花にも高温の後遺症!パンジービオラ「茎がビローン」をバッサリde解消

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-11-15 06:00
投稿日:2023-11-15 06:00

お悩みではないですか?

 いきなりの寒さです。猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、まぁまぁ暖地の神奈川にございますが、ここにきて例年通りの寒さになり、クリスマスリース作りに信憑性が出てきた感じでございます。

 この時期にアツい花といえば、パンジー・ビオラ(略して「パンビオ」)。ワタクシ大好きで花市場に行くたびに仕入れてしまう……。

 今日も競り人のお兄様たちに勧められるままに買ってしまった大量のパンビオが、店の敷地に収まらず、スタッフさんたちに「またかよー!」と失笑されてしまいました。

 そんなおバカなワタクシでも気が付く困った現象。それは庭やコンテナガーデンに植え込んでいたパンビオに、長期間続いた高い温度の影響がボチボチ出始めたことでござんす。

 今回はパンビオを美しく長生きさせるためのポイント、「もったいない! ではございません。パンビオの切り戻し」の解説です。

なんかオカシな形になってきた?

 秋はパンビオ大好きな方にとって、夏の間しばしお別れしていた愛しの君との再会の季節。気の早い方は9月あたりから出回り始めるパンビオを、自宅にお迎えされるのですが……。

 ワタクシ、「ダメ」とは申しませんが、むしろ余程の情熱を感じますのよ。パンビオの最大の敵は高温多湿。寒さには強くても、暑いのはだいぶ苦手ですから。

 最低気温10度・最高20度を超える日が一週間も続けば、あのこんもりもっこりの可愛らしい株形も、茎がビローンと間延びして(徒長)、あっという間にオカシな感じに……。

 また高温な上に高湿度となると、パンビオにとっては地獄。途端に葉が黄変し始め、花付きも悪くなり花茎も小さくなってまいります。

 そうなってしまったら、気持ちを新たに引っこ抜いて新しい株をお迎えするか、切り戻しをするか。二者選択でござんすね。

切り戻しとはなんぞや

 伸びすぎた茎や枝を短く美しく切り詰める剪定作業を「切り戻し」と呼びます。切り戻しするの利点は、美しい株姿復活と風通しがよくなること。

 日本中どこでも高温が続いた今年、早くに植えたパンビオの茎は徒長気味な状態かと思われます。ワタクシの住む神奈川でも、立派に徒長している株をよく見かけます。

 前述の通り、徒長した茎の株は「モッコリ株&いっぱいの花」という本来の魅力を半減させてしまいます。

 というわけで、「切り戻し」で本来の姿を取り戻すのがおすすめ。さすれば美しい株姿を取り戻すだけでなく、花付きの向上と株の若返りや風通しがよくなり、蒸れを防ぎ、健全な生育を促します。

 お客様に切り戻しの説明をしながら実践してお見せすると、「そんなの嫌じゃ」と拒まれる声多数。「せっかく咲いてるし、ツボミも持ってるのにもったいなくて嫌じゃ」と続きます。

 ですが、放っておけばどんどん形は崩れ、葉も黄変を繰り返し、花も貧相になってまいります。

 切り戻しや間引きの作業はやればやるほど、株が美しく生まれ変わるポテンシャルを目覚めさせ、2~3週間もすれば新しい花がた~くさん。ぜひトライしてくださいませ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


焦らずに…赤ちゃんがハイハイで得られる3つの効果と注意点
「うちの子どもはハイハイばかりしていて。歩く気を起こさせるのにはどうしたら?」――。チャイルドカウンセラーとしても活動し...
この縄張りは渡さにゃい! 仁義なき“にゃんたま”抗争勃発中
 今回は、にゃんたま同士の決闘シーン。  きょうこそは、この縄張り問題に決着をつけにゃいと!  目を逸らさず...
別居、DV、酒浸り…IT起業家の暗黒面あるある“7つの習慣”
 起業家――。華々しい響きを放ち、西麻布、六本木、恵比寿、銀座など煌びやかな繁華街でシャンパンをたしなみ、有名女優との交...
真夜中に突然の大量出血で119番、緊急搬送され人生初のERへ
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
ハッシュタグは“いいね”を超える? 承認欲求の先にあるもの
 SNSで昨年あたりから、ハッシュタグの新しい使いかたに脚光が集まりつつあります。ハッシュタグとは冒頭に「#」をつけた言...
こにゃんたま君のパパ「タンク君」のご立派“にゃんたま”
 きょうのにゃんたまは、先日ご紹介した「こにゃんたま君」(奥に写る子猫)のパパです!  その名も「タンク」君! ...
悲劇はもう二度と…園児の外遊びの大切さと保育士さんの努力
 保育園の子どもたちや働く保育士さんにとって、あまりに悲しい出来事が続いています。園児2人が亡くなった大津市の事故のショ...
ゴロンゴロン♪ “にゃんたま”流ストレス解消法でリラックス
 気が付くとストレスで、体が緊張状態になっていませんか?  きょうは、体の力を意識的に抜いてコロコロしてみる、にゃ...
毎朝のお弁当作り 「苦痛→楽しい」に変える4つのコツ!
 手作りのお弁当って子どもの頃はもちろん、大人になっても嬉しいものですよね。でも、作る側はいつも大変!うんざりして、苦痛...
「SNSイタい女」とは呼ばせない オトナ女子のインスタ技3選
 InstagramをはじめとしたSNSは、今や日常生活に欠かせないコミュニケーションツールになりました。少し前までは、...
「え、悪性って…」病院を出たら子宮頸がん患者になっていた
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
三崎港で“にゃんたま”発見! おすすめマグロ店をご案内?
 神奈川県・三浦半島にある三崎漁港。  全国有数のマグロの水揚量を誇る漁港近くで、にゃんたま発見です。  多...
怠惰な人にこそ効く!「やる気が出ない」を解消する3STEP
 どうしてもやる気が出ない時ってありますよね。脳科学を利用した「やる気を出す方法」がネットに多々転がっているものの、それ...
京都・伏見稲荷大社で発見 神のオーラ感じる白“にゃんたま”
 朱色の鳥居と、白いキツネがシンボルの神社。  京都・伏見稲荷大社で、白いにゃんたまωに出逢いました。  鳥...
先生どうして辞めちゃうの? 保育士さんが一斉退職する理由
 保育園で問題になっている保育士さんの一斉退職。子供たちだけでなく保護者の心にも傷を負わせかねない問題ですが、なぜこんな...
私は、子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性です。
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。私...