ゆるっと婚活で射止めた彼氏はサイコパス“ほぼ確”案件。ビビりながらも43歳女が別れないワケ

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-07-27 06:00
投稿日:2024-07-27 06:00

子づくりがうまくいかず離婚

 百合さんもバツイチですが、前回の結婚生活は9年間続き、離婚の原因は子づくりをしても子どもができなかったことにあるそうです。

「私の場合は円満離婚というか、子づくりがうまくいかなくなって、なんとなく夫婦のあいだに“すきま風”が走るようになったんですよ。

 それで仮面夫婦みたいな生活になっちゃって、これってすごく不毛な関係だから、お互いの未来のために別れようって感じで離婚をしました。

 でも…、彼の離婚の原因を聞いても、ゴニョゴニョとお茶をにごすだけで、きちんとした説明がないことが本当に不可解なのです」

 現在、百合さんとサトシさんは交際5カ月目。

 しかしこの5カ月のあいだにも、サトシさんがサイコパスかモラハラの気質をもっているのではないかと疑う出来事に複数回、遭遇しているのだとか。

思いやりに欠ける人

「たとえば、彼はいつも自分の話ばかりで、その大半は自慢話です。誰それに仕事を褒められたとか、有名人の誰々と食事してきたとか。

 私が仕事で疲れた話やミスをした話をしても慰めるような言葉が返ってきたことはなく、完全にスルー。すぐに自分の話したい話題に変えちゃう人なんですよね。

 共感力がないっていうのかな…。私が体調不良で寝込んだときにはさすがに『大丈夫?』とは言っていましたけど、お見舞いにはきませんでしたね。思いやりに欠ける人なんだろうなって思います」

 もうこの時点でサイコパスかモラハラ男なんじゃないか…と疑うのも無理はないエピソードが飛び出すなか、百合さんはそれでも別れない理由を次のように話します。

別れない理由

「私、ぼちぼち再婚したい願望があるのと、彼はいわゆるハイスペックなんですよ。

 せっかく再婚をするなら、やっぱりそれなりにハイスペの人がいいなぁっていうのがあって、自分的な基準として、多少のモラハラ気質があっても、ケチじゃなければいいかなっていう妥協点があるんです。

 彼は幸いなことに、今のところはケチではなく、むしろ私にお金は使ってくれているから、その点では合格。

 だけど、過去の結婚生活について何も話してくれないというのが、どうにも引っ掛かっていて前に進めないんですよね…」

  ◇  ◇  ◇

 一度は結婚生活への絶望を経験したからこそ、次の結婚では多くを望まないと話す百合さん。百合さんにとって、相手がハイスペックであることは絶対に譲れない条件なのだそうです。

 では、恋人であるサトシさんは過去の結婚や今の恋愛について、どんな思いを抱いているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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