意中の彼と“宿泊デート”。自宅まで押しかけ、時計の針は21時を過ぎた。

mirae.(みれ) ライター
更新日:2024-10-08 11:44
投稿日:2024-07-15 06:00

イケメンKくんとの“初デート”

 彼はいろいろと観光できる場所を調べてくれたようです。私を楽しませるために、電車やタクシーなどを使い、昼から夜まであちこちの場所に連れて行ってくれました。

 実は、Kくんとふたりきりで会うのは今回が初めて。いつもはオフ会仲間と一緒で、ふたりきりになることはありませんでした。「これは初デート!」と思うと、ますますドキドキ。「手を繋いじゃうかも」「キスもしちゃうかも」なんて勝手に期待してみたりも。

 しかし、何時間経っても彼とキスどころか、手を繋ぐ気配もありません。私も何回も試みようとしましたが、うまくいかず。「せっかくのふたりきりのデートなのに」と期待していただけに肩透かしをくらった気持ちでした。

 居酒屋でお酒を飲みながら夕飯を食べ終わったところで、Kくんは「じゃ、家に帰ろうか!」と一言。「…うん!」と思いっきり笑顔で答えた私は、「いよいよ初体験する瞬間が来た――!」と期待に胸を膨らませていました。

スキンシップをされることなく時間は過ぎ…

 ほろ酔いで楽しい気持ちで彼の家に向かいます。私は酔っているということもあり、どさくさに紛れて寄りかかってみたり、腕を絡めてみたり。しかしKくんは動じることもなく変わりない笑顔。私に触れてくるそぶりもありません。

「一体どういうつもりなんだろう?」「私はこんなに期待しているのに…!」

 と、自分の熱い気持ちと、Kくんの態度の温度差を感じながらも、燃え上がったセックスへの期待の炎は消えません。「とにかくKくんとセックスがしたい!」という思いが頭の中を占めていたのです。

 そうこうしているうちに彼の家に到着。再び家に招き入れてくれた彼は、部屋にあるローテーブルの前に座り、テレビを見始めてしまいました。

「このまま何事もなく終わってしまうのか?」

 落胆した気持ちで時計を見ると、21時過ぎ。「まだまだ夜は始まったばかり。アダルトな時間はこれからよ!」と自分の気持ちを奮い立たせ、じとっとした目で、Kくんの整った横顔を見つめるのでした。

 次回へつづく。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


幸せな再婚をするために…事前に考えておくべき3つのこと
 離婚する夫婦が増えていますね。現代の日本では、再婚は珍しいことでもありません。しかし、一度目の結婚で現実が分かっている...
東城ゆず 2019-07-01 06:13 ラブ
新婚なのにケンカが絶えない 悩める夫婦が試すべき3つのこと
 新婚といえば、甘いラブラブな雰囲気を想像する人も多いはず。しかし、これまで違った環境で過ごしてきた男女が、一つ屋根の下...
東城ゆず 2019-06-30 06:00 ラブ
アイツと経験した女子はNG…男子のお付き合いフィルターとは
 女子の皆さん! 要注意です! その男とは関係を持ってはいけません! 関係を持つとあなたの今後の恋愛活動に悪影響を与えて...
しめサバ子 2019-06-30 06:00 ラブ
モテ女子に学ぶ上手なボディタッチの方法!効果UPのひと工夫
 モテ仕草の定番でもある「ボディタッチ」。「気になる人と話すだけでもドキドキするのに、触るなんてとても無理!」なんて思っ...
夫の父親である「舅」をたぶらかし…意のままに操る鬼嫁たち
 あざとい性分のお嫁さんには、夫の父親である“舅”をたぶらかし、世の夫や姑をモヤモヤさせている女性もいるようです。  ...
並木まき 2019-06-29 06:00 ラブ
彼女と結婚しよう…彼氏が決意するちょっと意外な4つの瞬間
 周囲の友人たちが結婚していったり、出産ラッシュを迎えると、なんとなく焦る人も多いですよね。それほど、結婚への憧れは強い...
東城ゆず 2019-10-24 20:44 ラブ
いざ結婚もフタを開けたら…国際結婚は想像以上に大変だった
 私自身を含め、日本夫×台湾妻による夫婦間の文化のずれは、それぞれの家庭や性格によって様々なのですが、今回は私や友人ら約...
インリン 2019-06-28 06:01 ラブ
愛情なんて込めません!鬼嫁たちの知られざる食卓事情とは?
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちには「夫に愛情を込めた料理なんて、食べさせるつもりはない」とばかりに、手抜きしまくりの食事になっ...
並木まき 2019-06-28 06:00 ラブ
“恋愛あるある”から学ぶ「恋愛で幸せになる」女性の考え方
 好きな人ができた、なんと彼と両思いらしい。誰もが有頂天になる瞬間です。これからの甘い恋を想像するだけで、自分が満たされ...
東城ゆず 2019-06-28 06:00 ラブ
ダメなら諦める? 返信を待ち続ける女が取るべき最終手段3つ
 LINEに既読がついているのに、待てど暮らせど彼からの返事が来ない。そんな時、いつまでも待ち続けてしまう女性がいます。...
内藤みか 2019-06-27 06:09 ラブ
重い女性と一途な女性の違いはたった1つ! あなたはどっち?
 あなたは「重い女性」と「一途な女性」の違いを挙げるとしたら、なんと答えますか? この2タイプの線引きはとても難しいです...
孔井嘉乃 2019-06-27 06:00 ラブ
夢みたいな新婚生活に落ちた黒い影…志穂さんのケース#1
「あれって結婚だったのかなと、今でもよくわかりません。ただ、当時の日常を思い出すとムカムカして、吐いてしまうこともあるん...
神田つばき 2020-01-11 07:03 ラブ
都会暮らしの普通の女がいい女よりもいい出会いを増やす方法
「都会の女は出会いが多いでしょ」。田舎の友達からそう言われることはあるけれど、「良質な出会いがあるわけじゃない」と、そう...
ミクニシオリ 2019-06-26 06:00 ラブ
男女の喧嘩で話し合いが失敗するなぜ? 最新脳科学にヒント
 男女の違い……それは、人類が理性を獲得してからの永遠のテーマです。そこに起因した“すれ違い”がとくに顕著となるのが、男...
しめサバ子 2019-06-26 10:10 ラブ
「私の何が悪いの?」婚活がうまくいかない原因は思考にある
 山本早織の「結婚につながる恋コラム」第8回は、婚活が上手くいかずこのまま諦めた方がいいのでは……と悩んでいるあなたへ、...
山本早織 2019-06-25 14:06 ラブ
私とどっちが大事?筋肉男子と付き合うメリット&デメリット
「筋肉にうっすら浮かんだ血管が好き♡」「割れた腹筋に顔を擦り付けるのが刺激的で好き♡」と、男性の筋肉を愛する女性は増加傾...
しめサバ子 2019-06-25 06:00 ラブ