内縁妻「縁切り神社」で略奪愛を願掛け、AV仕込みの回転セックスで…#3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-06-07 12:04
投稿日:2024-05-31 06:00

仕事も細心の注意を払って

――続けてください。

 その後も私は彼との愛を育みました。一番大事なのは、奥さまにバレないことですが、社員にもバレないよう細心の注意を払いましたね。

 与えられた仕事をしっかりこなし、いつも礼儀正しく、感じよくふるまうこと。必要以上に正樹さんと接触しないこと。オフィスでは『社長』と呼ぶこと。

 スマホの連絡先も変えましたし、SNSはすべて削除。略奪婚のためなら、どんなことでも我慢できました。彼も私を不安にさせないよう、マメに連絡をくれましたし、週に3回は中野の自宅を訪ねてくれて、甘い夜を過ごしたんです。

 その日も順番にシャワーを浴びて、彼とベッドに入りました。

オクチでしてもいい?

――ねえ、正樹さん、今日はオクチでしてもいい?

 私はフェラチオを迫りました。初めてのセックスがあまりにも早急だったので、別な一面も見せたくて…。

――えっ?

――正樹さんにも気持ちよくなってほしくて…。

――ありがとう。嬉しいな。

 ベッドで仰向けになった彼に、私は横向きで股間に顔を近づけたんです。横向きのほうが乳房の膨らみやヒップのカーブも丸見えですものね。エロティックな演出を考えたんです。

――あん、もう勃ってる…。

彼をとことん焦らして

 私はいきり立つペニスにふうっと息を吹きかけました。

――おお…。

 ペニスがピクッと震えたのを確認し、握ったペニスに唇を密着させたんです。熱い肉棒の先端からは透明な汁がしたたっていて、すごくセクシー。

 私が透明汁をチュッと吸い、舌を伸ばして亀頭からカリのくびれを舐め始めました。

――ああ、気持ちいいよ。

 彼の手が私の頭を撫で、髪を梳いてきたんです。

 フェラ顔を見せることも忘れません。彼の視線を十分意識して、亀頭からズブズブと頬張っていったんです。

――おお…。

 普段ならすぐに舌を絡ませるのですが、その夜はさんざん焦らしました。握ったペニスに頬ずりしたり、尿道口めがけて唾液を垂らしたり、彼の顔を見つめながらカリのくびれに舌を這わせたり…とにかく時間をかけましたね。

 すぐに手に入ったものって、ありがたみを感じないじゃないですか(笑)。快楽だって同じです。すぐに舌を絡めてジュブジュブ頭を打ち振るよりも、欲望をお預けにして、徐々に核心に迫っていったんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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