財布から金品くすねること16回!盗み癖が直らない我が子と行き着いた先

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-08-21 06:00
投稿日:2023-08-21 06:00

限界を迎えた私たちが行き着いた先は行政機関だった

 長男も小学5年生になり、盗みも15回目を迎えた頃。とうとう限界がきました。私の財布からお金を盗み、お菓子を買って低学年の友達に「お菓子をあげるから遊んで欲しい」と配り歩いたそうです。

「最初に『遊ぼう』と言って断られたから、お菓子をあげたら遊んでくれると思った」

 この理由を聞いたときに「ああ、もうダメだ」と感じたのです。これは私だけでどうこうできる問題じゃない。そう思い、恥を忍んで担任の先生に相談することに。そこで紹介されたのが学校で月に1回行われるカウンセラーと、市の養護教育センターです。

 学校のカウンセラーは子どものメンタルケアをしてくださり、市の養護教育センターでは発達の相談をすることができます。学校のカウンセラーはすぐ対応してくれたのですが、長男いわく本当に話を聞くだけで終了したそうです。

 一方、養護教育センターは予約から初回の相談まで約1カ月かかりました。まず直接電話をし、相談の概要を説明します。その後、学校と情報を連携するために3週間ほどかかり、担当が決まってから電話がきて改めて予約が完了。

 その際に、子どもに関する養育情報を細かく書く必要があります。少し大変でしたが、今までの思いの丈を書き殴りました。

もういっそ発達障害だと診断して欲しい

 最近、養護教育センターの初回相談を受けてきました。元小学校教師の担当さんと子どもに付き添っていただく方の2名が出迎えてくれ、まず子どもはプレイルームへと連れていかれました。その間に担当さんと幼少期から今までの様子を記入した用紙を見ながら話していきます。

 私自身も、今までなかなか相談できなかった内容をありのまま話せて、少しスッキリ。そうしているうちに30分経ち、長男が戻ってきました。体育館みたいなところで身体を動かし、楽しく遊んできたようです。

 そして長男の話にシフトしていきます。お金を盗むこと含め、あらかた話を聞き終わると、「もっと長男との時間を設けた方がいいです」という結論に。私は納得がいかず少し反論してしまいました。

「私からすると、一番長男と時間を作って向き合っているのですが……」

「充分に時間をとっていると思う気持ちは親の都合であって、子どもからすると足りていないのよ」

 この言葉が心に突き刺さります。言葉は悪いですが、『愛情が足りない』と言われたように聞こえました。自分なりに頑張ってきたつもりが、否定された感覚になり落ち込む結果に……。また、これを機に発達の検査も進められたので児童精神科にかかる予定です。

「もういっそ発達障害と診断がついて欲しい」と思うのは、ひどい母親なのでしょうか?

 ホンネを言うと、それくらいが滅入っています。

 今後も相談は続けるつもりですが、正直足が重いです。正解のない問題を解く方法は、果たしてあるのでしょうか? 同じ悩みを抱えている方、一緒に頑張りましょうね。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


はじめてのホストクラブ どんなところに気をつけたらいい?
「ホストクラブに行ってみたい! でもドンペリをねだられそうで怖い……」と迷っている女性がとても多いです。けれどほとんどの...
介護施設の選び方…入所前に“本性”を暴くチェックポイント
 近ごろ、ニュースで目にするたびに高齢者への虐待に心を痛めています。筆者は、これまで6つほどの介護施設で働きましたが、そ...
失敗しない家の選び方 快適生活のため気をつけるポイント6つ
 筆者は、これまでの人生で実家の引っ越しも入れると、8回ほど引っ越しをしています。そのうち5回ほどは、結婚や仕事の都合、...
えっ転移? 子宮頸がん術後に襲いかかる後遺症リスクのお話
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
やっと会えたね♪ 水辺でデートを楽しむ幸せ“にゃんたま”
 望遠レンズを覗いていると……きょうのにゃんたまωは、水辺で決闘!?  いいえ、水辺で逢い引きです。  雨が...
オンナが恋愛ネガティブになる“不幸のスパイラル”脱出法とは
 いつからだろうか? 仕事は楽しくできるのに、プライベートではなぜかネガティブ。特に恋愛に関しては腰が重い。 「この人...
犬を飼いたいと思ったら…救える命があることも知ってほしい
 近ごろは空前のペットブームですね。「犬って可愛いなぁ」と思う人も多いのではないでしょうか。散歩をさせている犬をみれば「...
小さな優しさが呼んだ奇跡…ワタクシは花のチカラを信じます
 死ぬまでにしたいことはなんですか――? そんなことを突然聞かれても、どれだけの方が答えられるのでしょうか。  あ...
大人のストレス発散方法5つ! イライラ社会をどう生き抜く?
 日々、ストレスを感じることは多くあります。仕事や人間関係でどうにもならないことに遭遇すると、やきもきしてしまいますよね...
愛しいあの子を待ち伏せ…気品あふれる白い“にゃんたま”王子
 きょうは、幸せの白いにゃんたまω。  綿アメみたいにふわっと品性あるにゃんたまなので、「白にゃんたま王子」と名付...
身近な人の変化に気づいて 認知症の兆候が疑われる3つのこと
 身近な人の変化に「認知症かも……」と疑いたくなることはありませんか? 認知症が社会的な話題となり、「もしかして」と思う...
ストレス発散や美肌にも…キックボクシングで女性の悩み解決
 働き方改革で残業が少なくなりアフター5(ファイブ)を楽しむ時間の余裕ができた今日この頃。早く帰っても何をしたらいいのか...
いよいよ子宮全摘へ 入院女子が涙した必須&便利グッズ17選
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
暑い日はずっとシエスタ…大事な“にゃんたま”を冷やす後ろ姿
 暑い日をどう過ごすか。  きょうは「夏だって毛皮を纏ってるぜ!」のにゃんたま君の知恵を拝見しましょう。  ...
ピルでツルツル肌に? 知っておきたい8つのメリットと危険性
 ピル連載も4回目。第1回目の「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」でも少し触れましたが、今回は、ピ...
勤務時間が長い! “自分しかできない仕事”をゼロにする方法
 定時上がりは憧れるけど、いつも勤務時間内に処理しきれず残業――。当然、プライベートの時間はカット。1日1時間の残業で、...