コスパ最強激旨白ワインで秋の和食を食らう!焼き秋刀魚ほろ苦内臓にも♡

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-11-02 06:00
投稿日:2023-11-02 06:00

秋刀魚に合わせるワインのお話し

 秋の味覚「秋刀魚」。昨年は水揚げ量が最盛期の20分の1にまで落ち込み、価格が高騰して食卓から遠のいた感がありましたが、小ぶりな秋刀魚でもやっぱりこの時期は食べたくなるものです。

 そんな秋刀魚には何を合わせる?

「日本酒でしょ!」

 と答えたそこのアナタ様! もちろん日本酒やビールも合うんですが、それ以上のマリアージュをぜひ堪能していただきたい!

 今回は、秋刀魚はじめ、こんがりと焼かれた「魚の塩焼き」なら何でもマッチしちゃうコスパ最強激旨ワインをご紹介します♪

KALDI(カルディ)でみーっけ!

 世界中のおいしいワインがお手頃価格で手に入るKALDI(カルディ)で、その1本を発見しました。

『リュベロン ヴァン・グルマン ブラン2021』(税込1097円)が本日の主役です。

 フランスのコート・デュ・ローヌ地方で2021年に収穫されたグルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、ヴェルメンティーノ、ユニ・ブランという南仏をイメージさせる魅力的な4品種ばかりがブレンドされた白ワイン。

 ちなみに、魚料理×赤ワインの組み合わせは、一般的にはオススメしません! 赤ワインに含まれる「鉄分」と魚に含まれる「酸化脂質」が混ざり合うと、生臭み成分が生じることが科学的にも分析されているからです……!

早速味わってみると…

 グラスに注ぐと、美しく輝くやや濃いめのレモンイエロー。透明感もすんばらし~い♡

 7℃~10℃(冷蔵庫から出した瞬間の温度は、大体6℃といわれています)でよく冷やして飲んでみると――。

 青リンゴ、ライムやグレープフルーツなどの爽やかな果実香。複雑すぎず軽やかで気さくな飲み口だけれど一口目から満足度のあるアタック。

 パリッと焼かれた皮の香ばしさに穏やかな樽香が重なり、また柑橘系のさっぱりとした香りとスマートな酸味が、秋刀魚にスダチを絞るような感覚をプラスして絶妙なペアリングへと導いてくれます。

 やさしく舌を流れていくミネラル感は焼き魚の塩味にそっと寄り添い、余韻にほどよく感じられるほろ苦さは、秋刀魚の醍醐味である内臓部分(ココ、私の大好物!笑)と“味の同調”効果でうまく調和します。

時間(温度)とともに味わいが変化

 熱々の身から溢れる脂のちょっとした重さを綺麗に流しつつ、ワインの存在感もしっかり主張。引き立て上手で寄り添い上手のペアリングになりました♡

 さらにこのワインは、味わいが時間とともに変化するのもまた魅力的。

 冷えたワインと焼き秋刀魚のペアリングを楽しみながら、数分後にワインの温度がちょっと上がったかな(13℃前後)と思ったタイミングでまた一口含むと……。

 今度は黄桃や洋梨、メロンなど芳醇な甘い香りとふくよかなフレーバーが口中に広がり、温度によってまた違う表情を魅せてくれるんです♡

南瓜、さつまいも、栗とも相性抜群♡

 丸みを帯びてまろやかな印象に変化したワインには、ホクホクした素材の自然な甘みがおいしい南瓜(かぼちゃ)やさつまいも料理、シメには栗ご飯なんかも抜群に合うと思いますよ。

 秋の味覚をいろいろな表情で彩ってくれるこの1本は、アナタ様の食卓をさらにハッピーにしてくれるに違いありません♪

 ※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


ヨーグルトと酒粕で優しい味に「イワシの味噌粕漬け焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、味...
塩気とコクで日本酒が止まらない「空豆のアンチョビー和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
酸味と香りを楽しむ「ナスと豚しゃぶの梅干しカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷のカレーバー「ヘンドリクス 」の...
揚げ焼きで野菜の食感を残す「シュリンプ・ラタトゥイユ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さん...
白子の美味しさを最大限に味わえる「タチ入りキンチャク」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・旭川の老舗居酒屋「独酌・三四郎 」の西岡...
インスタ映え「油揚げサンド」 少しずつ温めパリパリ食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「シチリア風肉団子」刻んだアーモンドが程よいアクセントに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
味付けはあなた次第!どのお酒とも相性抜群 「挽き肉豆腐」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに...
「サバ味噌缶のチーズ焼き」フライパンいらずの簡単おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」...
「とうもろこしとクリームチーズのかき揚げ」アツアツが美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は熊本市の創作居酒屋「旬家はちどり」の喰田信治さん...
種だと思ったら…「驚きのアボカド」は健康・美容にも効果的
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島のそばの名店「のぶ庵」の三宅泰子さんに...
美味しい糖質オフ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
ピリッと「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
「saba-can」定番のサバ缶を野菜とスパイスでインド風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
中目黒で大人デート 「グルドボワ」最先端フレンチの魅惑
 世界で最も多くの星を持つ魅惑の美食都市「東京」。飲食トレンドリサーチャーの山口えりこが、10,000円以下で最高の料理...
山口えりこ 2019-05-22 06:01 フード
「のどぐろ煮付け」たった10分でおつまみにもおかずにもなる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒で新鮮な牡蠣とのどぐろを楽しめる専門...