別れる時くらい言いたいことを言う? それとも…

小原玲 動物写真家
更新日:2024-03-22 06:00
投稿日:2024-03-22 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 人と人とが別れる時の話なんだけど。あなたはどっち派?

 今後はもう会うこともないんだからと「言いたいことを言う」。最後だし何を言っても仕方ないと「言わずに別れる」。

 後者の方がその場では気持ちよく別れられるかもしれないけど、きっと前者の方が親切だよね。

 そこにいた人がいなくなった時、置いていかれた立場の人は、最初は自分を責めたりしてクヨクヨ悩むかもしれないけど、人って自分に甘いもので最後は都合の良い美談に仕立てあげてしまう。

 紛れもない事実を置いていけば、それ以外の「こうだったかも」なストーリーは生まれようがないからね。

 まあ、自分にいいように“変換”しちゃう人もいるから、そんな相手からは少しでも早く逃げるにつきるんだけど。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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