕上がりのものを選ぶのが、プチプラメイクの満足度を上げる秘訣です。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


正月太りは「五行別ダイエット」で解消する!【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代からやっててよかった美容法6選! 逆に後悔したのは?
 20代の頃はみんな若々しくて美しいもの。でも、本当に大きな差が出るのは40代以降だと知っていますか?  20代からど...
オール明けの“化粧ノリ劣悪”を回避!肌荒れリカバリー美容法
 イベントが続く時期になると、オール明けのひどい肌荒れに悩まされた経験がある人も多いでしょう。肌荒れをそのままにしておく...
ダイエッターこそ焼肉!? 太らない&綺麗に痩せる賢い食べ方
 ダイエット中は、好きなものが食べられずにイライラしてしまいがちですよね。特に焼肉は、「カロリーが高いからダメ!」と思っ...
ダウンが似合わない!モコモコでも太って見えない着こなし術
 本格的に寒くなるこの季節、重要なのがアウターの防寒効果! 中でも、ダウンは軽くて暖かいので持っていると便利ですよね。で...
脱・慣れっこメイク! 40代の「若見えノーファンデ」って?
 年齢とともに肌は変化していくもの。40代になってメイクに対する悩みが増えている人も多いのではないでしょうか。その悩みの...
リピ必至の保湿アイテム3選は「ビッグボトル買い」が最強!
 何度もリピートしているアイテムは、大容量のものを購入するとコスパ良く使えます♪  毎日使うので、小まめな買い出しをし...
オールインワンより超優秀!時短美容の最新“2ステップケア”
 新年を迎え、新しい美容法への関心が高まってはいませんか?「何か新しいことをしたい。でもあまり時間はかけたくない!」とい...
1週間で効果を実感!? 禁酒ダイエットに無理なく取り組むコツ
 ダイエットといえば、食事制限や運動などが一般的ですが、今「禁酒ダイエット」が話題なのをご存知ですか? もし毎晩お酒を飲...
【2022年アツかった記事】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?(薬剤師監修)
【えりのボスの「あと半歩で幸せ」】 (2022年7月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※ ...
膣から湯が漏れる!女力を取り戻す膣トレ講座【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
隈取になってない!? “メイク下手”アラフォーあるあるを再現
 年齢を重ねていくにつれてシミやシワ、くすみが気になるのは普通のこと。でも、コンプレックスなどを隠すためにメイクをしたの...
ピルの「オンライン処方」ってどうなのよ? PMSと生理痛に悩むコクハク編集部員が“不安あるある”の疑問をぶつけてみた
 東京・中央区にあるコクハク編集部。「あー寒い、寒い」とひざを突き合わせ、ああだこうだと談議するのは、『ピルのオンライン...
40代のすっぴん外出を考えてみた! 距離、手抜きNGパーツは
 コロナ禍でマスク生活が長引く中、「これを機に美肌を目指そう!」とすっぴん生活を送る人は増えているようです。ただ、世間の...
デリケートゾーン洗うとしみるんですけど!2022.12.26(月)
 私のデリケートゾーン(外陰部)に起きた“異変”は、ある日突然、何の前触れもなくやってきました。  いつものように...
カシミヤは自宅で洗濯できる? お手入れ方法や洗い方のコツ
 軽くて暖かくて着心地の良いカシミヤは、マフラーやセーターなど冬にとても重宝する素材ですよね!  でも気になるのがお...