年が明けたところで 正直なんも変わらないけれど…

小原玲 動物写真家
更新日:2024-01-02 06:00
投稿日:2024-01-02 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 あけましておめでとう。また新しい年がやってきたね。人生ウン十回目にもなると、特に感慨もないけれど。

 毎日クタクタできょうを終えるのが精一杯で「朝がこなければいいのに」なんて時期がある。人によって事情は違うけど、すべての人が明日を待ち遠しいわけじゃないよね。

 そんな時はちょっと時空を超えて、数十年後の自分を想像してみる。自宅の寝室でも病院のベッドでもいい、もう少しで人生を終える未来の自分。

 思ったような人生じゃなかったかもしれないけど、最後の日々に思い浮かべるのは、意外と明日の朝が怖かった時代だったりして。

 落ち込んだ分、それを弾みに自分でも思わぬところに跳躍していく可能性だってある。

 アラフォーでもアラフィフでも、今この瞬間が一番若くて、どのタイミングもスタート時点になり得ることを忘れないでいたい。

 いつか目をつぶる瞬間、そんな自分をきっと誇らしく思うはず。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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