発達障害グレーゾーンの長男を連れて児童精神科へ…もう止められないんだ

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-10-30 06:00
投稿日:2023-10-30 06:00

医師の診察室にたくさんあったのは小さな患者からのプレゼント

 その後は1時間の待ち時間を挟みます。その間、 病院を抜けて長男近くのゲームセンターでクレーンゲームをしながら時間を潰したのですが、長男はぬいぐるみが取れないことに激怒。

 悪態をつく長男を連れて病院に戻り、なだめる気力もなくしばらく放置していると、医師の診察時間に――。

 診察室に入ると、目に飛び込んできたのはたくさんのキャラクター人形と、折り紙や漫画のキャラクターイラストなどの作品たち。

 長男は診察そっちのけで人形やイラストに興味深々です。「なんでこんなにいっぱいあるの? ひとつ欲しい!」と騒いでいます。医師いわく「全部患者さんにもらったんだよ」。

 今まで診てきた子どもたちからプレゼントされたそうです。

 たくさんの人形たちはクレーンゲームが得意な大学生から、何層にも重なった緻密な折り紙は小学4年生の女の子から、鬼滅の刃の主人公のイラストは中学生の女の子から……。それぞれ丁寧に教えてくれます。

 それを聞いた長男は「じゃあ大事なものだね」と、あっさりと引き下がりました。いつもならずっと駄々を捏ねているのに!

 私はそのやりとりを見ただけで、この苦しい現状を打開できるのかもしれないと期待が高まったのでした。

知能テストを受けることで子どものタイプが分かる?

 医師はたびたび長男と雑談を交えながら、問診票とカウンセリング結果について話をしていきます。結果から言うと、グレーゾーンではなく発達障害である可能性は高いとのこと。

 良いのか悪いのか分かりませんが、その言葉を聞いて少しホッとした自分がいます。

 より詳しく調べるためには知能テストを受ける必要があり、次回は1時間半の知能テストと事前テストを行うことになりました。宿題と称して事前テストを渡され、なぜか喜ぶ長男……。医師と話す様子はとても楽しそうでした。

 このように、初診はカウンセリングと診察で終了。かかった時間は待ち時間含め約3時間。次回も同じくらい時間がかかるそうなので、気合を入れて行かねば……!

 今回の診察で、少しだけ希望が見えた気がしました。

「知能テストを受けることで少しでも長男と私自身が救われますように」

 そう願いながら病院を後にするのでした……。

 次回へ続きます。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


来年のアナタの幸福は年始の玄関がキメ手「門松」と神のお話
 毎年年末になると、門松を納めさせていただく某旅館がございます。  東京に住む友人とのたわいない話で「そういえば斑...
とにかく安く旅行したい! 3つの節約アイデアで思い出作りを
 日々のストレスから「こんな現実、忘れたい!」「刺激的な体験をしたい!」と思うことはありませんか? そんな日常に贅沢を与...
喧嘩ごっこは立派な学び!やんちゃ盛りの兄弟“にゃんたま”
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!  日々、動体視力を鍛えている猫フェチカメラマンの芳澤です。  今回は...
年末年始の帰省で見抜いてあげたい 老親の秘めた5つのSOS
 お正月というと豪勢な料理が並び、久々に会う親族との談笑が弾む楽しい時間。いつもは仕事が忙しい人でも、年末年始にはまとま...
レンタル彼氏に聞いた 「またか」と思うデートパターンとは
 先日とあるレンタル彼氏(出張ホスト)と話をしました。彼はそれなりに人気があり、指名客も多いのですが、彼が言うには、お客...
ウトウト“にゃんたま”はお日様パワーでエネルギーチャージ
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  寒いきょうは、日向ぼっこで体を温めてエネルギーチャージするにゃんたまω様...
焦って付き合うのは危険!男性の猛烈アプローチの対処法とは
「クリボッチ(クリスマスにひとり)」なんて罪深い言葉、誰が作ったのでしょうか?  相手がいなくてもそんなに気にしなくて...
不妊治療の話は聞くけれど…卵子凍結が日本で広まらない理由
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。不妊治療の話題がたびたび上がるようになり...
小籔千豊さん「人生会議」は炎上も…家族のためにできること
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。今回は、ちょっと重いテーマかもしれませんが、「もしものとき」について考えてみ...
来年の幸せを呼ぶ 聖域と現世の境界線「しめ飾り」の作り方
 さぶ店長率いる我がお花屋さんのこの時期は、お歳暮とクリスマスとお正月が乱れ打ちで、足の踏み場を探すほど。  もう...
サボりがちなジム通い…やる気を継続させるための4つの工夫
 美容と健康のためにジムに入会している人は多いですが、ジム通いが習慣づいている人は意外と少ないですよね。 「行かな...
新宿で一目惚れ♡洲本発絶品厚焼き玉子サンドはいかがです?
 デパコスの聖地・伊勢丹で新色リップを試した後にZARAで掘り出し物を物色♡といった具合に、コスメもファッションも大好き...
黒くてまん丸…黒猫“にゃんたま”はまるで「あんこ玉」のよう
 白黒猫のにゃんたまωは哲学的なマーブル模様、キジトラは美しいグラデーション。  茶トラは美味しそうな鈴カステラの...
ママ友が面倒くさい! 快適な保護者生活を送るための秘策4つ
 良くも悪くも「ママ友」には、すごくお世話になりますよね。ママ友問題と無縁の夫たちは「そんなの一時の話だろう」と、まとも...
運動量の減少も…介護士が暴露する介護施設のデメリット3つ
 介護士をしていた筆者は、基本的に介護施設に入ることを肯定的に捉えています。介護施設には介護士はもちろん、理学療法士や作...
女性のひとり暮らしの部屋で男性が見ている7つのポイント!
 初めてのお家デート。好きな男性が自分のひとり暮らしの部屋に来るとなったら、いつもよりも念入りに掃除をする女性は多いでし...