女性器リノベに投資する女たち#1…最も多い“小陰唇”の悩み

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2019-10-11 16:44
投稿日:2019-07-24 06:00
 20~40代のOLのうち60%近くの女性が、自分の性器の形状にコンプレックスを感じている、という出版社の調査がありました。男性は自分の性器を目にしない日はないでしょうが、女性は一生に一度も見ない人もいます。まして他人の女性器を見る機会はさらにないので、「私のアソコは人とちがうのではないか?見た目が良くないのではないか?」と悩むことになりやすいのです。そこで近年、デリケートゾーンの治療を扱う医療機関が増えてきました。

デリケートゾーンのお悩みの第1位は小陰唇に集中!

誰にも言えない体のお悩みBEST3

 性器まわりのお悩みのベスト3は、

1位…小陰唇(ビラビラ)の大きさや見た目
2位…膣のゆるみ
3位…性交痛

だそうです。いずれも親しい人にも相談しづらいデリケートな悩みですが、手術をするなど病院で治療することができるようになってきています。大切な人にしか見せない、触れさせない女性器のあれこれをどこまで改善できるのか?手術の場合はいくらぐらいかかるのか? デリケートゾーンの改善について調べてみました。

ビラビラが思春期に出現する重要な理由

 そもそも小陰唇は何のためにあるのでしょうか? 生理・性交・妊娠・出産という役目を担っている内性器を、雑菌などから守っているのが小陰唇なのです。子宮や膣が完成に向かう思春期には小陰唇も急激に発達します。そのため「アソコの内側の皮が伸びてしまった」「中に変な色の皮が生えてきた、病気ではないか」「オナニーで触ったのが原因かも」などと驚き、10代から悩みはじめる女性も少なくありません。

なぜ黒くなる? 現代女性の文明病!?

小陰唇の黒ずみは日本人女性に多い現象

 大陰唇は普通の皮膚の色で、膣のまわりから内部へは赤もしくはピンク色ですが、小陰唇の色はグレーがかっているため、初めて見るとショックを受ける人がいます。妊娠・出産時にはホルモンの影響でさらに黒ずみが濃くなるため、それから悩み始める人もいます。中には小陰唇も完全なピンク色の人もいますが、日本人は体質的に色素沈着を起こしやすいので、そんな人は2%ぐらいしかいないそうです。でも、日本人でも顔が色白の人はたくさんいます。デリケートゾーンもピンク色をキープできないものでしょうか?

 黒ずみ(色素沈着)の原因は、お肌にシミを作る犯人としておなじみのメラニン色素です。メラニン色素の分泌を活性化するのは、肌への刺激。「じゃあセックスやオナニーがいけないの?」と思われがちですが、一日中ひっきりなしに性器に触っている人はいないでしょう。「オナニーやセックスで刺激しすぎるとビラビラが黒くなる」というのは迷信です。

小陰唇の色素沈着が元に戻らない原因は

 実はデリケートゾーンにいちばん刺激を与えているのは、トイレのたびにペーパーで拭くことや、パンティやガードル、パンストで圧迫していることです。一時的に色素沈着を起こしても、本来はターンオーバーによって少しずつ元に戻るものなのです。ところが小陰唇は肌が薄い上に、下着やトイレットペーパーで常に刺激を受けるため、ターンオーバーする間がなく沈着色素が蓄積していきます。

 日焼けした肌が冬には元の肌色に戻るように、性器の黒ずみも時間経過とともに薄くなっていくはずなのです。ところが現実にはトイレや下着の刺激が絶えることはないので、ターンオーバーの暇がない、というのが問題。デリケートゾーンの黒ずみを少しでも軽減するためには、とにかく刺激を与えないことです。トイレの後はやさしくペーパーで押さえて拭くようにし、強く締めつける下着を避けるようにしましょう。

 女性がデリケートゾーンにフィットした下着を付けるようになったのは、実は現代になってからのこと。小陰唇の色素沈着は現代女性が避けられない症状なのかも知れません。接触の多い縁側がいちばん色が濃いので、小陰唇の縁側をある程度切除する手術を選択する人もいます。

 小陰唇のお悩みはまだまだあります。実際の手術はどんなことをするのか、費用はいくらかかるのか、次回に続きます。

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

エロコク 新着一覧


ミスターセラピストコンテスト 栄冠に輝いた男性の特徴は?
 先日、おそらく日本で初めての「ミスターセラピストコンテスト」が開催されました。セラピストとは、性感付きのマッサージ業の...
内藤みか 2019-04-29 06:00 エロコク
主婦レズビアンの告白#2…同性ならではの甘美さに溺れて
 夫とのセックスレスに悩む主婦・Y子さん(35歳・薬剤師)が恋に落ちてしまったのは、女性・Dさん(37歳・独身、映像関係...
蒼井凜花 2019-04-28 06:00 エロコク
L字形バイブに仕込まれたボールでセルフ前戯も挿入も堪能
 バイブレーターを1人で使う時でも、挿入前にはしっかりと下準備が必要です。濡れて、開かないと痛いですもんね。私はこれを“...
桃子 2019-11-12 04:38 エロコク
<閲覧注意>浮気男で胃潰瘍になった恋のフェーズとは!?
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
恋人のいる女性も…レンタル彼氏にお金を払ってしまう理由
 最近は、レンタル彼氏(出張ホスト)を呼ぶ女性が増えてきているようです。けれど多くの人たちは、レンタル彼氏を呼ぶ女性たち...
内藤みか 2019-04-25 06:00 エロコク
ローション風呂でイチャイチャ…お互いの肌の感触が新鮮に
 男女の秘め事は、ベッドの上だけで行われるわけではありません。2人きりのお食事も前戯、そこで交わされる会話も前戯になり得...
桃子 2019-11-12 04:37 エロコク
セックス編<4>レタスから学ぶ“パターンのない女”になりなさい
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
主婦レズビアンの告白#1…欲望を埋めてくれた同性パートナー
 年々、増加傾向にあるセックスレス夫婦。夫に「拒まれ続けた」妻たちが、誰かに愛されることを実感したい切なる思いから婚外恋...
蒼井凜花 2019-04-25 17:26 エロコク
あなたの避妊は一回いくら?#3…海外より選択肢が少ない日本
 3月23日に開かれた『第1回 大人の性教育勉強会』(後援:コクハク)。NPO法人ピルコン理事長・染矢明日香さんから最先...
目移りして選べない ホストクラブで指名を迷わず決める方法
 初めてホストクラブに行くと、大勢のホストがテーブルに挨拶に訪れ、名刺を置いていってくれます。これは「自分を指名してくだ...
内藤みか 2019-04-16 06:00 エロコク
欲望を赤裸々に…あなたは何にエロティシズムを感じますか?
 あなたは何にエロティシズムを感じ、興奮しますか。どういう性の願望を抱き、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。...
大泉りか 2019-04-14 15:48 エロコク
マッサージ感覚で肌にあてると身も心もゆるんで快感アップ
 春ですね。お花見は楽しまれましたか? ラブグッズの世界も春らんまん、今週は「イロハ ハナミドリ なでしこ色」を紹介しま...
桃子 2019-11-12 04:36 エロコク
セックス編<3>お持ち帰りセックスからの初デート(順番よ…)
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
長期セックスレス…「セカンドバージン」からの準備体操とは
 例えば、前の彼氏と別れて何年もセックスしていない……。  そんな風に、性交経験はあるけれど長い期間セックスレス、...
世界中で大ブーム “吸引系グッズ”をカップルで楽んでみる
 クリトリスを吸い上げながら振動刺激を与える“吸引系グッズ”は、強烈な快感を引き出すという理由で、世界中で大ブームとなっ...
桃子 2019-11-12 04:36 エロコク
セックス編<2>男を悦ばせる喘ぎセリフを研究してみたアハン
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...