妻嫁、奥さん、妻…どのように呼ばれるのが正しい? 愛情が多いのは?

コクハク編集部
更新日:2024-03-08 13:30
投稿日:2024-03-03 06:00
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
 毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。

【今回の女ことば】嫁、奥さん、妻

 あなたは周りの人に配偶者を紹介するとき、何と呼んでいますか?

 女性は「夫」「旦那」「主人」、男性は「嫁」「奥さん」「妻」、はたまた「愚妻」など、状況に応じて使い分けるといった場合もあるでしょう。

 日経ウーマノミクス・プロジェクトが「配偶者の呼び方」(2023年2月実施、回答者男女1584人)について調査したところ、自分の配偶者を第三者に説明するときの呼び方のトップ5は、こんな感じだったそうで……。

【女性】
1位 夫(51.9%)
2位 旦那(18.2%)
3位 主人(9.5%)
4位 名前やあだ名(7.8%)
5位 パートナー(2.2%)

【男性】
1位 妻(35.6%)
2位 名前やあだ名(13.3%)
3位 嫁・嫁さん(12.7%)
4位 奥さん(9.0%)
5位 かみさん(8.8%)

 女性は「夫」が最も多く、以下「旦那」、「主人」と続き、男性では「妻」が最も多いという、まあ“想定内”な結果に。

 ただですね、「他人の前で配偶者に何と呼ばれたいか」との質問には、57.7%の女性が「妻」と答えており、実際の呼び方(35.6%)との差がかなりありました。男性は31.1%が「夫」、27.6%は「主人」と答えています。

 同アンケートはさらに踏み込み、呼称について「主人」や「家内」など、男女の主従関係や性別役割分担を想起させるものは避け、中立的な「夫・妻」「パートナー」といった呼び方をしたほうがいいという意見も紹介し、「中立的な呼び方をするべきだ」との回答が55%に上っています。

 その一方で「パートナーが中立的だと思うが、『意識が高い人』のようになるため使いにくい」(30代女性)、「時代や多様な価値観に合わせるのは理想的だが難しくもある」(50代男性)といった声も。

生涯のパートナー

 先日、俳優の宮沢氷魚さんと黒島結菜さんが事実婚を発表しました。

 宮沢さんは、<お互い、入籍という形にはこだわっておらず、現時点で籍を入れる予定はありませんが、今後に関して、必要に応じて話し合って決めていきたいと思います。生涯のパートナーとして、家族として、共に支え合って参ります>とコメント。

 黒島さんも<これからの人生において大切な生涯のパートナーまた家族になる存在>と報告しています。

 広辞苑(第7版)によると「パートナー」の意は、

1. 仲間。同伴者。相棒。
2. 競技・遊戯・ダンスなどで、2人1組となる場合の相手。
3. 配偶者。

場合によっては「愚妻」だってあり

 今や事実婚や同性カップルなどさまざまな形があり、その呼び方に正解はありません。

 また「愚妻」(自分の妻の謙称。広辞苑から)も、その場に応じたマナーだと考える人もいるかもしれません。

 正解がないからこそ、それぞれの呼び方は、配偶者との信頼関係があって成り立つものなのかもしれませんね。

(日刊現代校閲/タダ美)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


電車で座る確率を上げる7つの方法!移動時間を有意義に♪
 電車が混み合う時間帯に通勤や通学をしていると、そこらじゅうで始まる椅子取り争奪戦! 乗車時間が長ければ長いほど「座りた...
かくれんぼのメリット!子どもの空間認識能力を高めてくれる
 子どもがよく遊ぶ「かくれんぼ」ですが、大人からすると“見つけて隠れての繰り返し”で何がそんなに楽しいんだろう、と思って...
明日に向かって撃て! “にゃんたま”パワーで年末を走り抜く
 重版出来! にゃんたま写真集(自由国民社)が、またまた増刷決定しました。  そして、2020年「開運!にゃんたま...
ピルの価格はどれくらい? ピルを安く購入する4つのポイント
 これまで、ただの「避妊薬」ではないピルのメリットや効果について連載の中でお話ししてきましたが、うっかりお伝えし忘れてい...
楽しく健康に! 老後に趣味を持つメリット4つ&おすすめ趣味
 もともと介護士をしていた筆者は、今でも高齢者とたくさんの交流があります。まだまだ老人ホームに入る必要がない“現役”の高...
SNSに疲れた女性が急増中! SNS疲れの原因と賢い対処法3つ
 女性のみなさん。流行りのSNSを楽しんでいるでしょうか? InstagramにTwitterなど趣味の合う人たちの交流...
仕事のやる気が出ない…目標設定で再び“やる気スイッチ”ON
 仕事をするためのモチベーションって大切ですよね。私は名指しで任されたものについては、はりきっちゃうタイプです。特に得意...
猫に挨拶しながら坂道を…広島・尾道は猫好き女子にお勧め
 猫好き女子の旅にぜひお勧めしたい、瀬戸内海に面した坂の町、広島県・尾道。  昭和の面影を残す商店街、パワースポッ...
人前で緊張しないための考え方&あがり症を克服する方法♪
 結婚式でのスピーチや大勢の前で自己紹介や発表をする時、「どうしても緊張してしまう……」と悩んでいませんか?  せっか...
冬の乾燥肌対策にも 可愛らしい「月桃」の実の効能と活用法
 秋も深まり朝晩がめっきり寒くなると、冬の匂いのする時間が日を追うごとに長くなってまいります。冬はお花屋にとっては微妙な...
男の子なのにどうして? 女の子の服ばかり着たがる理由とは
 保育園ではたまに女の子の服を着たがる男の子がいます。その姿を見て、特に心配するまではいかなくても「なんでこの服ばかり選...
見返りで大見得を…まだあどけないお子さま“にゃんたま”
 世界で1番可愛い下ネタ。  きょうは、にゃんたまω未成年ショットです。  この猫島で唯一、ピンクの可愛い首...
友達がいないのは寂しくて変? あなたに友達がいない理由3つ
 インスタグラムやツイッターなど、SNS全盛期の昨今。インスタ映えを狙ってフォトジェニックなレジャースポットに友達と出か...
今しかできない? 花の独身時代に済ませておきたい4つのこと
 結婚をしていないうちは「早く身を固めてしまいたい」「さっさと結婚して安定した暮らしがしたい」と思いつめてしまいがち。で...
楽しい老後を送りたい! 忙しい30代から準備できる4つのこと
 仕事にも慣れてきた30代。結婚して生活が変わったり、仕事と育児の両立であったりと、人によっては一番忙しい時期かもしれま...
もう2度と…子宮全摘&腸閉塞と全力で闘った30日間入院生活
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...