新婚早々モラハラ夫に豹変!悪者扱いされ、離婚も拒まれる44歳妻の孤独

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-11-18 06:00
投稿日:2023-11-18 06:00

一方的に悪者に仕立てられ

「実は、少し前に夫に対して『離婚してほしい』って言ったんです。

 そうしたら『世間体が崩れるから、今は離婚のタイミングではない。離婚するときは俺から申し出る』と冷たく言い返してきました。

 自分がモラハラをしていることが離婚の原因なのに、何を言っているの? って感じですよね?

 でも夫は周囲に対して『家を飛び出したのは、妻の生活習慣が許せないから。本当は一緒に暮らしたいけれど、僕がどんなに愛情をもって接しても、妻にはまったく響かないんだ』と、まるで私が悪者のように言いふらしていると聞いています。

苛烈なモラハラで友人とも疎遠に

 実態は逆です。

 ご飯を作れば『こんな安っぽいメシは食えない』、お風呂を入れれば『僕が入るってわかっていたくせに、湯船の掃除が足りない』、休日にどこかに行こうと誘えば『俺は社会に求められているから、君と遊んでいる暇はない』と言って、友達と釣りやゴルフに行ってばかり。

 私が友人と出かけたいと言えば『お前は何様なんだ。俺より稼ぎが少ないくせに、休みの日に遊んでいる暇があるのか?』と文句を言ってくるので、友人ともすっかり疎遠になりました。

 生活習慣が合わなくて苦しんだのは、夫じゃなく私のほうです」

母でさえ、核心に迫れず

 ついに涙を滲ませながら「こんな状況だから、なんとかして早く離婚の話を進めたいけれど、夫の態度は手強く、私だけではどうにもできない」と、麻子さんは悲しそうに話します。

「私の実家は現状を理解していて、夫に対して母から連絡をしてくれたそうですが、夫の外ヅラがいいので何を言ってもごまかされ、母は核心に迫れなかったそうです。

 こうなったら調停を起こして離婚をするしかないかなとも思いますが、できれば協議離婚で穏便に済ませたくて……。

 夫が何を考えているのか、真実が知りたいのに、私のところには夫に関する情報がまったく入ってこなくて、むしろ周囲からはダメ妻に見られているのが悔しくて仕方ありません」

 ◇  ◇  ◇

 今後について、どう進めていけばいいのかがわからず、麻子さんは途方に暮れています。

 では夫であるカズユキさんは、現状をどう捉えているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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