生理が来ない47歳女、婦人科で「閉経診断」。更年期の揺らぎって何?

コクハク編集部
更新日:2024-07-05 06:00
投稿日:2024-07-05 06:00
 今年に入って生理が来ない月が増え(どちらかといえば順調に来ているほうでした)、婦人科クリニックで血液検査を行ったところ「閉経診断」を受けました。47歳婦人、覚悟はしていたものの、いざ聞くと複雑です…。

「病院でホルモン値を調べてみたら?」

 生理不順に加え、何かと疲れやすく、肩こりも首こりも腰痛もつらい…。なんならイライラもする! そんな話を年上の女性陣にこぼしたところ、「病院で一度、ホルモン値を調べてみたら?」とアドバイスをもらいました。

 で、初診のクリニックで体調と状況を説明し、更年期の疑いも含め、診断を仰ぐことに…。

 血液を採取した一週間後、結果を聞きに再診。女性ホルモン値を測った血液検査の結果は、エストロゲンの一種であるエストラジオールの値が「5.0pg/ml未満」。FSH(卵胞刺激ホルモン)値は「79.2mIU/mL」。

 エストラジオールが20未満であることに加え、FSHが40以上になると、閉経後と診断されるとの説明を受け、検査結果表に記された値を指でなぞった医師は「数字上でいえば、『閉経診断』となります」

 閉経診断とはいえ、今後一度も生理が来ないとは言い切れず、突然、また始まる可能性もあるとも。人間の身体って複雑…。

「では、更年期なんですか」そう尋ねると、いずれの値も体調などによって変動すると前置きした上で、「年齢も鑑みて、揺らぎの時期でしょう」とも。

【人気で読まれています】プレ更年期って何?デリケートゾーンが痒い!【薬剤師監修】

「更年期障害」とは何か?

わたし 揺らぎの時期というのは、クロともシロともいえない端境期ということですか?

医師 まあ、そうですね。

わたし 肩こりも首こりも腰痛もイライラも、更年期でホルモン値が揺らいでいるのが影響しているんですか?

医師 患者さん自身が、体調や症状がしんどくて我慢できず、治療を要する場合のことを『更年期障害』というんですよ。

(はて?)

わたし つまりは明確に『更年期障害』と誰もが言い切れる“ものさし”はないんですか?

医師 そう…ですね。

  ◇  ◇  ◇

 更年期世代(40代半ばから50代半ば頃まで)としては少なからず、この手の情報に敏感になっていたはずですが、実際に「閉経診断」となる数字を目の前につきつけられると、いろいろと見えてくるものが違います。

 今後どうしていくか。薬剤を使ったホルモン補充療法、エクオールの服用、漢方…いくつかアプローチする方法とそれぞれのメリットデメリットの説明を受け、この日は決断せず、資料をもらって帰宅したのでした。

 ことホルモン補充療法にいたっては、女性特有の病気の進行を促す側面がある、血栓(血のかたまり)を起こしやすくなるなどの“副作用”の可能性もきちんと理解する必要がある…。

 我が身に起こっているあらゆる不調は更年期障害なのかどうか。我慢できず、治療を要する必要があるのだろうか…。こういった悩ましい心境もひっくるめて「更年期の揺らぎ」なのかもしれません。

何はともあれ自律神経を整える

 ひとまず、いつも通り、ロイヒつぼ膏を肩と首と腰の患部に貼り、自律神経を整えるべく、ヨガする時間を意識的に設けるようにしよう――。

 そう決意し、缶ビールを開けたのでした。随時、続報をお届けできたらと思っております。よろしければお付き合いください。

(編集O)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


47歳で医師から「閉経診断」。その話を更年期世代の女友達にして返ってきた「私の場合はね…」の中身
 47歳になる今年の春、気が付くと生理が来なくなりました。初診の婦人科のクリニックで血液検査を受け、ホルモン値を測ってみ...
「輪郭・頬・まつ毛」の“プチプラ補正”で夏のお疲れ顔を救済! 美容家が愛用するアイテム3選
 大人世代の顔には、暑さによる疲れがにじみやすいもの。今年は例年以上に真夏日が続き、夜でも気温が下がらない熱帯夜も多いこ...
ユニクロ「リブスクエアネックブラT」の理想と現実。鏡の前でボー然!
 梅雨も明け、いよいよ夏本番! 旅行の計画を立てている人も多いのでは? 筆者もこの原稿が公開される頃には、ハッピーなサマ...
美容医療は不要かも!40代美容家の肌悩みを救う“夏ガチ愛用コスメ”3選
 毎年、梅雨入り前後から「毛穴」「くすみ」「部分テカリ」の三重苦に悩む私は、夏本番に備え、デイリーコスメを見直しています...
遠心顔さんも大人っぽく…!コンプレックスを解消する4つのメイクテク
 第一印象の決め手となる顔は、パーツの特徴や位置で大きく雰囲気が変わりますよね。でも、大人っぽく見える「求心顔」や幼く見...
夏こそボディクリームを塗るべき理由 暑くてパス→肌の砂漠化待ったなし
 夏、部屋のクーラーはもちろんつけているのにお風呂上がりに吹き出す汗…。そんな状態でボディクリームを塗るのには、なんとな...
【薬剤師監修】Q.性交中の出血が不安です。原因とセルフチェック法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代、体のライン崩壊! 自然にごまかせる水着のデザイン&選び方3カ条
 40代になると代謝が下がりがちになり、体型に自信がなくなる人が増えますよね。でも、子育て世代の40代は、プールや海水浴...
ぐっしょり…夏の大敵「汗染み対策」脇汗滝汗でも目立たない色や素材は?
 最近暑さが増してきて、もう夏は目の前。夏のお悩みといえば、洋服の汗染みですよね。外をちょっと歩いただけで、脇や背中がぐ...
1本660円~でぷっくり唇!40代美容家も“質感”納得、プチプラリップ3選
 口紅は毎日使うものだからこそ、自分に似合う色を選びたいだけでなく、トレンドを意識したテクスチャーにも注目したいところ。...
【まつ育ルポ】まつ毛にも老化の波…40代お疲れ目元をどうにかしたい!
 まつ毛のカールに欠かせないビューラー。くいくいっと動かした後、ビューラーのゴム部分を見ると大事なまつ毛1本、2本と付着...
キャンメイクのアイライナーに盲点…苦手な40女が目元に引くとこうなる
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
【直撃】「死んだ方がマシ」がん患者の拒否で悲痛の決意! 東大医師が女性器形成に力を注ぐワケ
 名器整形など、下半身に特化した医院「ヴェアリークリニック」。前編では実際に受けた有名人のお話しや、手術の種類などについ...
【直撃】三上悠亜や有名女優を名器に!密かなブーム「下半身整形」気になるあれこれを人気医師に聞いた
 有名人のお顔や体の整形公表は今や珍しくはありませんが、いまだ公表を憚られるパーツ、それがデリケートゾーンではないでしょ...
「地味な顔だから似合う服」足して引いてパッと華やぐコーディネート術
 地味な顔立ちの人は自信を持てなかったり、自分の良さを上手に表現し切れなかったりすることがあります。でも実は、地味な顔に...
40代女性は口ヒゲ注意!? 案外見られている口周りのムダ毛処理法&注意点
 40代女性は仕事や家事、育児などに忙しい年代です。とはいえ、自分に使う時間が少なくても「最低限、ムダ毛処理くらいはちゃ...