発達障害グレーゾーンの長男を連れて児童精神科へ…もう止められないんだ

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-10-30 06:00
投稿日:2023-10-30 06:00
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザーを経て「ひでまる」と再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らすアラサーです。
 3人の子どもを抱えながら働くって、思っていたよりも大変! 本連載は子育てをしながらバタバタと過ぎていく毎日の中で、私が感じたことやちょっとした事件(笑)を「働くママのリアル」を通してお伝えします。

うちの子だけずっと幼い気がする

 みなさん今日もママ業お疲れ様です! 前回は「休日における理想と現実」についてお話しました。

 長男は発達障害グレーゾーンです。しかし、小学5年生になった今では「これが本当にグレーゾーン?」と訝ってしまうような言動をします。

 周りの子たちがだんだんと大人に近づいていくなか、身体は成長しても心は幼いまま。我慢ができず、衝動的になってしまい何度も同じ失敗を繰り返します。

 そんな長男も反抗期を迎え、口と手が出てくるようになりました。そして日々のストレスなのか、私はホルモンバランスが崩れて1カ月ほど不正出血が続く日々。ようやく児童精神科の予約が取れた頃には、長男に怒りの感情しか向けられなくなっていました。

 母親としてあるまじき思いですが、この感情を昇華する術が見つかりません。

 今回は、「児童精神科で感じた希望」についてお話します。

児童精神科にいる人々は私たちと同じだった

 予約の電話をしてから約1カ月後。病院は電車で4駅ほどの距離です。片道40分くらいなのでめちゃくちゃ遠いわけではありませんが、それなりに時間がかかる絶妙な場所にありました。

 午前中の診察だったので学校に事情を話し、その日は欠席。初回は2~3時間かかるとの説明を受け、長男にはマンガや小説などの暇つぶしグッズを持って行くように指示しました。

 診察を受けることに、長男は 少しめんどくさそうな顔をしていましたが、学校を休めるということで素直についてきました。

 テナントが多数入っている駅前のビル3階に病院があるため、アクセスは抜群です。心療内科なので院内はナチュラルで落ち着いた雰囲気。数名の患者さんがソファに座っていました。

 そのうち、小学生のお子さんは、静まり返った院内で周りを気にすることなく、ひとりでマシンガントークを繰り広げています。

 その様子に「あぁ、うちだけじゃなかったんだ」と、なんだかホッとしてしまうと同時に、子どもの話に耳を貸すことなくずっとスマホをいじっている母親の様子に自分の姿を重ね、少し罪悪感が湧いてしまいました。

今までの苦労をカウンセラーにぶちまけたら少しだけ気が晴れた

 初診は問診票に書いた内容の確認と、詳細なヒアリングを行います。臨床心理士と私と長男の3人で個室に入り、周りの目をシャットアウトした状態でカウンセリングが始まりました。基本的に親である私との会話が中心です。

 長男の生誕から現在までの養育歴、育てつらかったことや違和感などを細かく質問されます。今までの苦労を思い出してしまい、質疑応答はほぼ私の愚痴まじりの回答となってしまいました(笑)。

 そんな私の話を臨床心理士は良いとも悪いとも言わずに淡々と聞きながら、手際よくヒアリングを進めていきます。本当にプロってすごい!

 カウンセリングの間、開始早々に長男は机に突っ伏して寝てしまいました。きっと、自分の失態を聞いているのが嫌になったのでしょう。それはまるで、自分の心を守るために耳を閉ざしたような印象を持ちました。

 けれど、私の中の怒りや苦労、SOSの気持ちは口からどんどん溢れてきます。

 申し訳ないけれどもう止められないんだ。あらいざらいぶちまけた約1時間のカウンセリングが終了した頃には、少しだけ気持ちが晴れたような気がしました。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


中銀カプセルタワービル 2021.10.4(月)
 銀座8丁目の首都高速沿いに建てられている中銀カプセルタワービル。2022年3月以降に解体されることが決定し、ニュースに...
悲しみにサヨナラしたい…心の傷を癒すたった1つの方法とは
 信頼している人に裏切られるって、想像以上にしんどいことですよね。その相手への好意や信頼が大きければ大きいほど傷も深くな...
猫は本当に「ネコジャラシ」にじゃれるのか 2021.10.2(土)
 道端でよく見かけるエノコログサ。一説によると、花穂がえのこ(犬の子、子犬)のしっぽに似ていることなどが転じて「ネコジャ...
ドタキャンしてしまう時…信頼関係を壊さない対応マニュアル
 やむを得ない理由で、ドタキャンしてしまう時ってありますよね。ドタキャンを避けようと早めに連絡したつもりでも、どこからが...
台風一過の陽だまりで恋の季節に備える若い“にゃんたま”たち
 台風が去った後の穏やかな秋晴れ。  聞こえてくるのは遙か上空を飛ぶ微かな飛行機の音だけで、きょうはとっても静かで...
ビジネスメールを間違えた! 困った時の対応方法&参考例文
 個人のメールに比べて、ビジネスメールを送信する時はいつもより慎重に内容を見直す人が多いでしょう。でも、やっぱりミスは起...
比較!スポーツフード資格取得なら“スポーツフードマイスター”が人気♪ 魅力や取得方法、おすすめ通信講座は?
 活躍するスポーツ選手を見ると、ハードなトレーニングばかりが取り上げられがちですが、実は同じくらい重視されているのが「食...
色も香りもチョコレート♡大人の魅力あふれる花が幸せを運ぶ
「今回の新婦さん、結構なオトナのご年齢です」——。ブライダルブーケを制作するにあたり、ご希望の花材やお色のほかに前情報と...
「シングルマザー」はかわいそう? 世間は意外に優しかった
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...
寝すぎて眠いにゃ…陽だまりでぼんやり中の“にゃんたま”様
 すっごい良く寝た~。今いつ? 昨日からずっと寝ていたような?  きょうは、ぽかぽかな陽だまりでたくさん寝すぎて、...
家電で生活の質UP♡自粛期間に買って良かったおすすめ家電3選
 1年間半近く、旅行はもちろんのこと、飲み会にすら行っていません(泣)。しかし、そこに使うはずだったお金を家電に使ってみ...
食育のプロ!“食育健康アドバイザー”ってどんな職業? 仕事や育児に活かせるおすすめ食育資格講座をご紹介♪
 近年、仕事や育児に「食育」を役立てたいと思う女性が増えています。生活の基本となる「食」を学ぶことは、自分や家族の健康を...
本当に今なの?無理してでも頑張るべきタイミングの見極め方
「頑張る」「踏ん張る」「無理をする」という言葉に対して、どんな印象があるでしょうか。もしかしたら、ちょっとしんどい響きに...
「俺んとこ、来ないか」お出迎え“にゃんたま”の向かった先は
 きょうは、初めて上陸する猫の島。  緊張しつつ港に着くと、お出迎えのにゃんたまω様が待っていてくれました。 ...
いつでも堂々と…彼岸花が持つ美しさと強さ 2021.9.22(水)
 9月半ばを過ぎ、家の周りで彼岸花を見かけるようになりました。  川べりの草むらや、ちょっとした植え込みから顔をの...
花屋が伝える…ペットを亡くした知人の悲しみに寄り添う方法
 花屋というお商売をさせていただいておりますと、さまざまな方の喜びや悲しみの場面に立ち合わせていただく機会がとても多いの...