簡単万能ソースで南仏の味を楽しむ「タコのマリネ香草風味」

コクハク編集部
更新日:2019-07-12 06:00
投稿日:2019-07-12 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾匡宏さんに、手軽に南仏の雰囲気を味わえる「タコのマリネ香草風味」のレシピを教えていただきました。

南仏プロバンスの香り

 お酒好きが喜ぶ一品です。誰でも自宅で簡単に作れるのがポイント。あっさりした味わいですが、香りが南フランスっぽいお料理。ソースは簡単。ストックしておけば、いつでもいろいろな料理に使えますよ。タコの他にも魚料理やグリルしたポークやチキンとあえてもピッタリ。玉ねぎは塩でもみ、水分さえきちんと切っておけば、1カ月は保存可能です。

「タコは普通に食べてもおいしいのですが、イメージとしてはプロバンスですかね。ソースをエスカルゴにかけると正統なフレンチですが、あえてそこまでしなくても、ボイルして塩味のきいたタコとハーブが合います」(中尾さん)

 最初にハーブのベースの素材をミキサーに入れてしまうと、にんにくが潰れるのに時間がかかり、パセリなど、全部がペースト状になってしまうので要注意。にんにくを細かくするために材料を入れ、先に回しましょう。

 わさびと醤油といった「居酒屋メニュー」ではなく、ソースさえ作っておけば、自宅で簡単に「南フランスの気分」になれる。しかもソース作りは簡単で他の料理にも応用できるのだから、使い勝手は抜群です。普段、食べているマリネとは一味も二味も違うタコ料理が満喫できますよ。

 あっさりしているのに味わい深く、タコとオリーブの相性が抜群。おつまみとしても、おもてなしパーティーの前菜としても楽しめます。

材料・2人前

・タコの足 2、3本
・玉ねぎ 2分の1個
・オリーブ 2個
・ミニトマト 2個
・パセリ 20グラム
・チャービル 3グラム
・タイム 1枝分
・にんにく 1片
・サラダ油 100㏄
・エキストラバージンオイル 50㏄
・白ワインビネガー 適量

レシピ

1. ミキサーにサラダ油、オリーブオイル、にんにくを入れて、よく回す。
2. 玉ねぎは粗みじんにして塩で軽くもみ、水でよくさらす。
3. 1の中にパセリ、チャービル、タイムを入れ、パセリが細かくなりすぎない程度(パセリの粒が残るくらい)にミキサーを回し、水をよく切った玉ねぎと合わせる。
4. 厚めの輪切りにぶつ切りしたボイルダコとソースをあえる。
5. 盛り付ける直前に白ワインビネガーを少し入れて、もう一度あえる。
6. 皿にタコを盛りオリーブの輪切り、ミニトマト、彩りハーブを添える。

本日のダンツマ達人…中尾匡宏さん

▽なかお・まさひろ
 1966年、豊中市生まれ。高校時代、飲食店でアルバイトしたのをきっかけに料理人を志す。31歳で独立。97年、大阪・箕面市で仏料理店「ケセラセラ」をオープン。03年、店名を変え、豊中に移転。

▼ビストロ・リッペ
 リッペとは仏語で「一口のごちそう」の意。ランチは週替わり、ディナーは月替わりでともに3種類。アラカルトは夜のみで約30種類。市場で魚介、肉などお気に入りの素材を仕入れ、信楽焼を中心とした器に盛り付けられる。「おいしく、楽しく、リーズナブルに日常的なフランス料理を」が基本的コンセプトだ。
豊中市末広町1―1―8
℡06・6858・3122(水曜、第3木曜定休日)

(日刊ゲンダイ2018年12月7日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


超人気パン屋「アマムダコタン」2時間の行列は本当か?
 昨年10月、福岡市内で人気のパン屋「アマムダコタン(AMAM DACOTAN)」が表参道に出店すると告知されてから、そ...
「アサリと枝豆の酒蒸し」うま味ダシが染みた枝豆にほっこり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷の和食店「さわ野」の澤野万作さんに、意...
「おつまみミートボール」あえて不揃いな形に丸める理由は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「マルディ グラ」の和知徹さんに、武...
カルディに急げ!?ノリにノッている激旨&コスパ最強赤ワイン
 みなさん、はじめまして! フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。今回初投稿なので、すこぶるワクワクしております!  ...
市野瀬瞳 2022-09-07 06:00 フード
銀座ライオンで「大人様プレート」をガチ食い2022.9.6(火)
 お子様ランチーー。ハンバーグにエビフライといった人気のおかずが勢ぞろいした魅惑の一皿ですよね。筆者も子どもの頃、大好き...
「オニスラチーズ奴 カレー醤油がけ」豆腐やっぱり偉大なり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「マルディ グラ」の和知徹さんに、遊...
1杯330円〆ラー、ポチっ!富山ご当地自販機 2022.9.3(土)
 1日平均乗降人員23.8万人超が利用する、それはもうビッグなビッグな東京メトロ大手町駅。待ち合わせの時間に遅れそうー!...
「キャベツのジョン」白ワインと相性良しの韓国風お好み焼き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「マルディ グラ」の和知徹さんに、米...
「竹輪きゅうりのマヨ焼き」マヨラーが喜ぶ“ちょい凝り”テク
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「マルディ グラ」の和知徹さんに、マ...
流山の“蔵カフェ” 移転前に駆け込みランチ!2022.8.28(日)
 全国の市で人口増加率6年トップを誇り、「子育てしやすい街」として話題の千葉県・流山市。  そんな流山市内を走る流鉄流...
【ココス】早起きして朝食バイキングへGO! 2022.8.27(土)
 一日の計は朝ごはんにあり! だけど、実際ちゃんと作るのは大変ですよね。寝ぼすけ&ズボラな筆者は、食べない日もしばしば。...
肉の魔術師直伝「ナポリタン“ぬき”目玉焼きのっけ」って何!?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の「マルディ グラ」の和知徹さんに、グ...
タサン志麻さんの一品を“ものぐさ女”が挑戦 2022.8.25(木)
 8月19日放送の「沸騰ワード10」(日本テレビ系)は、伝説の家政婦ことタサン志麻さんの登場回でした。ゲストの二宮和也さ...
「ラムチョップの黒胡椒焼き」タレに漬け込んだお肉の至福!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝浦の「中國飯店 倶楽湾」の胡 建軍さんに...
【食べ放題】スローブッフェで非日常体験! 2022.8.20(土)
 コロナ禍3年目の夏休みをどうお過ごしですか? 今年は行動制限もなく、帰省や旅行など楽しく過ごされている方が多いと思いま...
「ピーナツの麻辣醤和え」高級中華店の裏メニューをおうちで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝浦の「中國飯店 倶楽湾」の胡 建軍さんに...