介護したくない! 夫が60歳になる前に離婚を目論む48歳女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-01-27 06:00
投稿日:2024-01-27 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

48歳。子なし夫婦15年目にぶつかった壁

 48歳の朋花さん(仮名)は、現在55歳になる夫・ヒデユキさん(仮名)とのふたり暮らし。

 結婚15年目ですが、子どもをつくらない選択をしたため、これまでずっと夫婦だけで暮らしてきました。

「お互いに初婚で、結婚は成り行き。ヒデさん(筆者注:夫のこと)とは仕事で知り合って、当時の住まいが近かったことから、週に何度か飲みに行く仲になって。

 そのまま付き合って、そのまま結婚まで進んだって感じなので、情熱的な恋愛を経たわけでもありません。

 結婚式はしましたけど、豪華な披露宴には興味がなかったので、海外で小さく挙げました」

 これまで何度か離婚の危機はあったものの、おおむね順調な結婚生活を送ってきたと振り返る朋花さん。

 しかしここへきて、夫との将来について大きな不安が押し寄せていると言います。

介護問題が現実味を帯びてきて…

「こういう話をすると、冷たい女性だって思われそうで友だちにも言いにくいんですけど…。

 実は私、ヒデさんと老後まで添い遂げる自信がないというか、老後は一緒に居たくないって気持ちがとても強くなってきているんです」

 申し訳なさそうな表情でこう話す朋花さん。

 ヒデさんが最近、健康上の懸念を抱え始めたことから、急に介護問題が現実味を帯びてきたことに不安が大きいとのこと。

健康状態に不安が

「ヒデさんと私は“自由なスタイルの夫婦”というのがポリシーなので、新婚当初から今までずっと相手の生活にはほとんど干渉しません。

 だから夕食も基本は別々で、ヒデさんは仕事の関係者と飲みに行ってから帰ってくることがほとんどですね。

 休日も予定が合えば一緒に出かけるけれど、夫婦だからというだけで一緒に過ごそうとはしたことがないんです。

 そういう自由すぎる生活がたたったのか…、最近のヒデさんは健康診断の結果もイマイチだし、体感としても若い頃よりも体調が悪いみたい」

 老いを感じ始めている夫を見るたびに、朋花さんは「このまま一緒にいたら、自分が夫の面倒を見ることになる。まだ先の話かもしれないけれど、そうなってから逃げるのでは遅い。別れるなら今が最後のチャンスなのではないか…」と考えてしまうそう。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


思わずキュン…♡ 「私の彼氏って可愛い!」と思う8つの瞬間
 いつもカッコイイと思う彼氏に、思わず「可愛い!」と言ってしまいたくなることってありませんか? 今回は、そんな母性をくす...
恋バナ調査隊 2020-06-24 06:00 ラブ
“絶対に浮気をしない男”のパターンは6通りしか存在しない件
 アンジャッシュ渡部健さんの多目的トイレ不倫は、世間を騒がさせましたね。佐々木希さんという美人な奥さんがいるのに浮気をす...
しめサバ子 2020-06-23 06:00 ラブ
“恋”と“愛”の違いって何? 恋が愛に変わる「4つの瞬間」♡
「恋愛」は“恋”と“愛”という字で構成されていますが、この2つの文字の違いについて考えたことがある方はそう多くはないので...
恋バナ調査隊 2020-06-23 06:00 ラブ
これって未練…? 元彼が気になる女性の6つの心理&対処法
 あなたは、元彼の存在を気にしたことがありますか?「まだ好きな気持ちがある」と自覚しているのであればまだしも、すでにほか...
恋バナ調査隊 2020-06-22 06:00 ラブ
モテたいなら「恋のさしすせそ」 失敗しないモテテクの極意
 気になるカレにお近づきになりたい時でも、お仕事で機嫌を取りたい時でも、カップルでもいつでも使えるモテテク「恋のさしすせ...
若林杏樹 2020-06-22 06:00 ラブ
東北男性はモテ要素満載!性格や特徴&恋愛傾向や女性タイプ
 育った土地によって、全く違う性格や特徴。そんな地域性をご紹介してきているシリーズですが、今回は東北男性をご紹介していき...
浮気性の彼氏のLINE写真に彼女が仕込んだ“暗黙のメッセージ”
 パートナーがいるにもかかわらず、別の女性に手を出したがる男たち。つくづく人として理解不能です。  ライフワークの...
うかみ綾乃 2020-06-21 06:00 ラブ
東北女性は性格も美人!性格や特徴&恋愛傾向や好相性の男性
 みなさんは、東北女性にどんなイメージがありますか?きっと多くの方が一番最初に思い浮かべるのが、「秋田美人」など、ビジュ...
恋人に戻れる? 本気で愛した元カレからの連絡に戸惑う女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の言動に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-17 16:08 ラブ
未練はないけど…コロナ禍で元カノに心の内を打ち明けた男性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の言動に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2020-07-17 16:09 ラブ
離婚に直結する“妻たちが許せる浮気”と“許せない浮気”の違い
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。浮気は男の甲斐性と言われた時代はもう終わりました。不倫問題が暴露され女性たち...
山崎世美子 2020-06-20 06:25 ラブ
思わず自慢したくなる彼女の特徴7選! 彼を虜にしちゃおう♡
「彼は、私のことを友達にどうやって話しているのかな……?」そんな風に思う女性は多いのではないでしょうか? できるなら、彼...
恋バナ調査隊 2020-06-20 06:18 ラブ
離れられない運命の相手 “ツインソウル”の特徴&見極め方♡
「この人は、切っても切れない運命の相手かも!?」なんて感じたことはありますか? そんな離れられない運命の相手は、「ツイン...
恋バナ調査隊 2020-06-19 06:00 ラブ
幸せに正解はある?離婚して見つけた「自分だけの幸せ」とは
 幸せな人生って、どんな人生でしょう? 仲の良い家庭を築くこと、仕事で成功を収めること、たくさんの人に見守られながら大往...
七味さや 2020-06-19 06:00 ラブ
好きかわからない…ケースごとの8つの原因&“好き度”診断
 しばらく前までは恋焦がれていた相手なのに、「本当に好きなのかわからない」と思ったり、長くお付き合いをしていた相手にドキ...
孔井嘉乃 2020-06-18 06:02 ラブ
コロナでも「浮気」や「不倫」を自粛できなかった人の言い分
 いよいよ全面解除も近い新型コロナウイルスの自粛要請。とはいえ、今後も当面は密を避け、ソーシャルディスタンスを保ちながら...
内藤みか 2020-06-18 06:10 ラブ